9話スキルに目覚めたがいいが鑑定スキルってあまり使わない気がする

ある廃墟ビル、ここは実験的なスペース


リュウカの目覚めたスキルを、使う場所として選んだここを選んだ。

この場所を選んだ理由は、ここは滅ぶ前は初級魔法練習場だった。


見た周りは、廃墟らしく鉄筋コンクリート剥き出しでボロボロな木面床と、崩れ落ちた屋根板が至る所に落ちている。

当然、窓ガラスなんてない

ので、そっから外の太陽の光が屋内に入ってくる。



なんで詳細が分かるのかと言う話になるが…目覚めたスキルが「鑑定スキル」。

廃墟ビルここを手で触れて鑑定スキルを発動させて調べてみた。

結果としてその情報が脳内に送り込まれる

まぁ、片手を調べる物に手を充てるだけで簡単に査定が完了するわけだ。

それで、この場所は――魔法を扱ってバンバン使ってる文字が頭に流れてきたけど、何やらすごい威力でもないので、初級魔法の練習場所と最終的にその文字が脳内に来て知らされたわけである。

さすが、鑑定スキル…大事な部分は最後に来る。



「さぁこれでどうだ…」


それでこんな場所で何をしてるのかだ、リュウカはある部品を鑑定スキルである素材を調べるためだった。

形としては細長くて、異常に長い形していた

査定結果終わり、その部品は…「ネジ」だった


「…ネジかぁ」


ちょっと期待していたのに

ちょっと身近なもので

ショックしかないんだけど…


ネジではなくレア素材かと期待していた。

反面ネジなので、リュウカはネジを後ろにポイした。



俺には、あれが欲しい…刀とか剣とか。

夢と希望がある異世界、だが、夢でも希望でもなく、ただ単になんもない異世界。

世界レベル上がるとどーなるんだろうな。



そうそうリュウカは、どのタイミングで「鑑定スキル」に目覚めたのか? って言うと…。

あの時、酔ったレイナからの「キス」である

どうやら、リュウカは同性の「キス」で何かを目ざめるらしい。


ぶっちゃけ、これ俺の固有異能だと思うけどなぁ。

キスで目覚めるとか、へへっ…

おっと、よだれが…


とはいえ、元々男子なので同性とよりも異性とのキスに近いのである。


となると、リリナとしたらどうなるのか? っと少しだけ興味本位が働いた


いやいや…そいつはまずい…

あの自堕落女神としても、なんも…なんもね…いや、悲しいなぁ胸が。

いや、結構美女なんだけど…いやいやいや。

脳内美化いらねぇから!!


とかとか、リュウカは思いながら微かに歪みそうな顔で、目を細めながら素材を探す。



「リュウカ、駄目なお姉ちゃんと遊ばない?」


扉が無いためいつ来てたかすら分からなかったが、そんな時に限って自堕落女神リリカが現れるわけだ。

リュウカは目を細めて、口開いた



「リリナ、幼女に新手なナンパ方式はやめた方がいい…あと「駄目なお姉ちゃん」はパワーワード強すぎ」

「えー…。てか、何してんのよ? こんな場所で変な事してんの…?」


「変な事しないから、てゆうかストーカー並に居場所を知ってる奴に言われたくない」

「ぐはっ…言うわね…。それで…「鑑定スキル」に目覚めた見たいね」

「何故それを? リリナやっぱり寂しがり屋だろ? 俺の事見すぎだ好きなのかよ?」



リリナ少しばかり顔を赤くしてこう否定する



「ち、違うわよ!? べ、別にアンタが好きだからって見てるわけじゃないし…。もういいですよーだバカ」


なんかよくわからないけど

本心言うのがかなり、不器用だと思えた

リュウカはニッコリ笑みを浮かべて言う


「そーなんだ、早く教えてくれない? なんで覚えたスキルを知ってるのか…ね」


リリナは何故か悶絶していた

しばらくして、リリカは口を開く


「一応元女神だし…分析スキルってのがあるのよ。見ただけでなんのスキルを持っているのかとか、どんな魔法が使えるのか…とかね。後は千里眼が私あるから、どこに人が居るのだとか分かるんだよね」


何その千里眼って? ゲームみたいなのあるのかよ?! っとリュウカは思った


「鑑定スキル」とは…物を調べて使えるかどうかとその調べた物の過去を知ることが出来る

「分析スキル」とは…見ただけで、相手の所有スキルと魔法が分かり使う物までの耐久値まで分かる


この世界でそれの活用法は今の所ない

だけど、構造物を作り直すことぐらいはできるだろうが…六歳児には少しハイレベル

人出が欲しいところだな…っと思うこの頃。



今現在は三人、リリナと同じぐらいの年齢の男がいれば何とかなるんだろうけど…。



するとリリナは顎に手を添えて何かを考えていた。

リュウカはリリカの服袖を引っ張る

引っ張った方の肩が少し見えた

リリカは少し恥ずかしそうに、服を引っ張りあげて腰に手を当てながら言う


「リュウカ…お姉ちゃんに意地悪しないの!」

「急にお姉ちゃんキャラになってるけどさ…今んところ、読者的には弄りキャラとして見られてるぞ」

「違うもん!! 弄りキャラとか私は認めてないもん!!」

「そうには見えないけどさ。んで、何を考えていた?」

「んー…千里眼でなにか人らしいのがあるんだよねーー」



とゆうわけで、リリナとその場所に向かって行きました

この旧大都市の街外れにある瓦礫の山…

その上に一人の男性の姿があった


「また転生者…か」

「にしても…変ね」

「なにが?」

「昨日から動いてないんだよね」

「それはそれで変だな…とりあえず呼んでみるか」


リュウカは、息を吸い込みこう叫んだ


「リリナは変態だーー!!」


すると、リリナから後頭部に目掛けてパァンッと平手打ちを貰う。


「違うでしょ? なんで私が変態なのよ!?」


頭を抑えながらリュウカは言う


「なら、リリナ呼んでみろよ…」


リリナは息を吸い込み叫んだ


「駄目女神じゃない、自堕落女神だーー!!」


すると、リリナのふくらはぎにリュウカの蹴りがはいりパァンっと鳴った。

リリナは足を抑えて左右に転がり、リュウカはそれを見ながら言う


「それも違うし、あんま変わんないだろリリカ。お前バカだろ?!」

「痛い…変わんないとか言うなし…」

「俺がもう1回言うか…」


リュウカは息を吸い込み叫んだ


「ある夏場、妹の乳首がチラッと見えてムラムラしました!!」


とんだ地雷を踏んだと思った

見ろ…リリナが泣いてるじゃないか

俺の妹はこっちに居ないから暴露しても安心ーー


その男はピクっと反応して瓦礫から飛び降りてた


「え? こんなのでいいの?! 嘘だろ!?」


そして、リュウカの顔を蹴飛ばした。

リュウカは瓦礫を転がり、白目向いて気絶する


「バカ兄貴が死んでつまんなくなったから、こっちに来てみれば…なんて言う暴露。妹として私は許せない…いや変態を潰さないとーー」



その男子は、黒いマントと白い髪の毛

中も全身黒に統一されて、左目に縦に傷跡

すらっとした細身の人だった。

何処で兄貴と気づけたかと言うと…

変態な発言がある事であった

リリナはゆっくりと顔を上げて言う


「ふむ、龍太の妹さんですね?」

「そうですけど〜、兄貴だとおもったけどなんか違った見たいで」

「…今蹴飛ばしたらロリは貴方のお兄ちゃんよ」

「え? んなわけ…あんなロリロリで可愛いなんて来てないわよ!?」

「認めなくてもいいけど、姿を見たら認めるしかないね…」

「え?」


その男性は自分の姿が写る水溜まりを見て

こう叫んだ


「な、な、なっ…! なんだこりゃぁぁぁぁーー!!」


その声は空に響いたと言う

リリナは軽く溜息を吐いてたのだった。

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