第22話 閑話 「わからない気持ち」
そろそろ寝ましょうか…
ベットに寝転び目を閉じると、今日のことが思い出されます。
本当に色々なことがありました。
高梨さんとは、お互いに伝えたかったことをお話しできました。
私は自分の気持ちを伝え、高梨さんはそれに向き合う為にと正直に自身のことをお話して下さいました。
ですが、私はどうしてもわからなかったことがあり、それについてはお話をしませんでした。
高梨さんが私にしてくれたことを、既に幼馴染みさんにしていたと聞いたとき、少し…何と言えばいいのか…引っ掛かるというのでしょうか?
とにかく変な感じがしました。
昔からのお付き合いがある方なんですから、そのくらいあっても当然なのですが、なぜ私は引っ掛かったのでしょうか…
そして他に思い出されるのは…
家族以外の方に頭を撫でて頂いたことも、抱き締めて頂いたことも、そして逆に自分から頭を撫でたことも、全て初めての経験でした。
とても心が暖まるのですね…
頭を撫でるくらいでしたら、普段してもいいでしょうか?
…今度高梨さんにお願いして、また撫でさせて頂きましょう
高梨さんが泣かれているのを見て思わずそうしてしまったのですが、私のときも同じような感じだったのかもしれませんね。
さて、明日は早起きをしなければならないのですから、少し早いですがもう寝ましょうか。
何故なら、やっと練習の成果を見せるときが来たのです。
お礼をさせて頂きたいことが増えてしまいましたが、先ずはお弁当です!
あ……明日の昼休みは、ちゃんと来て下さるのか高梨さんに確認することを忘れていました。
…そうです!仲良くなれたのですから、RAINにメッセージを送ってもいいですよね?
連絡先の交換をしたものの、まだ一度も使っていませんでしたが、これも遂に使うときがきたのですね。
高梨さんからお返事が頂けるでしょうか…?
ちょっと緊張しますね。何と書きましょうか…
……一言、明日のことを聞くだけの文面に悩み、10分もかかってしまう私でした
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