応援コメント

第6話 潜入は黒色」への応援コメント


  • 第6話もとても楽しく読ませていただきました。


    今回のお話は、読んでいての安心感がとても心地よかったです。
    第5話はパンセノリスでの会話でしたが、今回は呪い絵がある千雨さんの家を訪れるというシーンで……本来であればとても危険な場所です(実際に陽也さんが部屋の中で倒れていました)。

    また、階段のあちこちに血のようにも見える赤い絵の具の足跡があって、自分の家という、本来であればやすらぎを得られる場所が『変わってしまった』ことがはっきりと感じられます。

    でも、そんな恐ろしく変わってしまった家、おそろしい場面であっても、憑代さんと四季さんがいてくれることで、恐怖の中にも安心感があって……読んでいて、ほんとうに心強かったです。


    「千雨」

    「千雨ちゃん」

    と二人が千雨さんのことを呼んでくれたシーン、そしてその直後、憑代さんが千雨さんの手を握ってくれて、四季さんが肩に触れてくれたシーンは、日常の中であってももちろんうれしい言葉や仕草ですが、この場面のような、恐怖の中にあってこそ輝くんだろうなと思えて。
    千雨さんが手を握り返しながら笑顔を見せてくれたのも含めて、大好きなシーンです。

    これまでの話で、ひとりで家の中の恐怖に襲われていた場面があったからこそ、今回感じられる心強さが生きている気がして……
    呪い絵の恐怖から逃げるだけでなく、立ち向かう。一人ではなく、仲間と立ち向かうのだという構図が感じられる、すばらしい場面構成だなあ……と思いました。


    また、大変な状況ではありますが、千雨さんから憑代さんへの想いが変化してきているところも大好きです。
    大変な状況だからこそ、自分を護ってくれて、自分と共に立ってくれる相手が気になってしまうのは自然なことなんだろうなと、千雨さんの表情などの描写を微笑ましく楽しませていただいております。


    呪い絵がおそらく、愛ゆえにこれほど美しく、そして愛ゆえにここまでの力を持ってしまったのだろうと想像できるからこそ、
    千雨さんと陽也さんの家族愛、そして、千雨さんと憑代さんの間で育っている想いが、事件を解決するきっかけになるのではないかと思えたりもして。


    次回もとても楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    今回のお話では、千雨が一人で呪い絵と接触した際と対比が出るようにと意識していました。
    前回は一人、今回は仲間と一緒に呪い絵のテリトリーとなった部屋の中に足を踏み入れて立ち向かうという雰囲気を感じ取れるようにしたかったので……。
    なので、そこに注目してくれたのがなんだか嬉しいです。

    本作品も少しずつ終盤へと向かっていますが、またお時間があるときにでも続きをお楽しみいただけたら本当に嬉しいです。
    こちらこそ、ありがとうございました。