応援コメント

第2話 不安は鈍色」への応援コメント

  • 第二話もとても楽しく読ませていただきました。

    前回の第一話で陽也さんの部屋にある絵がとても気になっていたところで、今回の第二話では冒頭から夢という形で、おそらく絵についての情報が明かされ、一気に引き込まれました。

    まず間違いなく絵と関係があるだろうと思わせつつ、夢という形ではっきりとは明言せず、情報も全てが明らかになっていないところが、とても上手いなあ……と感動していました。

    また、夢の中の女性と男性が、とても幸せそうだったことも印象に残りました。
    1話で絵に対して不気味さを感じていたのに、絵と同じ金色の神をしている女性が夢の中では幸せそうであったこと、
    そして、最後のシーンで陽也さんをやさしく支える女性が一瞬見えたこと……けれど、陽也さんは疲労していること……
    読んでいていくつもの『謎』が提示されて、これからの展開がどんどん気になってきます。


    印象に残ったところと言えば、2話全体の文章の構成もとても好きです。
    学校で友達と楽しそうに話したり、絵美理さんとのメッセージでの会話と、和やかなシーンが続いていたところだったので、直後の絵美理さんの「ないよ」が良い意味で非常に衝撃的でした。

    絵美理さんに対するイメージが一気に変わって、読んでいてとてもドキドキしました。
    絵美理さんがやさしいひとなのは事実だけれど、でも『それだけではない』ことが明らかになって、
    千雨さんの周りの環境、周りの人間、そして千雨さん自身の日常が少しずつ、けれど確実に非日常に侵食されていく……その緊迫した雰囲気の演出がほんとうに上手い……

    第一話に続いて第二話も、ひとつの章(話)の中での雰囲気の上下がとても心地よくて、あっという間に読んでしまいました。


    次回もとても楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    1話から引き続き、2話でも日常の中に侵食する非日常にスポットを当てているつもりです。
    1話では日常生活を送る環境中に染み出してくる違和感、2話では身近な人物の豹変という形で非日常側を表現したいなぁと思いながら執筆していました。
    なので、衝撃的だったという感想がとても嬉しいです。

    また続きのほうも、お時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、ありがとうございました。