悪い夢に似て、繰り返しては置いていかれる種々の残骸。悲嘆と後悔の滲む景色は、ひたすらに美しい筆致で描かれる。読み終わって、タグの「墓穴を掘る」を見たときのやるせなさ。読み返すほどに暗い想像の広がる作品。