最終話

善と悪の世界


少年はまずは夢で見た現場に行ってみることにした。

だが、事が上手く運ぶわけでもなく、犯人は愚か、血の一滴もない。

しかし少年は毎日のように探し続けた。

そして、ある日

見つけた。

それは自分と同じくらいの年齢で、目は感情というものがないように見えた。

...目が合った。

その瞬間に正義感が一瞬にして雲散霧消してしまい、少年は腰を抜かしてしまった。

必死に逃げようとするも、体が動かない。

そして、人殺しが少年に近づいてきた。

少年は動けない。その間に人殺しが近づいてくる。

そして、少年は死んだ。




今までにない爽快感。見られたから殺しただけなのにこんなに気持ちいい気分になれるのか!

少年は自分と同じくらいの年齢であろう少年の死体を見ながらそんなことを思っていた。

そしてポイントを確認する。

5010→10000

とうとう溜まった。これでやっと俺は死なずに済む。

しかし、少年は迷った。

こんなにも時間を掛けたのに死刑を免れたいだなんて軽い願いをしてもいいのか?と。

そんなんだったら人を散々殺して自己満足しただけではないか。

それに俺は世界を自分のものにするためにポイントを稼いだんだ。俺は誰からも慕われたいからポイントを稼いだんだ。

もし、死刑を免れたいと願えば俺は死なない。でもいつかは寿命で死ぬ。

こんな馬鹿馬鹿しい願いなんてもってのほかだ。

そして、少年は願った。

『世界を自分の物にしたい』と。

願ったはずなのに状況は変わらない。

ポイントを確認する。

ポイントは0になっている。

願いがかなった証拠だ。

なのに何故変わっていない?

少年は試しに通行人に俺の名前を答えろ。と言ってみた。

しかし、通行人の返事は

「どけ。クソガキ。」

だった。

おかしい。おかしすぎる。

何故だ?

おかしいだろ!

ポイントを貯めたんだそ!

そして願ったんだぞ!

何故俺の世界になってないんだ!

すると、少年の叫びを抑えるかのようにポイントの領収書が出てきた。

『ポイントをご利用頂きありがとうございます。

これよりこの世界はあなたのものでございます。

しかしこの世界は平等です。あなたの世界でもあります。

そして、あなた以外の人の世界でもあります。

すなわち、あなたの世界は既にあなたのものです。』

この紙切れを見て、少年は崩れ落ちた。

人を何人殺したと思う?

どれだけ万引きしたと思う?

..どれだけ重い罪をおかしたと思うか?

もう、終わりだ。


そして、少年は警察に捕まった。

勿論、死刑判決を受けた。

あとは、少年がおかした罪を償うだけだ。


世界は残酷である。


あとがき


最後が恐ろしいほど謎めいています。

自分でも何を書きたいのか分からなくなってしまうほど。

おかしな小説を書いてしまいすいません。



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善と悪 テンボー @TENBO

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