第200話 今日は最後まで…
今回も、基本的にはセリフ前に名前を付けてあります。
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藤「薩川先輩、おめでとうございます〜」
沙「ありがとうございます」
藤堂さんは、リボンで可愛くラッピングされた四角い箱を沙羅さんに手渡した。
ラッピングされているので中身はわからないが、開けてからのお楽しみだろう。
藤「えへへ、可愛い写真立てを見つけたからそれにしちゃいました。ぜひ高梨くんとの写真を飾って下さいね!」
藤堂さんはあっさりと中身を報告してしまったが、まぁそれはそれか。
ちなみに現在俺のスマホには、両手に抱えきれないプレゼントを貰い、目端に涙を浮かべながらお礼の言葉を口にする沙羅さんが映っている。
俺はもう既にプレゼントを渡していたので輪には入らずに、沙羅さんが友達に囲まれるその姿をしっかりと残そうと、離れた所からスマホで動画撮影に集中していた。
…ちょっと寂しい気もするけど。
ちなみに、プレゼントを渡し終わった雄二と速人は早々に俺の方に寄ってきた。ひょっとしたら気を使ってくれたのかもしれない。
雄「いよいよ薩川さんの実家に挨拶するのか?」
俺「あぁ。この前、沙羅さんのお父さんに話があるって伝えておいたからな。沙羅さんと相談してから、改めて話をしに行くつもりだよ」
撮影中のスマホを一旦停止して、雄二の問いかけに答える。
雄「まさか予告してきたのか? お前は薩川さんのことになると本当に思い切りがいいな…」
速「それが一成のいいところじゃないか。俺は尊敬してるよ」
雄「まぁ、それはそうなんだけどな」
直球でそういう言い方をされると気恥ずかしいのだが、この二人も思ったことをポンポンと口に出すタイプなので、いい加減慣れてきた。。
西「はい、これで全員渡せたかしら」
場を取り仕切るように、最近よく聞くポンコツな声音を切り替えた西川さんの声が全員の視線を集める。
時計を見れば、もともとの予定だった時間を少し過ぎていて、どうやらこの楽しかったパーティーも終わりを迎えるときが来てしまったようだ。
楽しいことは、何でこんなあっという間に終わってしまうのだろう…
夏「そうね。さて、それじゃそろそろ沙羅から一言貰おうかな。」
沙「私からですか?」
初っ端に俺の挨拶を求めたときと同じように、またしても何の前触れも打ち合わせもなく、夏海先輩がいきなり沙羅先輩に話を投げた。
当然いきなりのことで沙羅さんも驚いた様子を見せたが、直ぐに何か思い付いた様で一通り皆を見回してから話し始める。
「皆さん、今日は本当にありがとうございました。…その、私はこれまで極力人との交遊を避けて生きてきました。誰かに頼らないように、自分を高めることだけを考えて…。そんな私を対等に扱い、怒り、笑い、そして友人になってくれたのは夏海と絵里の二人だけでした。ですが今の私には、一成さんと…こんなに素敵なお友達がいて下さるのですね。本当に幸せです…。」
そういえば、沙羅さんがこうして俺以外に自身の事を語る姿は初めて見た。きっと、沙羅さんなりに皆の気持ちに答えようとしているのだろう。
皆も沙羅さんの話を真剣な面持ちで聞き入っていて、誰一人口を挟まなかった。
「私はお友達と仲良くするということが下手だと自分でもわかっています。ですが、皆さんとこれからも仲良くして頂きたいと思っていることは確かなのです。なので、これからも一成さん共々宜しくお願い致します。」
そこまで言い切ると、再び沙羅さんが頭を深く下げた。
パチパチパチパチ!!
拍手喝采、そう表現するのが一番だろう。
皆から惜しみない拍手を浴びた沙羅さんは、本音を出せたことにホッとした表情を浮かべていた…
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「あーあ、終わっちゃったよ」
本当に、何でこういう楽しいことは早く終わっちゃうんだろ…沙羅が楽しんでくれたならそれでいいんだけど、それはそれとして…よね。
「まぁ、楽しいことは〜ってやつですね。」
橘くん、それは私もしっかり考えてたから。
まぁ言わないでおいてあげるけど。
「これでまた楽しみになりそうなことは当分お預けねぇ。次まで長いなぁ」
次は…やっぱ文化祭かなぁ。
他に何かあったっけ?
「…そんなに長いんですか?」
「一ヶ月半くらいかな。学祭があるのよ。」
「あぁ、一成から聞いてますよ。ミスコンがあるんでしたっけ?」
「ふーん、やっぱ橘くんも興味あるんだ?」
男子だからねぇ。
やっぱ可愛い子見たいのかしら?
仕方ないだろうけど…なんか…
「夏海さんは出ないんですか?」
「いや、私が出たって…それに沙羅も出るし」
今回は沙羅が出るから、他に誰が出ようと優勝は決まっているようなものだと思う。
不確定要素があるとすれば、沙羅は高梨くん以外に絶対に愛想なんて見せないだろうから、そこで評価が付かないかも。
まぁ高梨くん以外にどう思われようと気にもしないだろうけどね。
それに、沙羅以外にも何人かいるし…あの自信過剰女とか、沙羅をライバル視してるから絶対に出るだろうなぁ。見た目だけはいいからね…見た目だけは。最も、その見た目も沙羅には勝てないだろうけど。
「…俺は、夏海さんだって負けてないと思ってますけど」
「えっ?」
「薩川先輩は確かに凄いと思うし、あんな何拍子も揃った人は他に見たことがないと思います。あんな人が一成の恋人なんて、いまだに信じられないときもありますよ。でも俺は、夏海さんだって負けてないと思ってますけどね。人当たりのいいところも、本当に友達思いで優しいところも、それに一緒にいて気楽なのもいいです。薩川先輩のような和風美人とは違いますが、格好いい美人だと俺は思いますけど。」
ちょ、ちょっと待って…
何、何、なになに…何よいきなり
橘くんったら、いきなり何を言い出すの?
突然そんなことを言われても…その…男子からそんなこと言われたの初めてで、何て言えば…
「………一緒に居て気楽って、それ褒められてるの?」
そんな突っ込みを入れたかった訳ではないのに、ついそんなぶっきらぼうなことを言ってしまった。
「ええ。俺的にそれは褒め言葉のつもりですよ。」
うく…そんなストレートな笑顔で言われると照れ臭いわね…本気で言ってるのはわかったけどさ。
「そ、そう。ありがと…。でも、どっちにしても学祭はテニス部の方で招待試合があるのよ。」
「そうなんですか、それは残念…。ちなみに、その試合の応援って一般でも出来るんですか?」
「そりゃまぁ…ってまさか」
「それじゃ見に行きますよ。どっちにしても行くつもりだったんで、夏海さんの勇姿をみせて貰おうかな。」
「別にそれは構わないけど…なんで急に…」
「いや、普段は電話とかRAINしかしてないから、機会があるときは…って思ったんですよ。こんな風に気軽にやり取りできる女子なんて、俺は夏海さんしかいないですからね。」
うう…なんか最近調子が狂うのよねぇ…
修学旅行のときのあれは、沙羅のせいだから!
とは言え、確かに今一番付き合いがあるのは橘くんなんだよねぇ。RAINとはいえ連絡取り合ってる男子も橘くんだけだし…
大地は幼馴染みだから気楽だけど男子というか幼馴染みって感じだし、ここまで気兼ねなく話せて居心地いい男子も…他には…
うーん、橘くんって私にとってどういうポジションなのかしら…
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「お疲れさま、藤堂さん」
「うん、横川くんもお疲れさま」
薩川先輩のお誕生日会も終わっちゃったな。
高梨くんのことがあったから心配だったけど、何だかんだで全部上手くいったみたいだし。それにとっても楽しかった。
前も思ったけど、こうして皆と一緒に集まるのが本当に楽しい。次はいつ集まれるのかなぁ…高梨くんが幹事さんみたいになってるから、今度また聞いてみよう。
「一成のバイトのフォローありがとうね。俺からもお礼を言わせて欲しい。」
「ううん、友達の為なんだから当然のことだよ。」
相変わらず友達思いだよね、横川くん。
実を言えば、最初の印象はそこまで良くなかったんだけどね。
人気があるのは知ってたけど、いつも女子が周りにいてキャーキャー言ってたし、見た目からも軽い人だと思ってた。だから何となく山崎を連想して、あまり好きではなかったんだけど。
でも高梨くん経由で知り合って、話をして…軽い人だなんて思ってごめんね。本当の横川くんは、とっても友達思いで、優しくて、八方美人でもなんでもなくて…
「でも、全て上手くいってよかったよ。後は一成が、薩川先輩のお父さんと無事に話ができれば言うこと無しかな。これは流石に手伝えないから、本人に頑張って貰うしかないけど。」
「高梨くん何て言うのかな? やっぱり、娘さんを僕に下さい、かな?」
あはは、まぁそんなことは言わないだろうけど…でもいつか言う日が来そうだよね、あの二人なら…
高梨くんと薩川先輩はお互いを本当に大切に思いあっていて、だから応援してあげたくなる。
それに、いつも幸せそうな二人は見ていて素直に羨ましいと思う。
きっと薩川先輩は、このまま高梨くんとのお付き合いが続けば、ゆくゆくは結婚することも密かに期待してると思う。
この二人がお別れするなんて想像できないし有り得ないと思うから…やっぱ将来はそうなるんじゃないかな。
「でも、本当に素敵な二人だよね。いいなぁ…羨ましいなぁ…私もあんな風に素敵な恋愛を…あっ!」
しまった、思わず本音を溢してしまった。
うう…横川くん聞いてたよね…
チラリと横川くんを見ると…微笑ましそうに私を見てる
「別にいいんじゃないかな。幸せになりたいなんて皆が思うことだし、あの二人に憧れる気持ちは俺もよくわかるよ。」
「横川くんも?」
「うん。俺は一成を親友だと思ってるけど、恋愛事に関しては尊敬してるからね。あの行動力と、好きな人へのひた向きさは見習いたいと思う。それに、あの二人の関係は尊いよね。」
そっか…横川くんも私と同じように感じているんだ。わかってくれたのは何だか嬉しいな…私の本音を笑わないでくれたし。
それに、こんな風に私と接してくれる男の子は始めてだから。
…あれ、そういえば、最近は毎日横川くんと一緒にいるような?
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立「売れ残り同士、片付けを頑張ろっか。」
西「ちょっ!? 立川さん、誰が売れ残りですか!!」
花「私はそもそも男が欲しいとか思ってないから。誰かみたいに焦ってないし」
西「私だって焦ってませんけど!?」
うーん…西川さんのキャラがどんどん崩れていくような。
おかしいなぁ、初めて会った頃はどう見ても凛々しいお嬢様だったはずなのに
俺「いや、俺達もしっかりやるから。」
沙「せめてお片付けくらいは参加させて下さい。今日は全てお任せしてしまいましたから。」
俺「いや、今日くらい沙羅さんはやらなくても…」
沙「一成さん、このお家の家事は全て私に任せて下さるお約束ですよ? むしろ、一成さんは今日一日お疲れでしょうから、後は私に全てお任せください。」
これはさすがに丸投げなんてできないぞ。というか、そもそも今回のこれは家事なのだろうか?
花「高梨くんは休んでていい。嫁の手伝いはお姉ちゃんに任せて。」
俺「えーと…」
西「私も手伝いますよ。」
花子さんや西川さんも名乗りをあげた。
というか、冗談だと思って今までスルーしてたんだけど、こうも姉を強調されると花子さんはどういうつもりなんだろうか…
俺が身の振り方を悩んでいる間にも、沙羅さんは丁寧に飾りを外し、テーブル周りの片付けや掃除などテキパキと進めていく。
花「薩川さん、これは?」
沙「あ、それはこちらです」
わかってはいたが、俺の出る幕が…
手持ち無沙汰なので何となくあの二組を見ると、俺から見ても中々いい雰囲気ではないかと思う。親友達には沙羅さんとのことで世話になってるから、あいつらも同じように幸せになって欲しいと心から思う。
花「あ、そういえば布団はどうするの?」
シーン………
な、何だ?
突然部屋中に妙な緊張感が走ったような気がした。今まで楽しそうに話をしていた二組も黙ってしまったし、西川さんに至っては様子が…
沙「お布団ですか?」
花「うん、ここに畳んであった布団だけど、戻しておく?」
沙「あら、私が使うお布団が出ていたのですか?」
ピシリ!!
上手く表現できないが、何というか、張り詰めた空間に亀裂が入ったというか、自分でも何を言っているのかよくわからないが、妙な空気感を感じたような…
それはともかく布団?
……あ、そういえば、家探しされる可能性を考えて、押し入れの奥を片付けるのに一度出してそのままだった。
俺「すみません、俺が出してそのまま片付けるの忘れてました。」
沙「そうでしたか。花子さん、あれは使うときにまた出しま…」
西「沙羅…やっぱりあれはあなたのお布団なんですか?」
西川さんの様子が…黒いオーラが膨れ上がって、身体が大きく!?
…って冗談はさておき、西川さんの様子が本当におかしい。
沙「はい、私がお泊まりするときに使うお布団ですけ…ど…。あの、絵理? どうかしましたか?」
流石に沙羅さんも、西川さんの異変に気付いたらしい。
というか、沙羅さんの発言を受けて、藤堂さんや立川さんがキャーキャー言ってるんだけど。
雄二と速人がニヤニヤしながら寄ってくるし…
速「一成…やっぱり尊敬するよ。」
俺「いや、意味がわからんぞ」
雄「水臭いだろう。全部報告しろとは言わないが、せめて少しくらいは」
俺「だから、何が言いたいんだ?」
突然何なんだろうか?
花子さんの発言から妙な流れになったようだが…
西「あ、あ、あなた、男性の家に泊まっているのですか!!!!????」
!?
しまった、そうか、沙羅さんが泊まるのが日常になっていて、沙羅さんの布団がこの家にあるということに違和感を感じなくなっていた!!
それでこの空気感なのか…
沙「は、はぁ。確かに、お泊まりしていますけど…」
!!!!!!
このときの西川さんの表情は忘れられないかもしれない。全てが飛び去り絶望しか残っていない、これはそんな表情ではないだろうか。
やがて崩れ落ちるように膝を着いてしまった
西「そ…そうだったんですね……沙羅は…もう………大人の女…」
沙「ど、とうしたんですか? 私がお泊まりしていることに何かあるのですか?」
状況がわからない沙羅さんは、西川さんの様子に驚いてオロオロしていた。
そして俺は状況を把握した俺は、西川さんのことも、雄二と速人の言葉の意味も、藤堂さん達のリアクションも全て理解した。
つまり盛大に誤解されたということだ。
花「弟が…姉より先に大人に…」
何故か花子さんまでショックを受けている様子。
速「やっぱり一成は思いきりかいいね。キメるときはキメる。一歩先に大人になった親友にお祝いをしたいかな」
雄「そうだな。おめでとう一成、それで何か感想はあるか?」
どうしよう…このままこの流れを継続されて、沙羅さんが理解して意識されてしまうと、今後お泊まりが気まずい状況になりかねない。
それは絶対に嫌だ!
この話を納めるには…どう考えても俺が恥をかくしかない。ヘタレだと思われようと、他に手段がないなら…
俺「……いや、そもそも沙羅さんは泊まってるだけだから。他は一切ないから」
速「いやいや…ここまでくれば当然の流れだと思うし」
雄「そうだぞ、いくらなんでもそれは無理が…」
俺「…………」
沙「あの、私はお泊まりしているだけなのですが…何かおかしいことがあるのでしょうか?」
俺を見ていた皆は、沙羅さんの様子から俺が本当のことを言っていると判断したらしく全員驚愕の表情を浮かべた。
いや、正確には夏海先輩だけは何故かニヤニヤしている。
俺「…本当に何もないぞ?」
「「「「「 はぁ!!?? 」」」」」
うわー、綺麗にハモったなぁ
速「う、嘘でしょ? 一成…」
雄「お、お前、そんな状況で手を出してないのか?」
花「お姉ちゃんの目を見て話しなさい。」
西「私は二人を信じていましたよ!!!」
やはりこうなったか。
それはそうだろう、俺だって自分のことでなければ同じように思っただろうから。
きっとみんな俺のことをヘタレだと思ってるに違いない…
俺「俺は沙羅さんを大切にしたいんだよ!!」
「「「「…………………」」」」
思わず本音を叫んでしまったが、この生暖かい視線…どう思われているのか想像したくない。
沙「一成さん!!」
ガバッ…
唯一、理解していない沙羅さんは満面の笑みで飛び込んできた。
意識してしまったら、こういうスキンシップもどこかでブレーキがかかってしまうかもしれない。それは絶対に嫌だからな。
沙「あの…今日は最後まで…私の誕生日の最後まで一緒にいて下さい…」
俺「もちろんですよ。」
沙「今晩も、抱っこしながら二人で一緒にお休みしましょうね?」
「「きゃぁぁぁ!!」」
西「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
沙羅さんのお誕生日パーティーは、結局、西川さんの絶叫に始まり絶叫に終わるというオチでつつがなく終了となった。
そして沙羅さんは予告通りにお泊まりしたものの、疲れ果てていた俺は大した話も出来ずに…沙羅さんの胸に抱かれてあっさりと寝落ちしてしまうのだった。
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えー、読者の皆様。
いつも誠にありがとうございます。
100話で喜んだことがついこの前のような気もしますが、200話に到達致しました。
ほぼ処女作でこの長さが、一般的に珍しいのかそうでもないのかわかりませんが…
記念という訳ではありませんが、今回は長かったです。二回分くらいあります。そして、親友二人の話も少しですが詰め込んでみました。布団の話もぶっ込んでみました
。楽しんで頂けましたら幸いです。
実は昨日、この先書きたい話を時系列で整理してみましたが…えー…200話に到達してるのに、まだ半分来てませんでした(ぉ
書きたいことが多いんです。だってまだ同棲してないんですよ!?
後書きが長くなりそうなので、この場ではなく近況ノートに色々と書いておきます。
お付き合い下さる方は、あちらもご覧下さい。
それと、一応、来月から開かれるカクヨムのコンテストと、次のスニーカー文庫大賞に申し込んでみようかなと思っています…
それでは今後とも宜しくお願い致します。
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