来世では絶対に、キミを守ると誓った。~俺は転生して再会した彼女を今度こそ守るために家庭教師となり、チート魔法をいかんなく振るう~

田仲らんが

◆【第1部】◆:────〔待望ノ再会編〕────

☞【The Start of Story】:~《First Prolog》~

 作者さくしゃの【天空虎龍アマゾラコタツ】ともうします。


 カッコつけて『哲学てつがく』っぽいことってますけど間違まちがってたらすみません(小説しょうせつ内容ないよう)


 あと最初はじめっとくと『1話目わめ内容ないよう』が『とてつもなくながい』です。


 どうかご了承りょうしょうください。



         *

         



 ────『このに ″絶対ぜったい″ ということは存在そんざいしない』────。



 いきなりだが、


 これは完全かんぜんに『おれ』の ″私的してき意見いけん″ である。


 当前あたりまえだが、


 自分自身おれはじめは ″絶対ぜったい″ という単語ワードに ″疑問ぎもん″ がかぶなど、


 微塵みじんおもわなかったんだ……。


 ────だが、


 があってから、


 『おれ』のなかでふと、


 ひとつの ″疑問ぎもん″ がまれたのだった。



 ────たして、


  ″絶対ぜったい″ というのはなんなのか……?



 ────そのハッキリとした『定義ていぎ』は?


 ────自分おれの『定義ていぎ』の解釈かいしゃくは、


 本当ほんとうっているのか……?



 もちろんのこと、


 『おれ』はその諸々もろもろ考慮こうりょし、



 辞書じしょなどをとおして、


 徹底的てっていてきに『定義』を調しらべた。


  ″絶対ぜったい″ のなかにも色々いろいろな『定義ていぎ』があるが、


 『おれ』のなかでの "絶対ぜったい" は『かならず』という意味いみで、


 大抵たいてい認識にんしきしていた。


 おそらくだが、


 世間一般せけんいっぱんでもそうだろう。


 そして、


 辞書じしょ調しらべてみると、あんじょう────、


 ────『ほかならぶモノのないこと』。


 ────『かならず』。


 ────『だんじて』。


 ────『なにがあっても』。


 ────『どんなことがあってもかならず』。


 などなど、


 ────という『定義ていぎ』が一般的ポピュラーだった。


 こんなふうに、


  ″絶対ぜったい″ というひとつの単語ワードにも多々意義たたいぎがある。


 そして、


 この ″五番目ごばんめ″ の『定義ていぎ』が、


  ″一番目いちばんめ″ とともに、


 まさしく『おれ』の ″絶対ぜったい″ にたいする『定義ていぎ』の印象イメージだった。


 でも、


  ″絶対ぜったい″ なんていうことは、


 ──── ″本当ほんとうにある″ のだろうか……?



 ──────『おれ』は


  ″ない″ とおもうな──────────…………。

 


          *



 「…………なぁ、

 『えり』。

 おれたちさ、

 また、

 こうやって…………、

 いっしょに、

 なれるかな……………?」



 晴天せいてん


 よく、


 れただった。


 でも、


 そとにはたくなくて───────…………。


 玩具オモチャなどが散乱さんらんして、


 メチャクチャにらかった自室じしつ


 どもようちきさなベッドのうえで、


 とないながら体育座たいいくずわりをしていた、


 『おれ』と『彼女かのじょ』。



 ただ、


 ただ、


 こわくて、


 こわくて…………。



 おたがいのちいさなを、


 ずかしもなく、



 目一杯めいっぱいからませていた。


 そのは、『彼女かのじょ』の ″おや事情じじょう″ による ″しの″ で、


 とにかく一緒いっしょたかったがする…………。


 『おれ』のとなりにピッタリとくっついてすわる『彼女かのじょ』が、


 悲哀感ひあいかんまといながら、ゆっくりとくちひらいた。



 「────────…………うん、

 きっと、

 なれるよ。

 だって、

 『じーくん』はわたしのこと、

 すきじゃ、

 ないの…………?」



 そうって、


 『彼女かのじょ』は上目遣うわめづかいをしながら、


 不安ふあんそうに小首こくびをかしげた。


 おもわず、


 本能ほんのうきしめたくなるのをこらえる。


 そして、


 のどまりながらも、


 しぼるように、


 自分じぶゆ気持きもちをつたえる。



 「…………もちろん、

 すきにきまってんだろ」



 これは、


 ありのままの本心ほんしんだった。


 ちいさいときからずっと一緒いっしょで、


 一緒いっしょること自体じたいが、


 とても心地ここちよかった。


 そして、


 それがたとえ幼心おさなごころでも、


  ″本気ほんき″ で『彼女かのじょ』のことが、



 きだった。


 ──────こころそこから。


 『彼女かのじょ』が不安ふあんそうなかおから一転いってんし、


 おもわずとれてしまうほどのみをかべる。



 「…………じゃあ、

 だいじょうぶだよ。

 わたしも『じーくん』のことが、

 だいすき、

 だから。

 おたがいがすきあってれば、

 いつかはぜったいにいっしょになれるって、

 ママがいってたもん!」


 「…………そっか。

 そう、

 だよな…………」


 「あっ。

 ────で、

 でもっ!

 すきあってるだけじゃ…………、

 もしかしたら、

 いっしょになれないかも…………、

 しれないから…………、

 ね?

 …………そ、

 そのぉ…………!」



 きゅうどもりだした、


 『彼女かのじょ』。


 そのほおは、


 これ以上いじょうないほどに上気じょうきし、


 まるで噴火寸前ふんかすんぜん火山かざんごとく、


 朱色しゅいろへとまっていた。



 「…………ん?

  どうしたんだよ?」



 心配しんぱいになり、


 うつむいた『彼女かのじょ』のかおを、


 のぞきこむ。


 当時とうじはそれが、


 とは、


 つゆらずに──────…………。


 『彼女かのじょ』のほおが、


 さらにあかくなった。



 「────っ!

 え、

 えっとぉ…………、

 そのぉ…………、

 うんとぉ…………!」


 「………………?」



 『彼女かのじょ』はちつきなく、


 両手脚りょうてあしこすわせながら、


 せわしなくモジモジとしていて……。


 でも、


 おさなころの『おれ』は、


 その ″行動こうどう意味いみ″ が、


 理解りかいできなかった…………。



 ──────それから、


 数秒後すうびょうご────────…………。



 『彼女かのじょ』が一度いちど


 深呼吸しんこきゅうをし、


 決意けついちたかおをする。


 たいするおれは、


 なにがなんだかわからない様子ようすで、


 けたかおでポケーっとしていた。


 そして────────、




 「(ふぅー)………………。

 えいっ!」




 ────────ちゅっ。




 「────っ!?!!」



 瞬間しゅんかん


 自身じしんほおかんじる、


 かすかなぬくもり。


 ちいさくて、


 ぷにっとした、


 やわらかい感触かんしょく


 づいたときには、


 すでに『彼女かのじょ』の|顔が、


 真横まよこにあった。


 いつも見慣みなれてるはずの、


 『彼女かのじょ』。


 そのうつくしき桜色さくらいろくちびるが、


 なぜだかみょうに、


 なまめかしくえてしまい──────…………。


 意識いしきすると、


 おおきなの歓喜かんきと、


 すこしの羞恥しゅうちが、


 同時どうじおそいかかってきた。


 それを、


 おさないながらも必死ひっしおさえながら、


 『おれ』は『彼女かのじょ』へとはなしかけた。


 たいする『彼女かのじょ』はしあわせそうに、


 ほおゆるめている。


 この時点じてんで、


 いつのにか ″こわい″ という感情かんじょうは、


 二人ふたりともにんでおり、


 『おれ』にかんしては、


 先程さきほどけたかお一瞬いっしゅんまって、


 赤面せきめんをしてしまう。



 「え、

 『えり』、

 おまえ…………っ」


 「…………えへ、

 えへへっ…………。

 『ひみつのおまじない』、

 だよ?

 つぎは、

 また″わたしたちがいっしょになったとき″に、

 『じーくん』から『わたし』にしてね?

  ″ぜったい″ に…………、

  ″ぜったい″ に、

 『やくそく』…………、

 だよ?」


 「うっ………………。

 わ、

 わかったよっ!

 ………… ″ぜったい″ に、

 『やくそく』だ」


 「──────うんっ!」



 『彼女かのじょ』の、


 ヒマワリのような満面まんめん笑顔えがお


 最後さいごにそれがれて、


 本当ほんとうかったと、


 は、


 おもっていた。


 ────そうって、


 その──────、


 『彼女かのじょ』と、


 わかれた。


 とおところへとってしまった『彼女かのじょ』、


 ────『えり』。


 とお記憶きおくなか思い出ワンシーン



 『おれ』が一番いちばん


 わすれられない会話かいわだった────────…………。




         *



 それから、


  ″七年後しちねんご″ のこと──────……。




 ──────『彼女かのじょ』は、


 




 それは、


 突然とつぜんしらせだった。


 飛行機ひこうきで『おれ』の地域ちいきかっている途中とちゅうに、


 悪天候あくてんこうによる機体きたいトラブルや視界不良しかいふりょうおちいり、


 操縦そうじゅう失敗ミス墜落ついらくしたらしい。


 事故後じこご


 死体したいつからず、


 推定すいていだが即死そくしだったらしい。


 ようするに、


 死体したいのこらずちりかえったってことだ。


 当然とうぜん


 現場げんばに『おれ』はいなかった。


 でも、


 ほんのわずかな希望きぼうを、


 想像そうぞうしてしまう。


 ────『おれ』が、


 そのれば、


 『彼女かのじょ』をまもれたのではないか?


 まんいち


 おくいちでも、


 たすけられたのではないか……?



 ────自惚うぬぼれんな。



 もちろん、


 そんなことはありえない。


 ただの一人ひとり人間にんげんが、


 墜落事故ついらくじこから故意こいヒトたすけることなど、


 できるわけがない。



  ────そんなの、


 無理むりゲーだ。



 だが、


 それでも『おれ』は、


 ひど後悔こうかいした。


 『おれ』は『彼女かのじょ』のさき遠方えんぽうなのもあるが、


 直接ちょくせつえていなかった。


 しかし、


 毎月まいつき文通ぶんつう電話でんわでの会話かいわをしていたし、


 とお場所ばしょても、


 わらずこころつながっているとおもっていた。


 来月らいげつには中学校入学ちゅうがっこうにゅうがくとも予定よていでもあったから、


 とてもたのしみにもしていた。


 結果けっか


 そのすべてが意味いみをなくし、


 『おれ自身じしんも、


 ふかく、


 ふかく、


 ────絶望ぜつぼうした。


 食欲しょくよくはまったくかず、


 自分じぶんから身体からだうごかすのも億劫おっくうになり、


 だれもがる、


  ″きる意味いみ″ というモノも、


 ────うしなった。



 ────ハッ、


 なーにがまたうだよ。



 なにが、


 こころつながっているだよ。


 ……わらわせんな。



 ────なにが、


  ″絶対ぜったい″ だよ──────……。



          *



 あれから ″人間植物にんげんしょくぶつ″ になり、


 はや ″三年後さんねんご″ のこと──────……。


 当時とうじ


 世界的せかいてき大流行はやっていた ″新型しんがたウィルス″ ──、


 〈コロラウィルス〉──という ″感染病かんせんびょう″ によって、




 ──────『おれ』も、


 




          *



 ぬ、


 直前ちょくごのこと────……。


 なぜだか、


 自分じぶんで ″″ というモノがおとずれる瞬間しゅんかんが、


 本来ほんらい存在そんざいしないはずの ″第七感だいななかん″ てき感覚かんかくでわかった。


 ベットで仰向あおむけになり、


 見慣みなれたしろ天井てんじょうつめながら、


 あえて最後さいごおれは、




 ──── ″来世らいせでは『絶対ぜったい』にキミをまもってみせるとちかった″ 。




 なぜ、


 そうおもったのかは、


 自分じぶんでもわからない。


 そうおもったから、


 そうおもうのだ。


 いや、


 このとき


 なぜか自身じしん来世らいせで『彼女かのじょ』にえるとかんじたのも、


 この心境しんきょう影響えいきょうしているのかもしれない。


 なんとなく、


 だが。


 当然とうぜん


 理屈りくつなんてモノは存在そんざいしない。


 だけど、



 ────今度こんどこそ、 


 ″絶対ぜったい″ に『彼女えり』を、


 まもってみせる。



 これは、


  ″絶対ぜったい″ の定義ていぎへの、


 ──── ″ささやかな意趣返いしゅがえし″ 


 ……なのかもしれない。


 うなれば、


 ただの ″エゴ″ だ。


 それがくだらないということも、


 十二分じゅうにぶんにわかってる。


 はたかられば、


 さぞ滑稽こっけいであり、


 道化マヌケなことだろう。


 あぁ、


 そうさ。


 それに、


 こんなことをったって意味いみがないこともわかってる。


 そもそも来世らいせでは『彼女えり』とえないかもしれない。


 だが、


 それでも、


 おれは、


 このクソったれの ″絶対ぜったい″ を、


 俺自身が体現たいげんしてやる。




 ────そう、


  ″『ココロ』にちかった″ のだった──────……。




         *         



 ────そう、


 これは、


 『偏屈へんくつ』で、


 『理屈りくつ』もなく、


 『くだらなく』て、


 『不合理ふごうり』で、


 『バカバカしく』て……。


 でも────『とうとく』も、


  ″り″ し、


 とある『少年しょうねん』・『少女しょうじょ』の、


  ″過去かこ″ のおはなし────────……。


 そして、


  ″一人ひとり少年しょうねん″ が、


 あいする『彼女かのじょ』を ″まもりきる″ ため、


 の『決意けつい』をむねに、


  ″あらたな世界せかい″ で ″あらたなせい″ をけ、


 くるしかった『努力どりょく』や『幸運こううん』の ″恩恵おんけい″ をさずかったすえに、


 〈最強さいきょう〉となったあとの、


 『陳腐ちんぷ』で、


 『ありきたりな物語ものがたり』でもある────────。


 ────たして、


 『かれ』はあいする『彼女かのじょ』を、


  ″まもりきる″ ことが、


 できるのだろうか────────……。



 ────『おれ』と『彼女かのじょ』の ″物語ものがたり″ は、


 ────まだ、


 はじまったばかりである────────……。



          *



 ここまでんでいただきまことにありがとうございました。


 ちなみに『プロットさえまだめてません』。


 ごめんなさい。


 ※【追記ついき】:『作品さくひん今後こんごについて』


 はじめにすみません。


 1話いちわ使つかってこんなにくらいかんじのはじまりかたをしたにもかかわらず、


 次話じわからこの物語ものがたりは ″ほのぼのとしたかんじ″ になります。 


 本当ほんとうもうワケない。


 戦闘バトルシーンが多々たたあり、『ヒロイン』とただ ″イチャイチャ″ するだけのおはなしになる予定よていです。


 もちろん伏線ふくせんなんてあったモンじゃない。


 なので本当ほんとうに ″そういうの″ を期待きたいしているかたには、少々しょうしょうガッカリするかたちになるかもしれません。


 ですがそれでも面白おもしろくなるよう精進しょうじんしてまいりますので、


 期待きたいしながらっていてくださいさるとさいわいです。


 更新頻度こうしんひんどはナメクジみです。


 かさねてもうワケないです。


 そしてここまで長々ながなが駄文だぶん失礼しつれいしました。


 そんなかんじでどうぞよろしくおねがいたします。



 あと、


 できれば評価基準ひょうかきじゅんである【ほし】・〈☆〉や応援おうえんメッセージである【ハート】・〈♡〉のボタンをタップしてくださると、


 とてもはげみになり執筆頻度しっぴつひんど格段かくだんはやくなりますので、


 どうかよろしくおねがいたします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

来世では絶対に、キミを守ると誓った。~俺は転生して再会した彼女を今度こそ守るために家庭教師となり、チート魔法をいかんなく振るう~ 田仲らんが @garakota

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ