2話.白い世界
2話.白い世界
…ん…あ、あれ?ここは?
俺は確か、えーと雫を庇って刺されて…あー死んじゃったのか。でもここはどこだ?ってか喋れないぞ。辺り一面真っ白で果ての無い空間。地面があるのかも分からない浮遊感。ここは天国なのかな?まぁ雫が
死ななかったから良かったなー。
「ここは天国ではないぞ長谷部 零」
…ッ?!!ってか声が出ない
「おっと、喋れないのは我慢してくれ。ここは天国と下界の狭間。」
どうして俺はここに?あとあなた誰ですか?
「わしはこの世界の創造神ゼノムじゃ」
創造神!?!?神じゃないですかヤダー
なんか俺やらかした?やらかしたらまずい。
「お主がここにおるのはのぉ。我々神がお主が下界にいる時のことを見ていてのぉ。気に入っておったのじゃ」
さりげなく心読んでるすげぇ。そうなんだ。やらかしてなくて良かった〜。でもじゃあ俺はなんでここに?
「お主の生きていた世界でいかに善行をしたかで来世の運命が左右されるのじゃ。多くは輪廻転生で新しい人生を前世で善行をした分いい人生が送れるのじゃがのぉ。お主は下界での善行ポイントが高すぎるんじゃ。おばあちゃんが困っているところを助けたり、行事には積極的に手伝い、部活動の手伝い、家事の全般をやったりのぉ、何においても全て完璧で善行をたくさんしておるのじゃ。」
いやいや全然大したことないですよ。
「我々はよく見ておったからのぉ。そしてお主はのぉ。力が封印されていてのぉ、その力が神をも超える超越者の力なんじゃ。その力は徐々に解放されていくんじゃが、その力をソナタのように優しい心の持ち主が解放しないまま輪廻転生して行くのはちょっとばかし嫌なんじゃ」
俺に力が?封印?超越者?解放?なんかすげーこと言ってるけどあんまり追いついてない。
とにかく俺にすごい力が封印されてて、解放していけってことですか?
「そういうことじゃ。その封印の解除の前に、我々のいる神界にに来てくれんのかのぉ。みんな気に入っておってお主のことを見たいらしいのじゃ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます