第280話 「アレ」

 日曜日


 今日はいよいよ「アレ」を買いに行く日だ。正確に言うと「注文」になるんだろうけど、取りに行くだけなら大したことはないからな。つまり実質的には今日…俺個人としては、今日が「一つの記念日」ということになる。


 沙羅さんは真由美さんと買い物へ行くことになっているので、今ちょうど二人で支度をしている最中だ。よくよく考えると、沙羅さんと別行動をするのはかなり久々のような気がする。

 たかが半日かそこら会えないと言うだけなのに、微妙に寂しいというか、上手く言えない焦燥感のようなものがあるのは何でだろうな…それだけ、いつも沙羅さんと一緒にいることが当たり前になりすぎているってことなのかもしれないが。

 まぁ…そんな情けないことは、口が裂けても言わないけど。


「一成さん、どうかなさいましたか?」


「えっ? いや、沙羅さんと別行動をするのは久し振りだなって思っただけです」


 ひょっとして表情に出ていたか?

 沙羅さんから絶妙なタイミングで声をかけられてしまい、少しだけ焦ってしまう。

 まさかバレてるなんてことはないと思うが、沙羅さんは普通に俺の考えていることを「読む」ので楽観視は出来ない。


「…確かにそうですね。私も一成さんのお側に居られることが幸せ過ぎて、いつも一緒に居ることか当たり前のように思えていました。たかが半日ですが、別行動と考えてしまうと少し寂しい感じがします」


「沙羅さん…」


「我ながら情けないことを言っていますね。ですが…」


「そんなことないです。俺も同じ気持ちですから」


 沙羅さんが言っているのは、正に俺が考えていたことと同じことだ。だからこそ、俺には沙羅さんの気持ちがよく分かる。自分では情けないことを言っているように感じたとしても、同じ気持ちであるからこそ、俺はそれが自然なことだと思える。


「ふふ…そう言って頂けて嬉しいです。ですが、それも慣れていかなければ…」


 ピンポーン


 沙羅さんの言葉を遮るように、我が家のチャイム音が室内に木霊した。

 何となくいい雰囲気だったのに…と思わないでもないが仕方ない。

 来客の予定は無かったんだけどな…


 まだ時間的には早いけど、真由美さんが迎えに来た可能性もあるので、急いでドアを開けると…


「おはよう、一成。迎えに来たよ?」


「速人?」


 玄関前に立っていたのは、久し振りに私服姿を見た爽やか系イケメン、速人だった。

 相変わらずのハイスペックだな…って、今はそれじゃない。ちょっと予想外というか予定外だったけど、何かあったのか?


「どうした速人?」


「いや、ウチから駅前へ出るのに前を通るからね。それなら一緒に行けばいいかなと」


「成る程」


 確かにそれはそうだな。

 今日は駅前で待ち合わせだけど、前を通るなら俺でもそうする。普通に納得だ。


「横川さん、こんにちは」


「あ、こんにちは、薩川先輩」


「一成さんをお迎えに来て頂いたようで、ありがとうございます」


「い、いや、お礼を言われるようなことをしたつもりはないです!!」


 単に恐縮したという感じではなく、どこか焦ったように返事をする速人。

 今の会話にそんな要素は無かったと思うんだけど…まぁ後で聞いてみるか。


「一成さん、横川さんがお迎えにいらしたことですし、もう出発されますか?」


「そうですね…」


 既に目的が決まっている以上、この場で速人を足止めする理由はない。

 まだ少し早いけど、先に行って待っていればいいか。家を出るのは沙羅さんを送り出してからと思っていたけど、出発時間前に真由美さんが来るとは限らないし。


「すみません、それじゃ先に行きます」


「はい。もし晩御飯が不要になるようでしたら…」


「ちゃんと帰ってきますよ。俺は沙羅さんのご飯が食べたいです」


「あっ…ふふ、畏まりました。それでは、今晩も腕に縒りを掛けてご飯をお作りしますね♪」


 俺の答えを聞いて、嬉しそうに満面の笑みを浮かべる沙羅さん。特に意識して言った訳じゃないけど、我ながらいい答えだったと思う。

 後ろから小声で「流石だねぇ、一成」と、速人の呟きが聞こえてきた。

 別に狙った訳じゃないからな?


「速人、行こうか」


「そうだね。それじゃ薩川先輩、一成をお借りします」


「沙羅さん、行ってきます」


「あっ、一成さん、お待ち下さい。忘れ物ですよ?」


「え?」


 忘れ物?

 …財布は持った、スマホも持った、ポケットにハンカチは入ってるし、バッグにポケットティッシュも…


 一応手で触りながら一つずつ確認をしていると、いつの間にか沙羅さんが直ぐ側まで来ていた。

 でも特に忘れ物は無いと思うんだけど…


「沙羅さん、俺は…」


 ちゅ…


 !?

 頬に触れる優しい感触。沙羅さんが顔を寄せて来たと思えば、そのまま俺の頬にキスをしてくれた。

 嬉しいけど、いきなり何!?


「ふふ、行ってらっしゃい…あなた」


 沙羅さんが小さく手を振りながら、溢れんばかりの笑顔で俺を見送ってくれる。

 ひょっとしなくても、これが噂に聞く「行ってらっしゃいのキス」って奴なんだろうか?

 つまり、忘れ物って、そういうことだよな?


「う…い、行ってきます」


 頬にキスは普段もよくしてくれるけど、今回はシチュエーション的に…

 ちょっと気恥ずかしいな…


……………


 家を出て駅前へ向かい歩き始めたものの、俺はともかく、速人がまだ一言も発していない。

 でもチラリと横を見ると、ニヤニヤと俺のことを眺めている姿が見えたので…


「な、何だよ?」


「いやいやいや、相変わらずと言えば相変わらずなんだけど、本当に仲がいいなと思ってね」


「いや、それは否定しないけど」


「なぁ一成。ひょっとして、俺達にも公表していないだけで、実はもう薩川先輩と結婚済みだってことは…」


「まだだよ!!」


 ぶっちゃけて言えば、俺もさっきのやり取りは、我ながら新婚夫婦みたいだと思ったんだよ!!

 でもそれを考えるとますます照れ臭くなりそうで、あの場では強引にそれから目を逸らしただけだ!!


「ははっ、まぁ今から買いに行く物を考えれば、それは分かっているんだけどね。でも端から見た感想を言わせて貰えば、もう薩川先輩は完全に一成の奥さんにしか見えないから」


「………」


「俺は一成と出会う前の薩川先輩を知っているから尚更なんだけど…怒らないで聞いてくれよ? 前にも同じようなことを言ったけどさ、正直に言って、今、自分の目で見たばかりのことが、それでも信じられないって感想が出てしまうんだよ。つまり、俺ですらそう思うんだから、他の連中が信じられないって言ってるのも…」


「あぁ、そういうことだろうな。それだけ以前の沙羅さんと今の沙羅さんが違うってことだろ?」


「ああ。正確に言えば、普段の薩川先輩は多分そこまで変わっていないと思う。一成と一緒にいるときの薩川先輩が違いすぎるだけだから」


 それは速人に指摘されるまでもなく、俺も常日頃から思っていることだし分かっていることだ。最近の沙羅さんは丸くなったという声もチラホラ聞くことはあるけど、男子への態度は一貫しているからな。だからこそ俺への対応が一際目立つし、余計に信じられないという感想に繋がってしまう訳なんだけど。


「でもまぁ、流石に今度こそチェックメイトかな。あれを目の前でやられたら、もう認めるしかないって思い知るだろうし」


「まぁ、そうじゃないと、わざわざあの場で仕掛ける意味がないからな」


「だね。凡そ高校生のやることじゃないと思うけど、だからこそ効果覿面かもね。しかも噂は広がり始めているから、尚更おあつらえ向きだと思う。まぁ事情を知らない大人からすれば、冗談か子供のお遊びだと思われそうだけど」


「別に大人からどう思われたっていいよ。要は、俺と沙羅さんの現状を学校の連中に認知させることが第一目的だからさ。序でに騒ぎにでもなってくれれば、ミスコンを潰す目的も達成できて一石二鳥だ」


「そうだね。ちなみに俺の予想だと、ミスコンが終わる前には観客の男連中が半数以上居なくなると思ってるよ」


「俺もだ」


 実際にどうなるかは、それこそなってみなければ分からないことだ。

 でも今までのパターンから考えて、「速人の予想+大騒ぎ」くらいは当然起きるだろうと思ってる。そうなれば収拾もつかなくなってくるだろうし、タイミングによっては得票その他も意味を成さないという流れになるかもしれない。そうなってくれば、当然今回のミスコン自体が…という結果に繋がってくる可能性すらある。


 同じ男として、そういう企画で盛り上がりたいという気持ちは分からないでもない。でもだからと言って、沙羅さんが嫌だと思っていることを強要するようなやり方をするミスコンは許せない。

 通例だか慣例だか知らないが、状況を利用した上で引っ掻き回してやるからな…

 

………………

…………


 駅前に到着したものの、やはりまだ時間的には少し早かった。

 特に雄二は電車で来る都合上、待ち合わせ時間は時刻表で決めているからな。当然早まる可能性も無い訳だ。

 だからと言って、近場のカフェに行く程の時間があるという訳でもないので、このまま速人と話をしていれば…


「おや、雄二より先に到着かな?」


 速人が駅前のロータリーに視線を向けると、明らかに周囲と異なる一台の車…つまり高級車が優雅に入ってきた。

 相変わらず目立つから直ぐに分かるけど、そう言えばあれって自家用車なのか?


 一時的に停車できるスペースに車が止まると、運転席から急ぎ足で運転手さんが降りてくる。そのまま後部座席のドアを開ければ、そこから降りてくるのは当然…


「うーん…浮いてるねぇ」


「まぁ、正真正銘のお嬢様だからな。中身はちょっとだけポ…」


「高梨さん、今、何と言うつもりでしたか?」


 挨拶よりも先に突っ込みを入れてくる地獄み…じゃない、お嬢様…もとい、西川さん。まだ少し距離があるのに…よく聞こえたな。


 まぁそれはともく、直接会うのは久し振りだけど、相変わらずみたいで何よりだ。


「いや、正真正銘のお嬢様だけど、親しみ易いって言おうとしただけですよ」


 俺は決して嘘を言ってないからな、うん。

 あのタカピー女みたいに、絵に描いたような典型的お嬢様だったら付き合い難いし…だから、親しみ易いということで。


「…褒められているのかどうか微妙ですが、まぁいいでしょう。順番が前後してしまいましたが、お久し振りです、高梨さん。横川さん。お元気そうで何よりです」


 口調こそフランクだが、丁寧な所作で挨拶をする姿は流石お嬢様といったところだ。

 しかも凄く自然な感じで嫌味っぽさは全く感じないので、あの似非お嬢様とは全く違う。って、向こうはそもそも、お嬢様なのかどうかも分からないけどな。


「お久し振りです」


「お久し振りです、西川さん。沙羅さんとの婚約の件では本当にありがとうございました。改めて感謝します」


 報告会でお礼は既に伝えてあるけどそれはそれ。あのときは本当に助かったし、こうして変わらず沙羅さんと過ごせているのも、西川さんからの助け舟があってこそだ。お礼くらいは何度でも伝えておきたい。


「いえいえ、それについてはしっかりとお礼の言葉を頂いていますし、先に助けて頂いたのは私ですからね」


「いや、あれは俺の都合が大きかったですから、助けたなんて…」


「ですが、私の父も高梨さんには感謝しておりますよ。年末に会えることを楽しみにしているそうです」


「年末? …あ、佐波のパーティですか?」


「ええ。まだ聞いていませんか?」


「政…沙羅さんのお父さんから、出席をして欲しいとは言われてますけどね。詳しくはまだ聞いてませんが」


 沙羅さんと婚約するに当たり、色々協力をして欲しいと言われた中に、それも入っていた筈だ。沙羅さんと二人で参加して欲しいと言われた覚えがある。

 そう言えば、西川さんのお父さんからの伝言にも、そんな内容があったような…


「まぁ、要するに忘年会みたいなものですよ。父は毎年招待されているので、私も過去に二、三度参加したことがあります」


「成る程。でも正直、会社のパーティなんて場違いな場所に行くのは不安だったんですよね。周囲は知らない人ってだけじゃなくて、全員大人なんでしょうし。だから西川さんも居てくれるなら、それは素直にありがたいですね」


「ふふ…頼りにされるのは悪い気がしませんけど、高梨さんも早く慣れなければダメですよ。別世界のように思っているのかもしれませんが、貴方は沙羅のフィアンセなんですからね。将来そこにどっぷりと飛び込むことになるんですよ?」


「確かに…パーティーには社員も参加するんですよね」


 そうだよな、俺も将来は佐波に就職するんだし、そうなれば当然、会社のパーティーに出席する可能性があるかもしれない。それに今回みたいに、政臣さんの付き添いというケースも考えられる。


「えっと…ま、まぁ今はそれでもいいでしょう。とにかく、今の内から徐々にでも慣れておけば、将来焦らず済みますからね」


 ?

 今、西川さんが若干言葉に詰まったような気が…まぁそれはともかくとして、確かに西川さんの言う通りだ。そういう機会が少なからず存在するのであれば、俺自身の為にも沙羅さんにも恥をかかせない為にも、早めに慣れておくに越したことはない。今の内から経験できるのは寧ろラッキーだ。


「確かにそうですね。流石は西川さん、為になります」


「ふふ、褒めても何も出ませんよ? ですが…そうですね、高梨さんに少しでも早く慣れて頂くためにも、パーティーで私をエスコートをして頂きましょうか?」


「えっ? エスコート…ですか?」


「何て…冗談ですよ。そんなことを言ったら私が沙羅に殺されてしまいます」


 そんなことを言いながら、イタズラっぽい表情で笑いを溢す西川さん。

 冗談なのはわかるけど、実はエスコートの意味が分からなかったり…まぁ冗談なら別にいいか。

 

「あら、横川さん、どうしました?」


 西川さんの声で俺もそちらを向くと、ポカーンとした表情でこちらを見ている速人が目に入った。こんな表情もしている速人も珍しい。


「速人?」


「いや、二人とも普通に会話してたけど、内容がね…西川さんは当然だと思うけど、一成もそういう世界に入ったんだなって」


「入ったって言うか、今回は理由があって参加するだけだから。まぁ会社でそういう機会があるのは間違いないみたいだし、就職すれば将来的にはあるんだろうな」


「えっ…就職? あ、そ、そうだね。確かに、あの会社ならそういう機会も色々とありそうだね」


「あ、あぁ、俺もそう思う」


 ?

 さっきの西川さんといい、速人も言葉に詰まったような…しかも一瞬、西川さんを見たような気もするし。

 ひょっとして、俺だけ何か見当違いのことでも言っているんだろ…


「スマン一成、待たせた」


「雄二?」


 声をかけられて振り返ると、いつの間にか雄二が来ていた。

 話に夢中になっていて、約束の時間を過ぎていたことに気付かなかった。


「やぁ雄二、お疲れ様」


「こんにちは、橘さん。お久し振りですね」


「お久し振りです、西川さん。速人も、久し振りだな」


 お互いで一通りの挨拶を交わすと、全員の視線が西川さんに集まってしまう。実はこの後どこへ行くのか、西川さんしか知らないからな。今日の目的地はオススメということに決まっているんだけど、その場所を俺達はまだ聞いていない。


 そもそも今回の買い物は、雄二と速人の付き添いで、男三人だけで行くつもりで計画をしていたことだ。

 ただ物が物なだけに、購入先を含めて詳しそうな西川さんにも相談をしたところ、「ちょうど私も用事がありますので、もし宜しければ一緒に行きますか?」ということになった訳だ。 

 そして雄二と速人にそれを伝えたところ、「後学の為に…」という理由で、結局は、男三人+西川さんという珍しい構図が出来あがることになった。


「では早速移動しましょうか。徒歩で行ける距離ではないので、皆さんも車へどうぞ」


 あの車がずっと停車スペースで待機していたので、そうなるんだろうと予想はしていた。

 これはまた、思っていた以上にお世話になってしまいそうだな…


……………


「西川さん、ここから遠いんですか?」


「えーと…大体20分くらいですかね」


「あの、今更なんですけど、本当に俺が行っても大丈夫なんですか? あまりこういうことを言いたくないんですけど、お店が凄いと…」


 西川さんの紹介ともなれば、信用という点では全く心配していないし、寧ろ安心して買い物が出来るお店なんだろうとは思ってる。

 ただ一つだけ気掛かりなのは…かなりの高級店であると予想されることだ。

 つまり取り扱っている商品も相応に…という可能性がある。何だかんだ言って西川さんもお嬢様なので、金銭感覚の違いは今までも目にすることが多々あった。だからその点だけちょっと心配…


「大丈夫ですよ、その辺りは私の方でも確認してありますからご安心下さい。勿論、来るべき時が来ても、しっかりと対応してくれるお店ですけどね」


「そうですか、助かります」


 来るべき時って、どういう時のことを言ってるんだろうな…


「はい。ところで、指輪のサイズはしっかりと確認できていますか?」


「ええ。真由美さんにお願いして、キッチリと測って貰いました…何故か自分のサイズまで伝えてきましたけど」


 沙羅さんだけじゃなくて、何で自分のサイズまで連絡してきたのか全くもって謎過ぎる。普通のプレゼントならともかく、真由美さんに指輪を送る訳がないだろう…まぁいつも通りの冗談なんだろうけど、きっと。

 でもいつかは、普段のお礼として何かしらのプレゼントを考えてもいいとは思う。


「ふふふ、それはそれは。でも、高梨さんは真由美さんにもかなり気に入られているようですね。何よりです」


「そうですね、俺も正直言ってありがたいと思ってますよ。かなりイタズラ好きなのが、たまにキズですけど」


「へぇ…そうなんですか、ちょっと意外ですね。私はプライベートじゃない真由美さんを見る機会の方が多いんですけど、そういうイメージは全く無いですよ」


「へ?」


「立場上、私は会社絡みでお会いすることが多いんですけどね。何と言いますか…オーラが凄いと言いますか、その場に居るだけで周囲が立場の違いを知ると言いますか…」


 分かるような分からないような西川さんの説明だけど、少なくとも俺の頭の中にある真由美さんのイメージに全く結び付かない。

 確かに、沙羅さんに対して突然厳しい顔を見せたりすることはあるけど、それだって親なら誰でも当然だとは思うし。


「私も上手く説明できないんですけどね。多分、年末のパーティーで私の言っていることの意味が分かると思います」


「そ、そうですか…」


「ええ。でも高梨さんは大丈夫でしょう。あの真由美さんがそこまでするということは、本当に気を許しているんでしょうし。それこそ、本当の息子みたいに思っているのかもしれませんね?」


 本当の息子みたいに…

 というか、いつもお義母さんと呼んで欲しいって言われているけど。


 でも快く思って貰えているのなら幸せなことだし、例えそういう一面があるとしても、俺からすれば真由美さんはいつもの真由美さんだからな。それは今までもこれからも変わらない。

 ただ、何となく…普段でもたまにはお義母さんって呼んであげるのもいいかな…くらいには思えた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 という訳で、一成くんが買おうとしていたのは指輪でした~

 まぁ読者様は気付かれていましたね、ええ。

 分かり易いと自分でも思ってましたから(ぉ

 でもここで西川さんが出てくるのは流石に予想外だったのでは?w


 次回は勿論、続きです。

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