クソデカ異世界転移

向井一将

第1話クソデカ異世界転移

 俺は一般的な高校生、佐藤キリト。


 いつものように朝100時に学校に行こうと時速1000キロで通学路を爆走している時だった。


「やっべー!!!遅刻遅刻!学校に遅れちまう!!!」


 俺は不覚にも目の前から2万キロで突っ込んでくる3億トントラックに気づかなかった。


「うっ…うぎゃあああああああああああーーーーー!!!」



「うっ…ここは?」


 3億トントラックに跳ねられ死んだのかと思ったが、目が覚めるとそこは超絶白、オフホワイト、白以外何もないクソ広い世界だった。


「あなたにはこれから異世界転移していただきます」


 気づくと俺の至近距離2ミリにはド金髪で100メートルはあるかと言う髪をなびかせるZZZカップの超絶美女(橋本環奈の1000兆倍綺麗)が立っていた。


「いっ…異世界転移!?」


「そうです。異世界に転移するにあたってあなたには6000垓個のスキルを授けます」


「よっ…良くわからないけどたぶんそのスキルを使って異世界を救えばいいんだな!?」


「話が1秒で終わって助かります。では異世界を救ってください」


 こうして俺は6000垓のスキルを持って異世界へと転移することとなった。



 200億ルーメンの光に包まれ転移したその先は成層圏にまで届く超巨大な木々がめちゃくちゃ生い茂る樹海ってレベルを超えたもの凄い森の中だった。


 茫然と異世界のやばすぎる光景に12時間ほど見惚れているとクソ広い森の奥(3キロ先)から女の子の叫び声が気が狂ったくらい聞こえてきた。


「何が起こったか分からないがこういう時は助けないと!」


 俺は音速の壁をぶち破りつつその狂ったように聞こえる声のする方へと向かうと―――


 そこには像くらいの大きさの馬鹿でかいオークキングが死ぬほどいて、これまたくっっそデカイ馬車をずっっっと襲っている姿があった。


(既に馬車の従者は全滅、あの女性一人しか生き残っては無いか…)


 俺はくっっそデカイ馬車の周りに2~3千人転がっているきったない死体を見て思案する。


(神からスキルを貰ったんだしたぶん勝てるだろ)


 俺が森から一歩を踏み出すとそれに気づいたのか像くらいあるオークキングたちもこちらに向かって全員マッハ5で突撃してくる。



「ありがとうございました」


 俺がオークキングを0.00000001秒で瞬殺すると唯一生き残っていた可愛い(新垣結衣の1億兆倍)女性がすっごい話しかけてきた。


「もしあなたが居なかったら私は死んでたかもしれません…よかったら私の東京ドーム1000個分くらいある大きさのお城に来ていただいてもよろしいでしょうか?」


(まあ…この世界で住むところも無いしな…ありがたくこの誘いに乗るか…)


 この世界の馬車なのだろうクジラくらいデカイ馬が引くタワーマンションくらいの馬鹿デカイ馬車にのりマッハ3で東京ドーム1000個分くらいある大きさの城に向かう途中俺はこの世界の現状を1000回聞いた。


 どうやら目の前すぎて逆に見えない位置にいるこの可愛い(新垣結衣の1億兆倍)女性の名前はウィン。超大陸パンゲリア(アメリカ大陸の100倍)を3000千億年統治する超帝国アガスのお姫様らしい。


 そしてこの世界では80京の部下を従える大魔王とその四億天王が人間を支配しようと殺戮の限りを尽くして1日1億人くらい人間を殺しているらしい。


「ななななな…なるほほほほっほどななななな」


 マッハ3で全然舗装されていない道を上下に5メートルくらい揺れながら進む馬車の中既に脳震盪を起こし気絶しているウィンに向かって俺は相槌を1000回くらいしていると帝国に着いたのだろう馬車は急停止する。


 5000G位の重力がかかり全身の骨が粉々に砕け散る中俺は既に息の根が止まっているウィンを馬車の外に連れ出しつつえげつないくらい完全蘇生魔法をかける。


「う゛お゛え゛えええええ!!!!!!はあ…はあ…ここが…私の国である…超帝国アガスです…おろろろろろろろ」


 7リットルくらいのゲロをあたりにぶちまけているウィンの姿を横目に俺はその広大な景色にくっそ感動していた。


(すごいな…門しか見えない…)


 目の前にはクソデカい門があり(キルアの家の門より1000倍デカイ)その横には地平線まで続くほどの城壁が一生無限に立ち並んでいた。


「「「「「「「おっ…お嬢様!?隣の王国からの帰還が遅く1か月寝ないで心配してました!無事だったのですか!?」」」」」」」


 俺たちに気づいたのか700人くらいの門番たちが時速100キロくらいのスピードでドン引きするくらい駆け寄ってくる。


「はあ…はあ…ええ…途中オークキングに襲われて100回くらい死にましたが何とかこの方のおかげで無事でした…」


「「「「「「「なんと!!!あなたが!!!ありがとうございます!!!」」」」」」」


 その後俺は0.2秒でお城に招待され超巨大満漢全席や海くらいのワインを振る舞われ0.1秒で勇者認定(SSSSSSSSSランク)されなんやかんやでウィンと一緒に大魔王(災害レベルSSSSSSSSS)をぶっ殺しに行くことになった。



「げええええええええええええ!!!!!げえええええええええ!!とっ…とりあえず大魔王を倒しに行くためには仲間が必要です!酒場にて仲間を集めましょう!」


「げええええええええええ!!!!!おろろろろろろろろろろ!!!!!たっ…確かにそうだな!」


 超巨大満漢全席と海くらいあるワインを全部飲み干し、あたりにずっっとゲロをぶちまけるウィンと俺はこの帝国1番の酒場(鹿児島くらいの広さがある)に仲間を集めに行くことにした。


 酒場(鹿児島くらいの広さがある)の馬鹿でかくてクソ重たいドアを開けるとそこには満員電車くらいぎゅうぎゅう詰めで冒険者たちが気持ち悪いくらいひしめき合っていた。


「うっ…ぐううううううううう!!!ところで資金とかどれくらいあるんだ!?」


 マジで隙間とか無いギチギチな酒場の中めっちゃ押しつぶされ両足の骨砕け散りながら俺はウィンに向かって叫ぶ。


「ううううううう!!!!ぐえええええ!!!お父様からは1000000000000兆円貰いました!!!!!」


 人に押しつぶされながら両手両足粉砕骨折しているウィンがそう叫ぶと酒場中の冒険者たち(全員女&全員広瀬すずより3億倍可愛い)がえげつないくらい全速力で俺たちの方へとすげえ近寄ってきた。


「「「ぜひ!私を仲間にしてください!!!」」」

 

「ぐあああああああああああ!!!!!たっ…確かに仲間は多い方が良いよな!」


 鹿児島(酒場くらいの広さがある)の冒険者全員が近寄った事によって前列2000列くらいの冒険者はぐちゃぐちゃに踏みつぶされて肉片となって死んだが(ウィンも巻き添えで死んだし俺もつぶされて内臓全部出た)何とか仲間を見つけることができた。



「蘇生ありがとうございます…それとこれだけいれば絶対勝てますね!」


 長野県くらいの行列を後ろに作って超帝国アガスの馬鹿デカい城門をマッハ2で通り抜け魔王城へと向かうため呆れるくらいめちゃめちゃ広い草原をびっくりするくらい進んでると目の前0.1ミリにブラックホールくらい黒い影が死ぬほど現れた。


「「「ひゃっはーーーー!!!俺たちは大魔王軍の四億天王が1億!!!爆炎の超魔人だ!!!」」」


「俺様のスキルは【超火力ZZZZトン】2兆度の炎を生み出す!」

「俺様のスキルは【核融合フレアボム】太陽を無限に作り出せる!」

「俺様のスキルは【黒爆熱龍死の炎龍】地獄の炎を呼び出せる!」


 目の前に気持ち悪いくらいうじゃうじゃ出てきたクソやばい1億の超魔人たちは次々に自己紹介をずっっっとしていく。


 くっ…こいつら…どれだけいるんだ…こんな相手勝てるのか!?


「【超熱スピア】マッハ100で炎の槍を打ち出す!」

「【エンシェントフレイム】伝説の炎を一生出す!」

「【爆熱鉄球】10000000℃の鉄球を1000000個生み出せる!」


 まだいるのか…


「【ブルーファイヤ】!」

「【ビックバン】!」

「【フェニックスファイヤー】!」

「【スーパーデンジャラスエキゾチックフレア】!」


 5回くらいは餓死しただろうか後ろを振り返ると長野県くらい居た仲間の行列は葛飾区くらいまで減り、餓死したものの上には億単位のハエが気持ち悪いくらいたかっていたし、くっせえし気持ち悪い仲間の死体を食べ始めているものもすっげえ居た。


 隣のウィンは死ぬほどガリガリになっていて自分の右足を切り落としそれを食べて何とか餓えを凌いでたし超魔人もめっちゃ餓死してた


「おっ…俺様…のスキ…ルは…」


 最後の超魔人が名乗る前に餓死するとようやく俺たちの戦いが始まった


「くっそおおおおおおおおおおおお!!!!こんなにっ…こんなにっ…俺の仲間を殺して絶対に許さない!!!!!」


「ひゃ…ッはッは…かかってこい…勇者よ…」



 戦闘は0.00000000000000001秒で終わったし俺とウィン以外は全員超魔人に殺された。


「はあ…はあ…みんなの力が無かったら危なかったな…」


「…………」


 俺は全身黒焦げになってかろうじて呼吸だけをしてる物体ウィンに話しかける―――


 あっ…蘇生すんの忘れてた。


「あついあついあついあつい!!!!!!!たすけてええええ!!!…っは…私…助かったんですのね…ありがとうございます!!!」


「はあ…はあ…みんなの力が無かったら危なかったな…」


「…そうですわね…でも大魔王の力はこれ以上…これから先はもっと大変な戦いになりますわ…」



 その後なんやかんやあって残りの三億天王をぐちゃぐちゃにしてぶっ殺したしついでに大魔王もボコボコにしといた。


「うぐううううううううううああああああああああああああ!!!!!!!!!まさか!!!!まさかこの私が!!!0.0000000000000001秒で倒されるとはああああああああああああ!!!!!!!!」


 惑星くらいある大きさの大魔王(災害ランクSSSSSSS)の四肢をもいだ後内臓全部つぶして100000億回殺した後大魔王(災害ランクSSSSSSS)の口から流石にドッキリでしょくらいの信じられない言葉が放たれた。


「だが!!!私が死のうと超大邪神マズラー様には勝てまい!!!」


 俺はそんなことを言いだしちゃうやべえ感性してる大魔王に5000000回とどめを刺し肉片も全部一つ残らず灰まで残さないくらいこの世から消し去ると―――


「ふははははは!よくぞ大魔王を倒したな!」


 銀河系くらいデカイ超大邪神マズラー(災害レベルSSSSSSSSSSSを通り越してもう測定不能)が現れた。


「あっ…貴方がすべての元凶なのですね!」


 肉体はとうに滅び何とか魂だけでこの世に何とかしがみついているウィンはギリギリ、マジでホントに何とかギリギリ空気をちょっとだけ震わせて超大邪神に向かって叫ぶ。


「…お前何か言ったか?」


「いや!言ってない!気にするな!既に蘇生魔法も効かないくらい死にまくった奴の戯言だ!」


「なるほど魂のみでしがみつくか!まずはその魂を消し去ってやろう!」


 超大邪神マズラーはそういうとマジで激ヤバな攻撃を魂だけでギリギリこの世にしがみついている虫けらウィンに向けて放つ。


「きゃあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」


 超大邪神マズラーマジで激ヤバな攻撃は0.0000000000000000001秒でウィンの魂を完全に消し去ったし並行世界のウィンも他のあらゆる可能性のウィンも全部まとめて消し去って無にした。


「くっそおおおおおおおおお!!!!!絶対にゆるさない!!!!!」


 全体的にウィンが消されて頭の血管全部切れるくらいぶちギレた俺は女神から貰った6000垓個のスキルと愛と勇気と友情全部フルに使って超大邪神マズラーを0.0000000000000000000000000000000000001秒でぶち殺した。


 なんか無限に我は甦るとか言ってたから未来永劫に渡って全部殺したし一応パラレルワールドのやつも殺したし念のため概念ごと消し去っておいた。


「ウィン…そして一緒に戦ってくれた仲間たち…」


 超大邪神マズラーを0.0000000000000000000000000000000000001秒でぶち殺した後俺の胸に大洪水みたいにどちゃくそに押し寄せたのはこの戦いで虫けらのように散っていったウィンと仲間たち無念だった。


「キリト…愛の力でよみがえったわ…」


「ウ…ウィン!!!」


 ホントめっちゃ鬱になってダウナー入ってる中、目の前が死ぬほど光ったかと思うとウィンがなんか復活してた。


「「「私達も愛とか友情とかのその辺でなんやかんやで復活したわ」」」


「おっ…お前らも!」


 なんかついでに死んでいった5000000000000億兆人の仲間(全員女&全員石原さとみの5兆倍可愛い)も甦った。


「大魔王を…そして超大邪神マズラー…いえ…私の兄を倒してくださりありがとうございました…貴方はこのあと現実の世界に戻ることを望みますか?」


 なんやかんや全部丸く収まった後最初に俺をこの世界に送った死ぬほど美人な女神(橋本環奈の1000兆倍)がめっちゃ出てきた。


「いえ…俺が望むのは…」

 


 大魔王とか超大邪神倒したことだし俺はめっちゃ帰った。


 5000000000000億兆人のハーレムとかもう誰が誰だか分からないしウィンとかも引くほど死にすぎて命の価値が生ごみ以下になって全然欲情しないしホント無理だった。


「やっぱり人間これくらいの大きさが一番だよな」


 現実世界に戻りビックマックとLサイズのポテトのセットを頬張りながら俺はぽつりとやりすぎな世界について愚痴をこぼした。

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クソデカ異世界転移 向井一将 @mukaiishoo

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