神々に愛されすぎた男

@hahuten1027

1話.プロローグ

1話.プロローグ


俺は長谷部 零(はせべ ぜろ)。高校2年生で部活はサッカー部キャプテン、一応○○高校の生徒会長をしている。顔はフツメン(?)で定期テストでは1位の順風満帆な生活を送っている。

周りには、親友の徳賀 健(とくが けん)や、幼馴染の牧原 雫(まきはら しずく)

に、後輩の藤野 加奈(ふじの かな)が居て、全員生徒会のメンバーで普段から一緒に遊んだりしている。


「おーいぜろー!」

「ッグハ!」

「あー悪ぃ悪ぃ」


悪ぃ悪ぃですまねぇ痛さなんだよなぁ〜

こいつが健。野球部で勉強も割とできて顔もイケメン。なんだこいつムカつく。


「おいおい酷い言われようだなぁ」

「今声に出してました?」

「何年一緒にいると思ってんだ。親友の考えることなど顔で丸わかりだよ」


ッハハって笑っている健。怖いなコイツ、顔でわかんのかよ、と思っていたら


「やっほ〜ゼローケンー」

「おはよう」

「おはよー」

「オット先輩抜けがけは許しませんよ」


っと幼馴染こと雫と後輩の加奈。

2人もなかなかの美少女

このふたりは何を競い合っているんだ。

そんなこんなで学校に行き、放課後…


「久しぶりに2人で帰れるね!」


と、雫がいい、そうだな〜と答える。たしかに2人きりで帰るのは久しぶりだ。普段は、加奈や健が居てみんなで帰っている。なぜ今日は2人かと言うと、健は、「今日は先生に呼ばれているから先に帰っててくれ」と言われ、加奈には、「雫せんぱぁ〜い。今日は用事があるんですけど〜会長に色目使わないでくださいね(ボソッ)」っと言っていた。最後は聞き取れなかったが雫は使わないわよ!っと大声で言っていた。そんなこんなで二人きりで帰っている。すると…


「きゃー逃げてーー!」


っと知らない人が叫んでいた。すると

一人の男がこっちに向かって、手には包丁を持ち、こっちに向かってきた。零は護身術を習っていて、通り魔を軽々と捉えた。

…っと思っていた。

…グサッ

「、ッ??!…………誰か…この人を!」

っと声を上げた。この時近くにいた人によって通り魔は捉えられた。だが…

「雫…無事…か?」

「零っ!しっかりして!」

と言われたが、実際とてもきつかった。

瞼がとても重くて、今にも瞼が閉じそうだった。

「零っ!ねえ零ってば!起きてよ!ねえ!」

「雫…ごめ…んな……もう…ダ…メ…みた…い…だ」

本当にしんどい。なぜなら通り魔に刺された場所がとてもあつくて更にはその場所が昔に傷がついたところで、たまに痛くなっていたところだったからだ。とっても不運すぎる。

「零!まだ言いたいことも!行きたいとこも!まだ全然零と出来てないのに!ねぇ!起きてよ零!」

「しず…く…泣く…なよ…か…わいい…顔が…も…たいな…いぞ…ハハ」

「雫…は…さ…小さい…ころ…からさ…いつも…俺…とあ…そんで…くれてさ…うれし…っかった…んだ」

「だけど…さ…俺と…ばか…りだと…好きな人…とか…見つけ…られな…いよ…俺…を気遣って…くれたの…かもしれない…けどさ…雫に…彼氏が…できて…も、おれ…はさ…はなれ…たり…いな…くなったり…しなかったた…のにね…」

「違う、違うよ、零」

「私が好きななのは、零だったのに」

「、ッッ?!!」

「昔からさ、助けてくれたり、面倒見てくれたり、優しかったり、しかも絶世のイケメンだしさ…だから死んじゃダメ!駄目だよ零!」

「ごめん…な…答え…られな…くてさ…けど…もう体が…動か…ないな」

「健…とか…なに…よろしく…言っといて…くれよ」

「零ーーーーー!!!!!!!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る