とても楽しくさっぱりしたお話。民話や童話の要素をうまく落とし込み、読後感も充実している。 詳細本作。
送り犬という妖怪がいる。諸説あるが、夜の山道を後ろからついてきて隙あらば人間を食べてしまう。お礼を述べたり食べ物を与えたりすると無事に帰ることができる、という辺りは共通しているようだ。 これは妖怪送り犬と、彼に関わった人間との物語。 見かけが子供だからと言って邪険にしてはいけない。 あなたも山で迷った時、不思議な少年に出会ったら礼を尽くすべき。さもないと……。