第二話
目が覚めた俺の目の前には金髪の女性がいた。そしてとても綺麗だ。都会で一日中歩き回って一人見つかるか見つからないかのレベルの美女だ。
美女の横には白髪のイケメンがいた。二人とも20代前半ぐらいに見える。そんな美男美女のカップルが俺を覗き込んでいるではないか。
「ガリウスちゃん、おはよう!」
「ガリウス、おはよう!」
二人は何故か俺の事をガリウスと呼び俺に朝の挨拶をしている。
「ガリウスどうしたんだ、そんな困った様な顔して。」
「あうぅあう•••••••あうぅ?!」
俺は白髪の男に話しかけようとしたら、喋れずに赤子の様な声しか出せない。不思議に思った俺は自分の体を見ると、どっからどうみても赤ちゃんだった。俺は少しの間目を閉じ脳をフル回転させた。
そうだった。俺は死んで転生したんだった。転生の影響で少し記憶が曖昧になっているみたいだ。確か俺は殺人鬼に殺された後、女神に呼ばれて転生する事になったんだった。
つまりこの美男美女のカップルは俺の父親と母親と言う事になるのではないだろうか。
「マルスが怖いから困っちゃったのかな」
「そんな事あるわけないだろユリス」
父親の名前はマルス母親の名前ユリスと言うみたいだ。そんな事を考えている内にユリスが俺を抱き抱えてきた。
俺はユリスの豊満な胸を押し当てられる。母親とはわかっていても、まださっきわかったわけで正直こんな美女の胸を押し当てられれば嬉しい。自分の母親がこんなに美人で俺は嬉しい。
ユリスは抱き抱えたまま突然胸元のボタンを一つ二つと外していくそしてユリスのおっぱいもとい左乳が見えた!
「ガリウスちゃんご飯のお時間でちゅよ」
俺はこんな美女のおっぱいを吸うのか、いや吸っていいのだろうか、いや俺は赤ちゃんだ母親のミルク以外のご飯は無いのだ、つまり飲む。てか飲みたい。そして俺はユリスの胸にむしゃぶりつきミルクを飲んだ。
「あっ!あっすごい•••••ぁまり思いっきりすったらダメ!」
俺は色んな意味でお腹いっぱいになりました。
「ユリスだけずるいぞ俺にもガリウスを抱かせろよ」
「しょうがないわね、ちゃんと首もってしっかり抱くのよ」
そして俺の幸せなひと時は終わり筋肉質な男の胸に抱き抱えられる事になってしまった。だかマルスの幸せそうな顔を見るとそうでもないかとも思ってしまう。
そして二人の幸せそうな顔を見ると二人は俺の親で家族なんだという実感が湧いてくる。
俺はこれからはガリウスとして生きていくと考えるとまだ実感は湧かないが、もうこの世界で一つだけするべき事は決まっている。
前の世界では殺人鬼に殺されてしまい死んでしまって武力が足りなかった。他にも力が足りなくて守れなかった物ばかりだ。
俺に少しでも武力があれば、死なずにあの親子を守れていた。まあ守って死んだ事に後悔はないんだが。
どんな力もいつ必要になるかわからない。どんな事にも無駄な事などないと前世で俺は知っている。だから今回は成長補正という力をもらい様々な力を手に入れて自分も周りも守れる力を手に入れる。
だが俺はまだこの世界の常識などを知らない。まずは動けるようになって本などを使ってこの世界について知らなければならい。
一ヶ月が過ぎた
俺は歩けるようになったのである。まだ長距離は疲れて無理だが、歩けるようになったのだ。普通の子供は歩けるようになるのに1年ほどかかるのにこんなにすぐに歩けるようになったのも、女神から貰った成長補正のお陰だろうな。歩けるようになった時は家中大騒ぎになったのは言うまでも無いだろう。
新たにわかった事がある、俺は言葉は分かるみたいだが、文字などはわからないみたいだ。そして家には使用人がいる。
俺の親は貴族の辺境伯みたいで家はかなり広く一度全てを回ろうとして疲れて倒れてしまってからは、無理せず少しずつ色んな部屋を回っているがまだ本のある部屋を見つける事ができていない。
扉を開ける時は自分1人では開けれないので、誰かが開ける時に一緒に入っている。そんな事もあって余り探す事ができていない。
この世界では本は珍しい物なのだろうか?そんな事も親に聞く事が出来ないのが困りものだ。早く声帯が出来上がってくれればマルスにでも聞けるのに。
あとこの世界にはやっぱり魔法があるみたいだ。使用人が生活の中で度々魔法を使っているのを見たので間違いないだろう。
だが魔法の細かい詳細が分からないから知るためにも早く本のある部屋を探さなければならない。平民ならまだしも貴族の辺境伯の家に本が無いわけがないのだから。
他にも沢山の知らない事ばかりだろう。魔法があるのだから色々なファンタジーな事もあるだろう。確か女神がスキルも有るといっていたし、早くこの世界の事を知らないといけないな。
成長補正で生き抜きます 蟋蟀蚯蚓 @koorogimimizu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。成長補正で生き抜きますの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます