応援コメント

第3話 恐怖は極彩色」への応援コメント

  • 第3話もとてもおもしろかったです。

    2話の最後で疑問に思っていたことが3話で次々と明かされ、物語が一気に動いていくのを感じました。

    これまでは千雨さんが感じているように、周りで何かが起こっていることはわかっても、それがなんなのか、どうすればいいのかがわからなかったのが、憑代さんの再登場、そして憑代さんの登場……二人の説明で、少しずつ形になっていく思いがありました。

    状況が解決したわけではないけれど、『呪い絵』というものが存在すること、呪い絵を封じて回収する仕事が修繕画師と呪探査士であるということが明かされたことで、暗闇に一筋の光が差し込んだような……
    読んでいて恐怖や不安を楽しんでいたところに、事件の解決という、新たな楽しさの道筋を示してもらえたようなうれしさがあって。


    また、憑代さんたちの説明で、この作品の中の『世界』が大きく広がった感じがしました。

    千雨さんの言葉にもありましたが、作品の最初から呪い絵や呪探査士の話を聞かされたとしても、読んでいて実感が伴わなかっただろうなと思うのです。
    陽也さんや絵美理さんの様子がおかしくなったこと、千雨さん自身が呪い絵からの攻撃(侵略)を受けた植での説明だからこそ、読んでいて世界観を抵抗なく受け入れられるというか……この展開がとても上手くて心地よくて、大好きです。


    そして、四季さんの登場が第二話で絵美理さんに『ないよ』と強く否定されていたパンセリノスの中であったこともすごく好きです

    1話で憑代さんを連れていった場所ですから、実在するのは確かですが、『ないよ』と否定されたことで、なおさらどんな場所なのか気になっていたので、
    パンセリノスが四季さんが働く店であることや、憑代さんと四季さんの二人が集う拠点のようなものであることがわかって、『実在してほんとうによかった……』と、読んでいて心から安堵したのを覚えています。
    (千雨さんの場合、自分の家も今は安心ではないから、安心できる場所があることがほんとうにうれしい……)


    次回もすごく楽しみです。
    ありがとうございました。


    作者からの返信

    お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    前回で謎を散りばめていたので、今回で修繕画師や呪探査士、そして呪い絵たちが織りなす世界の裏の世界についての説明回になりました。
    呪い絵の存在は大々的に知られていない感じなので、どうしてもここは説明的になってしまうな……と思っていたのですが、お楽しみいただけたようでほっとしています。
    パンセリノスは千雨にとってのセーフハウスという印象を作りたかったので、読んでいて安堵したという感想もとても嬉しいです。

    また次回も、お時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそありがとうございました。