劣等感に苦しむ美冬が、痛々しい(>_<)
誰よりも秋人の事を理解して、秋人も美冬に側にいてほしかったのに、別れた時は悲しかった。
だけどそんな悲しさや辛さをしっかり描いていたからこそ、終盤の展開が光って見えますね。
「僕は君を置いていく」。秋人がこう言った時は、切ない終わりになるのかなって思いましたけど、その後の「だから、追いかけてくるんだ」で、凍りついていた心が溶けたように思えました。
今の美冬なら、きっと足を止めることなく、秋人の事を追いかけてくれるでしょう。
『涙の跡は消えていた』に、美冬の決意を見ました。具体的な言葉にするのではなく、こう言った表現で伝えるのっていいですね!(^^)!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
どのくらいまで言葉に表すのか、迷ったのですよね。くわしく書かないと伝わらないんじゃないかと感じたのですが、よかったです。
過去の話は省略しようか、迷ったのですが、結果的には描写し切っても問題はなかったようですね。
秋人の姿が印象的です。とくに少年期にまつわる描写が丁寧に書かれているので、その後成長し、ある種理解の難しい、どこか仰ぎ見るようになってしまう青年期の秋人との対比が面白いです。
最後のシーンも、徹底して終始リードする秋人。その直前の葛藤に葛藤を重ね、苦しい美冬の心境をしっかりと共有しているからこそ、この「強い秋人」の存在が引き立ちます。ぐいっと引っ張っていってくれる秋人の存在が、ただの恩寵という雑な解釈になってしまうことを、防いでいます。
お互いに頑張っていってほしい、微笑ましい二人組でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
秋人の描写は細かく書いた自覚はあります。意思が強い人なので、引っ張っていく感は、意識していました。
半分くらい偶然なので、興味深い感想です。
編集済
企画からきました。
これはいい青春ストーリーですね。お互いの想いが伝わりそうで伝わらないもどかしさとか、自分で勝手に諦めてしまう心情とかとてもよく描けているなあと思って一気に読めてしまいました。
気になった点ですが、雪の描写が少し弱いかなと。むしろ紅葉とマフラーの赤の印象が強く残ってしまいます。お話としては特に違和感ないのですが、レギュレーション的にはもう少し印象づける方が良ささそうです。最後の駅のシーンに雪景色をかぶせるとかして。
それとセリフ「たまたま着ただけよ」は「来ただけ」ですね。決めゼリフ間違えてると締まりません。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
描写は難しいんですね。私があまり描かないというのもありますが。
雪景色に関してはやりようはあるんですね。桜に見立てたり。
台詞に関しては少々、どうしようか悩み中です。「着た」というのは、あえてなんで。
「来た」だと、自分の意思で動いたになるのですが、着いただと、歩いていたら通りがかったという感じにもなるのです。
「着いた」にルビを振ってきたと表すのもありかもしれません。
編集済
初めまして、文長と申します。拝読させて頂きました。
才能ある人のそばにいることの美冬のジレンマが伝わってきて、自分は何もしていないのに美冬に別れを告げられて戸惑う秋人の気持ちも共感できました。
能力や才能の違いだとか、容姿や交友関係だとか、そういうものに関する関係性だとか距離感だとかにはつい余計な名前や重みを貼りつけてしまって、自分で自分を縛ったり責めたりしがちなのかもしれませんが、
離れてしまったのなら追いつけばいいしそれまで待ってる――こんな素敵な言葉を言ってもらえる美冬の嬉しさを想像すると、思わずじーんとしてしまいました。
前向きで、素敵な物語をありがとうございました。
作者からの返信
初めまして。感想、感謝します。
カットしてある部分もあり、特に秋人視点はあえて見せていません。
それでも意図を汲み取っていただけたようで、なによりです。
美冬ちゃんの劣等感や秋人くんの純粋さがとても良く表現されていて、感情移入させていただきました。
周りからの評価よりも、今目の前にいる大切な人の言葉を受け取って、素敵な女性になっていくことでしょうね!
作者からの返信
感想ありがとうございます。約束されたクリアな未来が待っていますね。