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イタチ

呪いの謎を追い求めて『アイオライトの心臓』


【作品情報】

・完結済み(55話)

・約25万文字

・作品ページ:https://kakuyomu.jp/works/1177354054880251722


【あらすじ】

異常な痣とともに少年ロクドは生まれた。

左の指先から手首までを、深い深い暗闇の沼に浸したような、異常な痣。それは、彼の人生を決定づける、忌まわしい呪いの印だった――。

呪いに蝕まれた少年と光り輝く奇妙な少女、そして夢の中に現れる若き魔術師。三人の運命は五百年の時を越え、やがて交錯する。

呪いの謎を紐解く、魔術と輝石のハイファンタジー長編。


【感想】

作品の世界観としては重厚なハイファンタジーと言ったところでしょうか。

さらに言うと、Web小説作品ではあまり見ない珍しい文体でして、どちらかと言えば、固め。けど読みづらくない、むしろ読みやすい。スラスラいけます。


ほんと、描写や会話、すべてがそのシーンにおいて的確というか、

もはや「美しい」と言えるほどなので、噛み締めるようにして読んでほしいです。


作品の内容をもう少し掘り下げると、色々テーマがある作品なんですが、やはり主人公ロクドと師カレドアの関係性が一番印象深かったですね。


ミステリアスで、どこか他人と一線を引くカレドア。


カレドアに命を助けられ、その流れで弟子となったロクド。


そんな二人の何気ないやり取りが、これまた上手に描かれていて、、、

日々を重ねるごとに成長していくロクドと、その成長の手助けを的確にするカレドア。まさに理想的な師弟関係なんじゃね?と思います。


この関係性が物語が進むにつれてどう変化していくのかが、この作品最大の見どころなんですが、まるで予想もつかなかった展開でして、すべての謎が分かった瞬間「なるほど!」ってなりました(すいません、ネタバレになるんで詳しく書けないっす)


ちなみにファンタジー作品ですが、バトル要素は少ないのでそういうのを求めてる人にはちょっと違うかもです。数えた限り、2回ぐらいですかね。

なのでバトル要素は少なめ、だけど硬派な、バリバリの昔ながらのファンタジー好きにはたまらない作品となっているので、そうゆうのが好きな方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?


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