第9話 契約!?

 たまたま、朝の通学前の日課で斗真兄弟と和みながらテレビを一緒に観ていると母が、愛莉の写真を持って映りました。

 

 通学中に死んだ友人と母親が、免許が無いものは、車を持つべきでないし、免許取り締まりや罪を重くしろと署名活動をしていたようです。多くの賛同者が多く僅か1ヶ月足らずで多くの署名が集まったそうです。約10万以上の署名が集まり国会へ提出されました。免許停止をくらったりして持ってないのに車を持っていて自ら運転している者が多いので事故が減らないんだ。免許を持ってない奴は車を持つべきではない。罪が軽いせいで繰り返すバカがいると言う声が多いようです。事故で大切な人を亡くしたり怪我をした方々からの賛同が多いようです。


『ワフワフ』(えっ、ママ達私が死んだからこんな活動をしていたの!?)

『あっ、そろそろ行く時間だね。』

『それを教えてくれたのか、じゃあ、行こうか?』

『うん、大ちゃんビックリするだろうね。』

『そうだな、いつも言われてからでないとでてこないからな。』

 チョコは二人になでなでしてもらいました。

『ワフッ』(違うけど、行ってらっしゃい!)


 ママは、大丈夫なのかしら?とりあえず、久しぶりに様子を見に行って見ましょう。

 久しぶりに見た母の姿は、父に寄り添われていて腕を骨折しているし、頭に包帯も巻いてる状態でした。

『全く、たいした怪我じゃあなくって良かったな。』

『ええ、そうね。まさか襲ってくるとは思わなかったわ💦』

『近くで声をあげてくれた人に感謝だな。』

『 そうね。私を襲ってきたのは、無免許で車に乗っている人だったと判明して逮捕されたし安心ね。』

『まだ、法案が可決されるまでは、取り下げろと脅しがでるのがいるかもしれんから油断はするなよ。』

『ええ、きおつけるわ。』


 犬神の所へ行く相談しに行くと洋館の中でティータイムをしていました。

『おやっ、貴方から訪ねてくるとは、珍しいですね。どおされました?』

『ママが死なない程度の危ないめに遇わされる危険があるので、その場に居合わせて助けたいわ。』

『成る程、スーパーワン公になりたいのですね。』

『まさか、アニメでは、犬が色々な困っている人をお助けするあれになれと?』

『その通りです。赤、ピンク、黄色、青、緑、黒どのタキシード或いは、ドレスどちらで決めますか?』

『ちょっと、王道の戦隊ものカラー限定なの!?』

『それが嫌なら、全身タイツで和風のお面を被って貰う事になりますが、そちらで契約ですね。』

『嫌よっ、そんな格好するぐらいなら赤のドレスで可憐に決めてやるわよ。』

『私と対になるカラーを選ぶとは、御目が高いですね。』

『あっ、犬にドレスって見たこと無いけど、どおなのかしら?』 

『問題ありません。貴方の場合は、トイプードルの耳がついている髪が長い美少女に変身となります。』

『ハイハイ、どうせ素の私じゃあ、只のバスケ、バカでドレス何て似合いませんよおだっ💢』

 (孫にも衣装だと言いたい所ですが…)

『母親を助けるのがメインなのに、そっくりな顔を見せて助ける度に悲しませたいのですか?』

『それは、ダメよっ、貴方の案に従うわ。』

『では、契約成立です。スーパーワン公で助けた場合もポイントは、貯まるので人助けをお願いします。』

『勿論よ。人間に生き返る権利を獲得する為には、何だってやってやるわよ。』

『人助けの種類は格段に上がりますし、貴方の母が危険な場合は、即呼んで差し上げます。』

『お願いするわね。ママが死ぬなんて私のバスケを応援してくれる人がいないし、意味ないもの。』

 久しぶりに人間の形に成っていたので、おねだりして紅茶とパウンドケーキを食べて部屋を後にしました。

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生き返る為のおかしな試練 @syocotan

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