3.5話転生者って天使並に可愛い子が空から降ってくる
「…令嬢ってわかる?」
「たしか、あっちの世界だと…社長の娘とか意味するよな。ここだと、男爵とか高位貴族だよね確か」
「うん、私令嬢なんだあっちだと。この世界にもあるんだ…知らなかった」
「知らなかったのか…」
「うん」
まぁ、令嬢なら知らなくても当然か
内心的にはマジブレイクのフリーズするが安心しろ今の俺は色々と冴えてる。
令嬢とは、悪役令嬢が有名だ
ですわとか、使う口調
悪役になりすまして、ざまぁをする
とはいえ…逆にざまぁされるイメージが強い
「私は弱くはありませんこと、ほらご覧になりなさい…これが薄汚れた汚い罵声と言うやつですわ。おほほーー!!」今までいびられたマダムを見返すこのセリフが強い。
話はそれだが要は、この子は…令嬢でお嬢様って事で名前からして聞いた事ある。
「北国レイナ」…北国は人気家電グループの北国家電とゆう名前で有名でその社長の娘が
北国レイナと言う令嬢。
因みにアメリカ人と日本人のハーフ人。
ソーシャルネットワークは凄い情報だな。
メディアすら知らない話だぜこれ…。
まぁ、このタイミングで…異世界転生してくるなんてありえないけどなぁ。
運命のイタズラって奴か…酷いもんだね。
だが、この世界には令嬢なんて居ない
もしかしたら、この猫耳が…令嬢に?
ん? そうなると俺が社長? ってなんもないからそれは無理か。
とりあえず、俺はこの子にどう呼ぶかと考えた
「リュウカさん?」
「あ、俺の名前知ってるんだ」
「えーと? 女の子なのに…男みたいな喋り方…ギャップ萌えしそうです !」
好きで性転生したんじゃない俺…!っと内心で思い込み言葉を飲んだ
そして笑みを浮かべながらリュウカは言う
「あはは…。なんで名前わかるの?」
「なんか胸あたりに名札があるよ」
な、名札!?
んな小学生しか使わないあれがある訳がーー
そう思いながら左胸辺りを触ると手に触れたプラスチック性の名札が手にあたった。
「リュウカ」っと書かれた名札…それを手に取り外してテーブルに叩き落とした。
女神ィィィィーー!!
許さん!! 何でもかんでもミスしやがって!
欠点だらけじゃねぇかよ!!
怒りが込上げるが、猫耳少女を見るとそれすら失せる…癒し効果絶大。
猫耳少女キョトンとした眼差しあどけない緩んだ口…。我の癒しとは…これなのだろうかあぁ…癒される。
ーーはっ!? 顔が歪んでしまう!
気を取り直して軽くコホンと咳払いして猫耳少女に名前を口にする
「なぁ、レイナって呼んでいい?」
「ふぇ?」
「親しみある名前の方がいいかなと…どうかな?」
「え?あ…うん…それでいいよ…」
何故か照れ顔を浮かべている
両耳が左右に曲がり、しっぽが異様にパタパタしてる
なるほど、これが獣耳の魅力か…!
しっかしだな、レベル的に1の世界だ
令嬢だから、令嬢向きなんだろうなぁ
今思っても仕方がないループだからな。
それからと言うものの
基本的な事を教えたリュウカ
ドジっ子だけに、色々破壊してしまう
だがリュウカは折れなかった
そして…レイナは掃除を覚えた
だが…ドジっ子は変わらず、むしろ悪化した
何回かリュウカに飛びつくことがしばしばある。
「解せない、解せない、解せない!!」
「リュウカ…?頭をそんなに、柱に打たなくても…」
「夢なんだ、夢だと思いたい、夢じゃない?」
「な、なんか壊れてる…。私に聞かれても」
「宇宙船カムバック?」
「ちょっと何言ってるか分からないわ…」
その度にリュウカは喜んでしまう
抱きつかれたことが無い喜びが滲む内心。
くそっ…全人類に次ぐ…猫耳、いや、獣耳は…可愛いっ!!
とりあえずリリカには紹介しないとな…
言わなきゃ言わないで殺される
レイナに向いてリュウカは言う
「女神マートに行かない?」
「え?なんかやばそうな名前ですね…。てゆうか新手のナンパ?」
「まぁそうなんだけど、そこにリリカって言う元女神が居るんだ。あとナンパじゃなくて紹介に行くんだよ」
「なるほどです、じゃーー」
リュウカの手を掴んだレイナは笑みを浮かべて言う
「案内してくださいね、リュウカちゃん」
「う、うん」
「顔赤いよ?」
「え?!」
「ふふ、私こうしてる時、好きかな」
「ふぇ…?」
「なんでもないよ〜」
内心かなりドキドキするこれ
人生初めてだから、女の子と手を繋ぐなんて
そしてこの日…レイナと共に女神マートに向かったのだった。
その道中にリュウカはレイナに尋ねる
この日の空は曇り空、雨は降ってないがジメジメしてる
「そういや…レイナって令嬢の話し方じゃないよな…なんでだ?」
レイナはコホンっと軽く咳払いして答える
「そうでしょうか? リュウカ様、私はこのような話し方がダメですわ。堅苦しいしゃべり方はごめんあそばせですわ」
レイナは令嬢ぽい喋り方をしたのでリュウカは何となく察した感じで言う
「その喋り方、レイナには似合わないな」
レイナはニッコリ笑みを浮かべて言う
「でしょ? 私、こう普通の話し方がしたかったんだ〜」
弾んだ声をするレイナにリュウカは軽く笑い
女神マート目指して歩いたのだった。
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