4話元女神とリアル元令嬢の元だけどそれがいい

女神マートにレイナを連れて入店する

内装は皆さんが知ってる普通と変わらないが、家電系がなくて木面板で出来た棚にものを乗せている。

いちばん不思議なのは、看板と店の外装と店内は蛍光灯で普通に光ってる。


どうやって作ってここに、あるかは謎であるが―――



だるそうな声で雑誌片手にリリナ口開く



「いらっしゃいませ―…お?」


リリナは雑誌から目線をリュウカとレイナに向けた



「ダメ女神リリナよ」

「ダメ女神じゃないし、自堕落だし。なに? 私に何も言わずに引き入れたの?」

「そこじゃないし、引き入れてないから。ほら、転生者連れてきたぞ」

「転生連れてきたとか、なんなの? 私は自堕落で適当に選びましたけどなにか?」

「何で逆切れしてんの!? そもそも自堕落で適当に雑誌漁ってる姿は…中年のおっさんじゃねぇか」

「お、おっさんじゃないわよ!! おっさん異世界ライフとか流行ってるけど、おっさんってワード嫌いな女子だって居るんだよ!!だから私は…その異世界転生書類をシュレッダーに」

「やめろ――!!いくら面倒くさいからって、おっさんをシュレッダーで削除するな!!」




くだらない会話をしてからリリナはじーっと見る、猫耳少女レイナを。


「ふむ、合格」


ゆっくりと振り向き、改めてリリナはレイナをまじまじ見る。



クックック…愛くるしいだろ…ってあれ、早くない合格言うの!?


ま、まぁ…いい。これこそ可愛いは正義だ

新しいジャンルを今こそ築きあげようぞ、可愛いは最強の武器である事を、皆忘れてる…。こんな可愛いキャラを何人も出せば可愛さ最強なんて狙えるんじゃないかと思うぜよ。

とか内心に留めとくリュウカ。


野望だが、願望だが…わかんねぇこれ

欲望も果てることがない我が思想!


さてさて、リリナの反応はどうだ?


リリナは何やら歪んだ笑みしてる

これは当たりでありヒットした証拠。


「ぐへへ…可愛い猫耳幼女(じゅるり)」


リリナはヨダレを腕に拭う、その眼差しは険しい。


なんか危険な匂いするこれ…ロリ好きトロル感がある、どっかで見たな。


リュウカは、違うと首を横に振る。


リリナの目が怪しく光ってる、獣だあれは。

レイナは子ほんと軽く咳払いして口開く。


「えーと…こんにちわですわ」


レイナはどうやら、令嬢スイッチ入ったらしい

にこやかなその笑みは破壊力がある、さすが、レイナ…!猫耳笑みは死滅級だ!

いやぁ、やはり眩しい…! 眩しすぎるぅ…!!


リュウカの手が動きそうになる、黒歴史ノートでペンを今すぐ滑らせたい衝動に狩られてる中、リリナも負けはなかった…

なにかモジモジしながら言う


「と、トイレいきたい…」


なんだろうかその発言

なんだかいやらしいぞ

リリナ様ってときに凄い狂気を放つな

とゆうかマジでトイレに行ったな…



あ、四話目にしてだけど…リリナは見た目は16歳の俺達からしたらお姉ちゃんにあたる。

リリナはスッキリ顔でトイレから出てきた。

レイナも負け時に、必死に考えて言う



「…わ、私と付き合ってくれませんこと?」


あ、愛の告白だと…!?

悩んだ末に、そう来たか!!

しかもかなり照れ顔だぞ…これ尊いな。

男じゃないけど、男に生まれてよかった

その告白をリリナはこう答える


「へ?別にいいけど」


なーにあっさり答えてんだ!!

くそっ! あのすました顔が妙にイラつく!!

ふとリュウカはこう思えた

あれ…?これって百合…成立条件…?


リュウカは否定的にこう叫んだ


「まてまて!! 百合成立は悪くないけど作風からして全く無関係だから!! 却下ね!! 誰がなんと言おうが、却下ァァァ――!!」



レイナはキョトンとした顔で

リリナは頬を軽く赤くしてこう否定する



「ば、バカ!! わ、私がそんなに趣味ないわよ !!リュウカの変態 !!」

「じゃあ、なんでさっき認めやがった!!」

「あ、あれは…買い物かと…」

「理由が単直で子供が考える理由だった!?」

「う、うるさい!!」



そんなやり取りで、レイナはクスクスと笑う

猫耳女子笑うは可愛いし破滅力ナイス!

火力あるインフレとは…これか。

リリナはレイナに笑いながら尋ねた



「君の名前は?」



リュウカはあっ!とした顔をした

それもそのはず…自己紹介まだだった

レイナをチラッとリュウカは見る

軽くコホンっと咳払いしてリリナに名乗る。



「私はレイナ。それで…貴方はなんとゆう名前かしら? 教えてくださりますか?」



リリナは軽く頭を描いて、ちょっと面倒くさそうな顔で名乗る


「私はリリナ、元々女神だったけど今は解雇されてこの…女神マートを始めたんだ。まだ客はいないけど」



実質職業的には女神マート店長

元職業女神…実に差がすごいリリナである

例えるなら、工場長がリストラされてコンビニに転職したら天職だった感じだ。


まぁ、自堕落だから花嫁以外考えて無さそうだが…。


まぁ、客関しては俺ら入れて二人だからね

全くゼロみたいな言い方しやがって。

元々女神って言いやがったけど

それ知ってるの俺だけなんだけどなぁ。

リュウカは、静かにそう思った

レイナは少しばかり考えて言う



「女神様って私見てましたが…なにやら違うような…」



リュウカはそれを聞いて内心こう思う


やっぱりそうだよな…

俺が転生されて五日後に、リリナ現れて

それから二十五日に女神マートが…現れた

まぁ、売ってる品は…女神チップスに、女神の特集された本…ましてや女神パンツなるものまである。



いや、なんで女神を推してるかは謎だけどさ

利用者なんて、俺とレイナだけだろうな

よく営業しようと思ったよ…。

話それだけど、要はあれだよ

今の女神は、かなりまともな人に違いない!

だがあの膨大な数を、処理するのは難儀だな

恐らくレイナみた女神はどんな子だろうか?

ちょっと興味がーー。


何が頬をかすり、店の鉄筋コンクリート柱に突き刺さる



「へ…? な、何今の…?」



レイナはそれを抜き取り言う



「これは…ナイフみたいですね…」



リュウカはリリナを見て固まる

何やら深い笑みを浮かべて、ナイフを片手に投げたりキャッチしてる。

何やらものすごい殺気を感じる



「リュウカ? 私以外の女神に興味持つなんて何かしら…??」

「へ?い、いや俺は…そんな事――」

「嘘おっしゃい、この――ヤンデレナイフが許さないわよ…?」



再びナイフが飛んで今度はズガッ!っと言う効果音まで鳴り響いた。



やべぇよこれ!? リリナ相当お怒りだよ!!

俺なんか変な事を言った?!

レイナはリュウカの後ろまで歩き肩からチラッとリリナを見る。

その手は震えていた



あちゃ…レイナ怖がってるじゃん

これどーすんだよ? リリナ様よ



俺はとりあえず、リリナを眺めた


「ぐっ…幼女の可愛い眼差しだと!? ぐぅっ!!」


悶絶して怒りが消えた…リリナは指を振った



「ほれ、少し早い模様替え」



俺は…また服装が変わっていた

紺色の生地…胸あたりに名前がある水着だ



「ってこれスク水じゃないか!?」

「うん、割と似合うね…ハァハァ…」

「へ、変質者じゃないか!!ハァハァは気持ち悪いからやめい!!」

「いや私はロリを愛する愛護団体、その名も――「ロリ保存団体」…!」

「ほぼほぼ危ない団体じゃねぇか!! ロリ保存団体なんてやべぇやつしか揃わない団体じゃねぇかよ!!」

「あんしんしなし、大天使様から許可済み」


イメージ的に黄昏時の空を思い描いてください…その空に大天使が浮かぶ。



『ロリ…保存団体…いいね! ナイス☆』



そのにこやかな笑みに親指を立ててる大天使だった。



「ふざけんなぁぁぁ――!! 何かっこつけてまとめてんだよ!! 親指立ててグッチョブしてんだよ!!なんもうまかねぇんだよ!!つーか、 大天使の声さ大天使女性!?」

「うん、ちょっとした回想に出たかったらしいよ」

「普通に出てこいやバッキャロー!!」



そんなやり取りしてると、レイナはリュウカの耳元で囁く


「リュウカ…なんの会話か分からないけど楽しそうだよね。フー」



耳に息を吹きかけられリュウカの背中がゾクゾクした。

リュウカは少しばかりチラッと後ろを見る

レイナは何故か明後日を向いてリュウカから離れた。



「な、なんだよ…今のは…」

と口にしてるリュウカに忍び寄る影…

それは目を光らせて、上半身の力を抜いた体制…まるでスブルァゲリオンである。

目をギラッと光らせている。



「スク水…ふへへ…(じゅるり)」



あれは…暴走モード!?



身の危険を感じたリュウカは逃げ出す



「ふへへ…美味そうだ…ケケッ!!」

「ぎぁぁ――!? ヨダレ垂らして歪んだ笑みでこっち来んな――!!」


しばらくの間、リリナからリュウカは逃げ回後を、リリナはリュウカを追いかける。


レイナは、女神サイダーを飲んでいた

空を見上げながら、軽く笑みを浮かべていた。

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