雨の日の怪物

増田朋美

雨の日の怪物

雨の日の怪物

その日は雨が降っていて、いわゆる梅雨寒というものだろうか、ちょっと涼しいという感じだった。

その日、杉ちゃんと蘭が、自宅内でご飯を食べていると、玄関のインターフォンがなった。なんだろうと思って、杉ちゃんが出てみると、回覧板を届けに、近所のおじさんがやってきたのである。

「はいはい。回覧板ね。あ、そうだ、この頃変な噂が流れているんだけど、杉ちゃん知っている?」

と、噂話が大好きなとなりのおじさんは、そういうことを言いだした。

「テレビのニュースでも時たま流れるんだが、聞いたことないかなあ?」

「はあ、僕のうちはテレビがないから、全然知らないな。」

杉ちゃんがそういうと、

「そうか、テレビのないのもこだわりなんだろうが、こういう時にはテレビがあると便利だから持っておいた方がいいよ。あのね、時々このあたりに、不審者が出るらしいので、気を付けるようにと、テレビのニュースでさんざんやっているんだよ。」

と、隣のおじさんは答えた。

「はあ、不審者ね。具体的には何をしたんだろうか?この田子の浦に出るのかい?」

と、杉ちゃんが聞くと、

「具体的に何か被害が出たわけじゃないけど、真夜中に、何か声を挙げながら走り回っているらしいよ。誰かなんてことはよくわからないけれど、そういう現象があるのは事実のようだから、杉ちゃんたちも気を付けた方がいいよ。」

という、隣のおじさん。確かに人のうわさ話というものは、その事実があるということは強調されても、その詳細まではしっかり表記しないという定理のようなものがあった。詰まるところ、肝心な部分がはっきりしないということである。

「そうか。そういうことなら、大したことではないのかもしれないね。その変な奴が具体的に誰かということがわかるようだったら、僕らも気を付けるけどさ。でも、それがわかっていないんだったら、信ぴょう性は薄いだろ。まあ、いつもと同じ日常生活をしていればそれでいいってことね。」

と、杉ちゃんがそう解釈したため、隣のおじさんは、変な人だな、杉ちゃんは、と言いながら、そそくさと家を出て行ってしまった。

次の日、蘭のもとへ、刺青の依頼に女性が一人やってきた。その日は、雨が降っていたが、この仕事というものは、晴れでも雨でも関係なくやってくる。つまり彫った部分に損傷さえなければ、天気なんてどうでもいいのである。

「えーと、今日は、色入れでしたね。じゃあ、ちょっとばかり痛いかもしれないけど、無理しないで休みやすみ入れましょうね。腕を出してください。」

と、蘭は、仕事台の上に、彼女の腕を乗せた。そして、赤や黄色のインクをつけた針をてばやく刺していく。

「ねえ、彫たつ先生。最近雨の日の怪物のことが、話題になってますが、先生それ知っている?」

と、女性はそういうことを言いだした。入れ墨を入れに来る人というのは、痛みに耐えるためか、黙っていないで、世間話をすることがお決まりになっている。最も、原住民などでは、痛みに耐えて大人になるという意味で、黙っていることが多いのだが。

「そうですねえ。僕も聞いたことはあるんですが、あんまり詳しくは知りません。テレビもなかなか見てないし。」

と蘭が言うと、

「あのね、私の近所でも、噂になっているんですけどね。何か、大声をあげながら、公園の中を走っているようです。警察が、一生懸命追いかけているようですが、なんだかいつまでたっても捕まらないみたいで。一体何なんでしょうね。」

と、彼女は言った。

「なんですか。酔っ払いとか、そういうのが、怪物にさせられただけなんじゃないの?」

と蘭が聞くと、

「いやあ、それがわかりません。なんだか、どっかの名門学校に通っていたのが怪物になったとか、そういう噂も聞いたことがありますけど。ああ、私はちゃんと知らないですよ。警察関係者だったら、もっと詳しく知っているかもしれないですけど。」

「そうなんだねえ。そんな噂話もいいですが、最近体調はいかがですか?」

蘭は、そういうことを言って彼女の話をはぐらかした。そういうことを話すのは、比較的症状の軽い人だということもわかる。症状の重い人は、人のうわさ話ではなくて、自分のことを話す。

「ええ、体調は、今日は大丈夫です。最近やっと、外へ出てみようかなって思うようになったんですよ。」

と、彼女は明るく言った。蘭は、そうですかと言って、のみを刺しながら、彼女は大丈夫だと確信する。彼女は、そのうち新しい仕事を見つけて、また元気に生活することができるようになる。今日はそのための第一歩だ。蘭は、そうなった彼女に、思いっきり喜んでやろう、うんと応援してやろう、と思うのであった。

「よかったじゃないですか、体調がよくなって。僕はうれしいです。これから、新しい自分になって、頑張って下さい。」

蘭は、にこやかに笑って、また彼女の腕に、のみを刺した。

「ねえ先生。あの、公園の中を走っているクリーチャーも、先生のような人に会えば、いいのになと思うんです。」

と、彼女はまた話し始めた。

「はあ、あの怪物と呼ばれる人がですか?」

「ええ、先生みたいな、あたしたちのような役に立たない人間の味方になってくれるっていう人が、いてくれれば、クリーチャーも改心してくれるんじゃないかしら。先生がもし、そのクリーチャーの体に何か彫るとしたら、先生は、龍とか、虎とかそういうものではなくて、そうだなあ、希望を与えてくれる花とか、そういうものがいいわ。」

「なるほどねえ。」

と蘭は、その部分は聞き流していた。

「きっと、先生は優しいから、クリーチャーもクリーチャーであることをやめて、また何かしようと思ってくれますよ。先生、あたしは、この体格だけど、やっぱり太っている人には、彫るのは難しいの?

やっぱり痩せた人のほうが彫りやすい?」

彼女は拒食症の経験があるので、普通の人より少しやせていた。

「いや、痩せていても太っていても、変わらないですよ。」

と、蘭はいった。

「で、今はちゃんとご飯を食べていますか?」

「ええ。おかげさまで、一日三食食べられるようになりました。食べ物は、場を和ませたり、おいしく感じたり、けっして有害なものじゃないって、やっとわかってきたんですよ。だからあのクリーチャーも、早くそういうことを考えてほしいわ。」

「はあ、クリーチャーと言いますか、怪物というのか、その人は、太っているんですか?」

「ええ、私は実際にクリーチャーを見ていないので、よく知らないんですけどね。何だか、ものすごい太っていて、相撲取りみたいな体格だって聞いてますよ。きっと過食症とかそういうことでしょうね。だから、クリーチャーと言われるようになってしまったのかも。」

「はあ、なるほど、、、。」

と蘭は言った。つまり、クリーチャーとか怪物と呼ばれているのは、明らかに異人種でもなく、ただの人間なのだろう。そして、たぶん過食症にでもかかって、ものすごく太ってしまったのだろうと思われる。そして時折、どうしようもなくなって、真夜中に公園を走り回っているのだと思われる。

「そういうことなら、警察に捕まるよりも、先生に龍でも彫ってもらった方がいいわ。警察なんて、どうせ悪いことしたと決めつけて、徹底的に押し付けるだけですから。それよりも、先生のように、つらかったね、大変だったねって言ってくれるような存在がいてほしい。」

そうなのか、と、蘭は、思う。そういうことは、蘭が水穂さんにどうしてもしてやれなかったことである。

そしてしてやりたいと、思っていることであるが、蘭の言葉は水穂さんに通じないのだ。だから、それでは、いけないと日ごろから思っているせいか、そういうことになってしまうのだろう。

「えーと、こんな感じで、彫りましたけどね。いかがでしたでしょうか。」

蘭は、そういって、彫るのを止めた。

「はい、ありがとうございます。」

と、にこやかに笑う彼女。

「了解しました。じゃあ、来週仕上げをしますので、来ていただけますか?えーと日付は。」

「えーと、そうですね、月曜日はどうですか?」

彼女は手帳を広げて、そう聞いてきた。蘭は、自分もカレンダーを見て、はい了解ですよ、といった。

「ありがとうございます、先生。これからも大事にします。じゃあ、月曜日でお時間は今日と同じ一時でよろしいでしょうか。」

「はい、かまいませんよ。」

と、蘭は手帳に予定を書き込む彼女を、にこやかに見た。そういう風に、悩んだり苦しんだりする人たちが、体に花や神仏を入れ墨することによって、心の傷や悩みから、解放されてくれればいいなと蘭は思っている。それが自分にできる社会への貢献なのかなと思っている。一見すると、入れ墨

というと反社会的な行為とか、暴力団とか、そういうイメージを持ってしまうが、実は、こういう心の傷も消してしまうことができるのである。誰もが美容整形で傷跡を消してしまうことができるというわけではない。逆にできないほうが圧倒的に多い。そんな彼女たちを助けてやれることを蘭は、すごいことだと思っていた。

彼女が、先生、ありがとうございました。また月曜日にこちらに伺いますと言って、玄関から出ていく姿を見送りながら、蘭は、何とも言えないいい気持ちがした。

ところが。

数日後の雨の降る日の昼過ぎであった。

「ねえ、水穂さんは、どこに行ったのかしら。」

由紀子は製鉄所の利用者に言った。

「ええ、ちょっと前に、自動販売機にジュースを買いに行くと言って出かけていったけど?」

と、利用者の一人がそう答える。確かに製鉄所の周りにコンビニも何もなかった。なので、バラ公園の自動販売機まで買いに行かなければならないのは仕方ないことなのだ。

「それにしても、やけに遅いわ。」

「そうねえ。あたしが、水穂さんを見かけたのは三時くらいだったから、もう二時間以上帰ってないことになるわ。」

由紀子はぞっとした。それでは二時間以上、帰ってきていないことになる。

「もしかしたら、公園で倒れてしまったのかもしれない。すぐに探しに行ってくるわ!」

由紀子は、急いで、製鉄所の玄関を出て、バラ公園に走っていった。バラ公園は、雨が降っていたので、人気は少なかった。

「水穂さん、水穂さーん!」

と、由紀子はそういいながら、バラ公園を走り回って探していると、東屋の下から、人がしゃべっている声がする。由紀子は、急いで、その方向へ走っていった。すると、東屋の近くに、水穂さんの傘が置いてある。それも、丁寧にたたんできれいに置かれているのである。由紀子は、思わず東屋に入ってみると、水穂さんは、椅子の上に寝ていて、隣には、人間ではなくてマウンテンゴリラのような、中年男が座っていた。由紀子は思わずそのあまりにもおぞましい顔を見て、きゃあと叫びたくなってしまったのであるが、水穂さんがその時に、

「まって!」

といったため、由紀子は、叫ぶのをやめておく。

「なんで、、、?」

「この人は、そんなに悪い人じゃありません。」

と水穂さんが言いかけると、マウンテンゴリラのような人が、

「あんまりしゃべらないほうがいいです。あの、水穂さんのお知り合いの方でしょうか?」

と、言った。その口調から見て、さほど悪い人ではなさそうだ。見た目は確かに人間というよりマウンテンゴリラだけど、口調は確かにやさしいおじさんという感じ。

「あの、一体どうして水穂さんのこと、」

由紀子は聞くと、

「ああ、ちょうど、自動販売機の前を通りかかったら、水穂さんが先にジュースを買おうとしてて。そしたら、突然倒れたんです。どこから見えた方なのか聞こうと思いましたが、ひどくせき込んでいらしたから、とりあえず落ち着くまで、東屋で待っていた方がいいと思ったので。」

と、ゴリラみたいな人は、そういうことを言った。

「そうだったんですか。ごめんなさい。手当してくださってありがとうございました。後は私が、」

と由紀子が言いかけると、

「いえ、歩かせると心配なので、僕が背負って連れていきます。」

という彼。由紀子は、彼の言う通りにすべきなのか迷ったが、彼の言葉に従うことにした。確かに

マウンテンゴリラに近い容姿だけれども、悪い人ではなさそうである。なので製鉄所のひともわかってくれるだろう。

「すみません。お願いします。」

由紀子は、ゴリラみたいな人に、水穂さんを背負ってもらって、道案内のつもりで、製鉄所へ向かって歩き出した。でも、その人は確かに、容姿がおぞましくて、ちょっと怖い人なのではないかという不安は、まだ取れなかった。

「でも、水穂さんにお礼したいと言っていたと、あとで本人に言ってくれませんか。」

とゴリラみたいな人がそういう。

「お礼って、何をですか?」

由紀子が聞くと、

「いえ、重い病気を持った人だったからだと思うのですが、僕のことを、何も言わないでいてくれたものですから、、、。」

と彼は言う。

「そんなに、うれしいんですか?そういうことで。」

「ええ。」

由紀子がそう聞くと彼は言った。

「今まで、何かしても報われたことなんてありませんでしたもの。川に落ちてしまった子供さんを助けたら、私の子殺す気かって怒鳴られるし、迷子になった子にどこから来たのか質問したら、誘拐犯と間違われて、おこられてしまいました。」

「まあ、それはまたなんで?」

「だって、この顔ですもの。仕方ないですよ。それにこの体格だし。これでも、若い時は今の半分

くらいの体重だったんです。それが、過食症になってしまって、こんな体格になってしまって。」

「そうだったんですか、、、。」

由紀子は、静かに言った。

「まあね、仕方ないんですよ。高校生の時、同級生の女の子に失恋して、それで退学になってしまってから、ずっと食べ物に逃げていて、それしかなかった生活ですからね。それで、こんな体系になってしまったんです。まあ、そういう運命というか、僕はそういう人間でした。小学校中学校の時は、優等生だったけど、高校からもう社会の底辺にもいられない人間にまで落ち込んで。見かけまでこうなっちゃって。今は、生きるに値しないとでも申しましょうか。本当に、生きていてすみませんと言えるくらいの身分ですよ。もう、生きる目的も何もなくて、きっと将来は、8050問題というものにあたるんだろうなと思いますよ。」

と、話す彼は、水穂さんの言う通り、悪い人ではないなと由紀子は思った。そういいながら歩いていくと、二人は製鉄所に到着する。由紀子は、彼に製鉄所に入ってもらって、四畳半まで連れていき、水穂さんを布団に寝かせてくれるように頼んだ。彼は、その通りにしてくれた。

「本当にありがとうございました。ここまで運んでくださって。」

と、水穂さんは、布団の中でそういっている。彼は、いいえとだけ言ったが、確かに、ゴリラのような容姿で、それで損をしていると思われる感じだった。でも彼の着ているものは黒いジャージ。それがより、彼をゴリラに見せているのである。

「あの後でお礼を送りますから、お名前と住所を教えていただけますでしょうか。」

と、水穂さんが、弱弱しく言うと、

「いいえ、僕は御覧の通りの容姿のせいでいつも損をしていますから、お礼はいりません。」

と彼ははっきり答えた。

「でもお礼をしないわけには、」

と、水穂さんがいうと、

「いいえ、こういう人間にお礼をするような社会は、失敗します。働いていない人間を優先させたら、それこそ不幸な社会になってしまうんだ。」

という。其れこそ、一番の勘違いですよと由紀子は言おうと思ったが、同時にあることを思いついた。

「あの、じゃあ、お礼をしてもいい人間になってくれたら、お礼をしてもいいですか?」

というと、彼は、大きな顔に合わない驚きの顔で、由紀子たちを見た。

「あなたのその恰好、ちょっと変えてもかまわないかしらね。」

と由紀子は言う。

「変えるって、そんなことできませんよ。」

と彼は言っているけれど、由紀子はできますよといった。そして、容姿を変える方法はいくらでもあるからと言って、この後用事があるかどうか聞いてみた。彼が何もないと答えると、ある人にお願いすれば、すぐにやってくれるわと、由紀子は言った。

とりあえず、水穂さんには、薬を飲んでもらって、よく休んでもらった。由紀子はそれを確認すると、先ほどのマウンテンゴリラのような男性に、ちょっとこれから、ある人に、あなたの容姿をアドバイスしてもらおうと言った。彼は、その大きな顔に小さな目をぱちくりぱちくりさせて、何が始まるんだという顔をしていたが、由紀子はにこやかに大丈夫よと言って、彼を車に乗せた。

しばらく走っていって、蘭の家の前で由紀子は車を止めた。そして蘭の家のインターフォンを押す。「はいはいなんでしょうか。」

蘭は、玄関先に出た。

「蘭さんお願いがあるの。」

と由紀子は言う。

「なんですか?」

「この人を、こんな風な、ゴリラみたいな容姿から、脱出させてあげてほしいのよ。」

と、言われて、一緒にやってきた男性を見てびっくり仰天する。しかし、蘭は、この人こそ、先日の女性が言っていた、クリーチャーと呼ばれていた人物だったのではないかと、すぐに感じ取った。そこで蘭は、お入りくださいと言って、二人を部屋の中へ入れた。奥に入ると、杉ちゃんもいて夕食を食べていたが、ゴリラみたいな容姿などとは何も言わなかった。ただ、由紀子がこの人のゴリラみたいな容貌を変えたいというと、なるほどね。とだけ言ったのであった。それが杉ちゃんのやり方だ。それでいつもいいとしてしまうのが杉ちゃんである。

「じゃあえーと、どういう風に変えていったらいいでしょうかね。」

蘭がそう聞くと、

「そうだなあ。まず、そのひげもじゃの髪とひげをちゃんとすることと、ジャージをやめて、着物着たら、うまくできるんじゃないか?ジャージよりそっちの方が貫禄があって見れるしね。」

と杉ちゃんが即答する。こういう風に即答してしまう杉ちゃは、蘭には絶対あり得ないと思われる手方だった。

「ほんじゃあ、やることが決まったら、すぐ行動に移そうや。美容院に行って、すぐにひげと髪を直してもらってこい。」

という杉ちゃんに、由紀子は、となりで泣いている声がするのに気が付いた。よく見ると、彼が、小さな目から涙を流している。

「一体どうしたの?」

と、聞くと、

「ええ、こんな風に、扱ってもらったことは、ありませんでしたから。僕はもう邪魔ものとか、いなく成れとかそういうことしか言われたことがありませんでした。」

と、彼は答えるのだった。それを聞いて、蘭は、間違いなく彼が、怪物と呼ばれていた人物だと確信した。

「それでは、これからはそんなゴリラみたいな顔をしないでくれるな?」

と杉ちゃんが聞くと、彼はひげもじゃの顔を両手で拭いて、わかりましたと泣き泣き言った。







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