公園

幼なじみと、たくさんたくさん遊んだ公園。


いつの間にかブランコもベンチも座るだけで窮屈。


呼び出したのは、こちらなのに、言葉が出ない。


暗くなってきた。


セリフなんて、ずっと考えてたのに。


真っ白。


言葉は浮かんでは、沈んでいく。


喉からなのか、頭の先からなのか、肩からなのか分からないが、やっと出る。


「あなたのことがずっと好きでした」


良い返事はもらえなかったよ、でも生まれて初めての、届けたい言葉だったよ。


嘘偽りのない、ショウシンショウメイ、あなたへの言葉だったよ。

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僕は、この先も、ずっと 剛田 雅哉 @final9

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