「繊細さん」のための「withコロナ」時代の生き方

柴王

「繊細さん」のための「withコロナ」時代の生き方

 「コロナの時代に読むべき一冊」ということで、『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』を紹介したいと思います。


 「HSP」という言葉をご存じでしょうか?


 これは「Highly Sensitive Person」の略で、直訳すると「とても敏感な人」となりますが、「HSP」の人はこの本の筆者の方曰く、相手の感情やその場の雰囲気、光や音まで、周りの人が気づかない小さな変化を感じ取っているらしいです。


 「HSP」の人はポジティブなものだけでなく、ネガティブなものにまで繊細に反応してしまうため、「HSP」でない人に比べて疲れやすかったり、生活の中で苦しんだりしています。


 この本は、そんな「HSP」の人を「繊細さん」と名付けて、その特性を直すべき課題としてではなく、むしろ生かすべきものとして捉えることで人生をより良くする指針を与えてくれます。


 自分は「繊細さん」なのか知りたい、という人のために、この本では「HSP自己テスト」が載せられています。


質問に対して「はい」か「いいえ」で答えていき、「はい」が多いと「繊細さん」ということになります。


 ここでは文字数の都合上、抜粋して一部を載せてみます。


 ・自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ

 ・他人の気分に左右される

 ・痛みにとても敏感である

 ・カフェインに敏感に反応する

 ・豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい


 いかかだったでしょうか。「HSP」を提唱したエレイン・アーロン博士によると、5分の1の人が「HSP」、つまり「繊細さん」らしいですが、あなたは「繊細さん」に当てはまりそうでしょうか。


 ちなみに僕は本で挙げられていた23項目中21項目に当てはまり、かなりの「繊細さん」ということが分かりました(12項目でHSP認定)(なんとなく分かってた)。


 ここで話を「なんで『withコロナ』で『繊細さん』?」というところに持っていきますと、このコロナ禍において僕たちが対処すべき問題は「コロナ」自体だけでなく、「ストレス」にあると思ったからです。


 「コロナをきっかけに生活が大きく変わった」という方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。


 「リモートワークになった」とか、「人との交流が減って寂しい」とか、あるいは「生活自体が苦しくなった」という方もいらっしゃると思います。


 ただでさえウイルスという見えない恐怖を感じながら、変わっていく生活をストレス無く過ごすのは不可能です。


 「HSP」でない人(本では「非・繊細さん」と呼ばれていますね)ですらストレスが増えているのですから、「繊細さん」はより多くのストレスを抱えて生きているはずです。


 僕も今でこそ「正しく怖がる」ということができていると思いますが(多分)、特に2月3月あたりはとてもびくびくして毎日コロナのことを考えて過ごしていた気がします(メディアがコロナのニュースを増やして世間の注意がコロナに向いていく段階で逆に冷静さを取り戻していきました)。


 コロナがもたらしたストレスの波は「繊細さん」にとっては非常にやっかいで辛いものだと思いますが、むしろ、この状況をプラスに考えて、ありのままの自分を受け入れて生きていくチャンスと捉えてはどうでしょうか。


 『「繊細さん」の本』では、「繊細さん」がどのようにして生きれば上手くいくのか、その方法がたくさん書いてあります。


 筆者の方も「繊細さん」なので、その文章からは説得力と「繊細さん」に対する理解や優しさが感じられます。


 正直僕も「なるほど!」と思うことが多かったですし、「こんな風に生きてみたい!」とも思ったので、できることから実践するようにしています。


 「繊細さん」の皆さん、「今は自分を自分として受け入れるチャンス」と考えて、ぜひこの本を読んで前に一歩進んでみてはいかがでしょうか。


 ちなみに、余談ですがこの本、「非・繊細さん」にとっても読むことをおすすめできます。


 「非・繊細さん」の方は「この人、どうしてこんなことにこだわるのかわからない」と思った経験はないでしょうか? 


 「繊細さん」も「非・繊細さん」も、お互いの考えがわからないので(お互い悪気はない)、ちょっとした違和感が不和の原因になってしまったりします。


 そこで、この本を読んでお互いを理解してコミュニケーションをとることで、今後の人間関係がより良いものになっていくと思います。


 自粛のお供にはもってこいだと思います。


 終わりになりますが、「繊細さん」も「非・繊細さん」も、大変な状況ですが、前を向いて頑張っていきましょう!


 辛い時も、きっと周りに励ましてくれる人がいるはずです。


 「そんな人いないよ」って人は、僕が励まします! (笑)


 それでは皆さん、頑張りすぎず頑張っていきましょう。


 柴王でした。

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