勧善懲悪の、スカッとする物語です。主人公バディの対戦する極悪バディが、本当に潔い程のクズであるのが面白い。正に、ピカレスクロマン!
描写が非常に躍動的で、アニメのように頭の中を駆け巡る作品になっていると思います。また、キャラクターがそれぞれ特徴的で、喜怒哀楽がしっかりと表現できているため読むことに飽きませんでした。結論を一言で言えば「面白い」になってしまうのですが、1話からの掴みが良いので読むことをお勧めします。
出だしだけ読むと、ただの高校生殺し屋のアクションシーンが連発する、割とお決まり話かと勘違いしてしまいましたが、最後まで読めば、いかにも高校生らしい純粋でいたいけな魂の二人が織りなす、感動的な物語でした。残酷なシーンがありますが、それすら後の感動に繋がります。とにかく読んだ後、同情とも違う純粋な感動の涙があふれる、素晴らしい作品です。ぜひ最後まで読んでいただきたいです。