二人用のマット2


最近は徐々に気温が高くなってきて、最近は汗をかきやすくなっている。


普通なら他人の汗が気になるかもしれないが、俺は優依の汗の匂いが好きだ。


すー、はーっ。すー、はーっ。


「ん……、ゆっくり息するのやめて」

「だめか?」

「うん、恥ずかしい……」


お互いに抱き合いながら、見つめあったり頬を寄せあったり、お互いの首筋に顔を埋めたり。


ゆっくりとコミュニケーションを取る。


両手で優依の背中や腰を抱き締め、撫でながら、今優依が俺の腕の中に居るとしっかりとかくにんする。


「じゃ、何ならしてもいい?」

「えっと……」

「久し振りに抱き締められたから、優依を愛でたいな」

「…………え、えっと、じゃあ、私から抱き締めてあげる」

「マジで? 本気で嬉しい」


優依はそう言いと身体を上に少し移動して、自分のおっぱいが俺の顔にくるようにした。


「ぎ、ぎゅー……」


視界いっぱいにスクールセーターでは隠しきれない優依のおっぱいが広がり、次に感じたのは感触だ。


優依のマシュマロのようで、しっかりと芯があるおっぱいに顔面を挟まれて、俺は一気にテンションが上がる。


「ど、どう……? ランキングとか盗撮で忙しかったから、ちょっとサービス」


最高です!!


くぐもった俺の声に優依が嬉しそうに、俺をさらに抱き締める。


ああ、幸せだ。


このまま、寝てしまおうか。

しばらく優依を抱き締め、至福に満たされていると優依が俺に問いかけてきた。


「なんで、あんなランキングとかするのかな」

「……」


俺は答えに困る。

俺の本質はランキングや盗撮して奴等と同じだ。


「睦月さんも、ランキングや盗撮とかしたい?」

「まあ、そうだね」


誤魔化しても逆効果だろう。

俺は少し顔を優依のおっぱいから離して、素直に答える。


「それに、ランキングや盗撮は、その行為自体に満足感を得ているのかもしれないね」

「どう言うこと……?」

「ランキングは友達と盛り上がるネタ。盗撮は金目的と盗撮という行為が当人を興奮させる、かな?」


特に男のそう言う行為が好きだ。

テレビの番組のインタビューに答えていた本物の痴漢は、電車内で痴漢すること自体に興奮すると言っていた。


性欲を発散するなら、手でもオ○○でも使って自家発電すれば良い。


けど、行為をすることを目的っぽいから、性欲とは微妙に違うのかもしれないな。


「……盗撮犯、速く捕まるといいな」

「あぁ、捕まってほしいよ。優依も少し映っていたんだよな」

「……うん」


盗撮の画像には優依も映っていたらしい。

後ろ姿だが、下着も見えていたらしい。


「とは言え、手掛かりがないからな」

「……うん、ごめんね」


落ち込む優依の頬に手を伸ばして、優しく撫でる。


他の子に比べて、被害は少ないが、撮られたことを気にしている。


優依は俺と付き合い始めてから、前よりも男子生徒に近づかなくなった。


気のせいかと思っていたけど。気のせいではないと思ったので、優依にそれとなく聞いてみると、「彼氏が居るのに、男子に近づくのはどうかなって」と、言っていた。


まお、確かにプリントを集める時とか優依が男子と軽く話しているのを見ると面白くはない。それに優依も気付いたのだろう。


不可抗力だけど、下着を他の男子に見られたことを気にしている優依に「気にするな」と言っても無理だろう。


となると……、その気に病んでいるを上書きすれば良いのか??


「……優依」

「なに?」


俺はしばらく優依を抱き締めながら考え、優依に提案した。


「良かったら、優依の下着姿見せてくれないか」

「え?」

「駄目か?」

「…………エッチ」


怒っているけど恥ずかしがりながら、優依は俺の頬をつねってくる。


「痛い痛い痛い痛い」


それから暫く、俺は優依に頬をつねられ続けたが、


「…………少しだけだよ?」


拗ねたような表情の優依は呟き。

優依は身体を起こすと、スクールセーターを脱いだ。









俺はこの日、正座しながら優依のおっぱいを拝んだ。

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