3話

少年はあの日見た夢の内容を思い返していた。

...殺人。世界で最も残酷な行為。

少年は思い返すだけでも煮えたぎるような怒りが込み上げた。

必ず夢の中の少年を捕まえる。

ホントにいるのか分からないがいるはずだ。

少年は確信めいた決意を胸に刻んだ。


「まずいことになったな。」

少年は呟いた。

人を殺したのはいい。ポイントが溜まったから。

しかし、少年はこれまでに殺した人の殺し方を全て同じ殺し方にしてしまっていた。

勿論そうなれば犯人は1人ということがバレる。そして警察とて馬鹿では無いはずだ。

すぐに犯人を見つけ出すことだろう。

そうなる前に、ポイントを10000ポイント貯めなければならない。

さもなけば、『死刑』は免れないだろう。

人を殺してもポイントがたまらない。

万引きしてもそこまで溜まらない。

少年は途方に暮れていた。




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