雪を溶く熱への応援コメント
(;∀; )ジンワリ来るいいお話でした。キュンですね。小学校の高学年になると、男女仲良くしていたら、ヒューヒューともてはやされたものでした。どこも同じですね。
幼馴染が初恋で夫婦となる。羨ましい~。異性の幼馴染が欲しかったなぁ。
話それますが、映画の件。昭和の時は、三本立てで、朝から晩まで二周三周は当たり前でしたね。流石に三周はしないけど、(^w^)
作者からの返信
甲斐様
「あいうえお短歌KAC2021」「世界はいろんな人生でできている」「雪を溶く熱」にお星さまをいただきありがとうございます<m(__)m>
とっても嬉しいです(≧▽≦)
なのに、お返事が遅くて申し訳ありません。
私も異性の幼馴染にあこがれていたので、小説の中で疑似体験させていただきました。
こちらも読んでいただき、コメントもいただきましてありがとうございます。感謝です。
雪を溶く熱への応援コメント
はじめまして。ハナスさんの紹介できました!(結構遅くなりましたけど……)
すごい素敵で読みやすいお話で、世界観にのめり込んでしまいました。綺麗な情景が目に浮かび、キュンときました(≧∇≦)
2人が無事会えて、ハッピーエンドで良かったです! 呼び方が変わっているのも関係が深まった証ですね(*´꒳`*)
作者からの返信
水原夜月様
はじめまして。読んでいただけただけでもうれしいのに、コメント、お星様までありがとうございます。励みになります。
小説については読んだら幸せになる胸キュン小説とか、読んで爆笑してスッキリするコメディとかを目指して書いています。
ありがとうとうございます(*^^*)
雪を溶く熱への応援コメント
大の仲良しの幼馴染が、ふと異性を感じる瞬間を経てそれから7年後。
約束の場所のブランコに座っていた背の高い見知らぬ男を見つけた美冬ちゃんに私の方がドキッとして鳥肌が出ました。
それから60年もの月日を一緒に過ごしたんですね。
甘ずっぱくてあたたかな素敵なお話でした。
スミレちゃん、感動して胸キュンしましたよ😊
素敵な物語、ありがとうございます✨✨
作者からの返信
のこちゃん
コチラも読んでいただいてありがとうございます(≧▽≦)
胸キュンラブロマンスが好きなんです。こういうのを書いてた(過去形になりつつある)おかげで更年期を感じずに通り過ぎているみたいです。
あ、お星さまも! ありがとうございます!
雪を溶く熱への応援コメント
この度は私の企画に素敵な作品をお寄せ頂き、ありがとうございました♪
その時代の光景が目に浮かぶ臨場感、2人のやり取り、どれも心にグッと来ました。
そして感動のラスト!
初恋を実らせた2人に、永遠の幸せが訪れますように♫
作者からの返信
イノウエ マサズミ様
素敵な企画をありがとうございます。また読んでいただきコメントまでありがとうございます。あたたかいお言葉、励みになります( *´艸`)
イノウエ様、もしや小学生のころ、縄跳びでヌンチャクしていた世代ではございませんか?一度、拙作「話したくって昭和ないからドンピシャの人いらっしゃ~い!」に遊びに来られませんか? 同じ世代の人たちが集まってエモい昭和の思い出をネタに交流しております。こちらはエッセイで、本編より応援メッセージの方が面白かったりします。イノウエ様、きっとドンピシャです。
雪を溶く熱への応援コメント
昭和中ごろ、30年代から40年代にかけて、そんな時代のお話でしょうか。
当時繁盛していた映画館やエッチな娯楽施設は時代に取り残されて次々と廃業していきます。その関係の方々は様々な苦労があった事と思います。
そんな時代が上手く表現されていると思います。
いや、お二人が再開できて、そして幸福になってよかったです。
気になる点が一つ。
段落先頭の字下げがなされていない事です。
カクヨムではボタン一つでページ全ての字下げができますので活用されてはいかがでしょうか。
細かいですが、目についたので指摘させていただきました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。年代はまさにその時代です!
段落の字下げ問題、私の最も悩ましいところなんです。そこに触れていただけたこと、嬉しく思います。
ゆあんさんのアドバイスを曲解していたことに気づきました。それまでは、字下げしていたのですが、私の文章は、会話文が多いため、デコボコで非常に読みにくいと感じておりました。そんな時、下記のようなアドバイスをいただきました。
>会話文の後の地の文の段落下げ、空行の扱いなどにより統一感があった方が良いと思います。
横組み前提で、WeB小説として読みやすさを追求するのか、縦組みで小説としてのスタイルをとるのかによっても、整え方は変わってくると思います。
ここで、全部上げてしまったのが間違いでしたね。統一しなさいという意味で、上げなさいとはおっしゃっていないと気づきました。
カクヨムのボタンひとつも最近知った次第です。早速、使ってみますね(*^▽^*)
良い文章にするためのご協力、ありがとうございますm(_ _)m
また、機会がありましたらよろしくお願いします。
雪を溶く熱への応援コメント
おはようございます、企画から参りました薮坂です。
とても心温まる、まるで短編映画を見ているように情景が浮かぶお話でした。
とくに二人のキャラクタがとても素晴らしい! 優しさというものが前面に出ていて、とても好感の持てる二人のお話だと思います。
このまま二人が末永く、幸せに暮らしていけるというのを願わずにはいられませんね。
ステキな物語でした!
作者からの返信
コメント&お星様までいただき、ありがとうございます(*^^*)
「とても心温まる、まるで短編映画を見ているように情景が浮かぶお話」と言っていただけたこと、とてもうれしいです。それは、私がとても大事にしているところだからです。ありがとうございました(≧∀≦)
雪を溶く熱への応援コメント
企画から拝読しました。
ちょっとした描写から昭和の雰囲気が感じられますね。文章も読みやすかったです。
秋人が約束の時間を「大人の時間だな」と言って夜の七時に指定したことを、大人になった彼が「なんでこんな時間を指定したのかって後悔したよ。ガキだったな」と言うシーンが、それだけで彼の成長を感じさせて、とても良い台詞だなと思いました。
二人が無事に再会して、幸せに暮らすことができて良かったです! これから先も幸せにいてほしいですね。素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
ありがとうございます。コメントに加え、お星様まで!
感謝です(*゚▽゚*)
幼なじみのラブストーリー、家族同然なだけに、久しぶりに会ってドキドキするくらい、成長を見せ、胸キュンにしたかったんです。あまり意識せず書いたセリフではありますが、そのような効果があった事を知ることができて、よかったです。ありがとうございますm(_ _)m
雪を溶く熱への応援コメント
先日は僕の作品を読んで頂いてありがとうございました!
スミレさんがコメントで仰っていた『平易な文章』に興味があり読ませて頂きました。
声のお仕事をしていたとの事ですが、読みながら「朗読が上手そう!」と勝手に想像していました(笑)
とても落ち着いた優しい文体ですね。
また平易なだけでなく、作品の構成も良くできている思います。
例えば再会の直前、秋人に対する思いを裏付ける、美冬の描写が良く出来ています。
公園に向かう際の
>ハイヒールの音がコツコツと響く。
この一節だけで、子供時代の
>夜のダンスホールには、きれいな洋服を着た人たちが入っていく。女の人が履いているハイヒールは私のあこがれだった。
>ホールの二階が居住スペースで、夜、そこには誰もいない。下のダンスホールからボンボン突き上げるようにレコードの音が聞こえてきた。
>「これはジャイブ」
>「これはルンバ」
>そう教えてくれる秋人は少しだけかっこよく見えた。
の描写を想起させてくれます。
そこから、物語には描かれていませんが、ハイヒールに対する憧れを秋人と話したことがあったのかな? だからこの日、ハイヒールを選んだのかな? なんて想像が掻き立てられました。
作者からの返信
仕込んでたの、見破っていただけましたか。さすがです!
幼い頃憧れたハイヒールを履ける大人になった、ということと、ハイヒールを履いて少しでも綺麗にして秋人に会いにいく、という女心を強調したかったんです。
ハイヒールの音は大人になると出せる憧れの音、というのも、私の中にはあります。
「大人」を強調することで、美冬にお色気があると、大人同士の出会いに読者も強烈な♡を感じられるのかもと、たった今分析しました(笑)。ゆあんさんのコメントに「秋人の低い声を聞いて美冬が性的に魅力を感じるのでは」というのがあって、なるほどと思ったのですが、男の人の方がもっと感じるんじゃないかな、そこ、大事!と思いました(笑)
読まれた方が自由に色んな想像をしてくださるのは、なお嬉しいことです(o^^o)
ここには書いていないけど、秋人に会う前にそれはそれは洋服選びを頑張ったと思います。目一杯のおしゃれをしたのは確かです(o^^o)
丁寧なコメント、ありがとうございます。そして、お星様、ありがとうございましたm(_ _)m
雪を溶く熱への応援コメント
昭和の雰囲気がとてもよく表現できた心温まる素敵なお話でした。
面白かったです。
私の個人的な好みでは、長い時を跨ぐお話で、せっかく時計屋だったのですし、時計がいいアイテムとして登場してもよかったかなぁと思いました。
あと疑問なのですが、冬場は18時前には辺りが暗くなっていると思うのです。それは先の午後7時前だけではなく二月の6時40分も同じだと思うのですが、どうでしょうか?
あくまで私の感想、疑問ですので気にしないでくださいね。
素敵な物語をありがとうございました!
作者からの返信
えーきち様
コメント&お星様、ありがとうございます。
時計をアイテムとして使うアイデア、素敵ですね(゚∀゚)
7年後の6:40にも絡めたらいいかも! コロナ自粛が解けた今、直す余力がないのが残念です。
暗さに関しては最初の7時前も、後の6:40分も、日の入時刻を調べて、どちらも暗い前提で書いているのですが、描写の仕方が足りなかったかもしれませんね。
ありがとうございます(*^▽^*)
雪を溶く熱への応援コメント
仲良しでいる。ただそれだけの事なのに、周りのせいで疎遠になってしまうのは悲しいですね。その後の別れも親のせいだし、二人だけだったら、もっと自然に一緒になれていたのでしょうね( ;∀;)
ですが、そんな離れていた時間を取り戻すような、その後訪れた、一緒でいられる穏やかな日々。父さん、母さんの呼び方に、幸せな時の流れを感じました(*´▽`*)
呼び方と言えば、アベックやチンチン電車といった単語が印象に残りました。個人の成長ならともかく、メインテーマとして扱わない限り、時代を表すのはなかなか難しいのではないかと思いますが、さりげなく入れられた昭和感に懐かしい雰囲気を覚えました(#^^#)
作者からの返信
ありがとうございます(o^^o)
呼び方は、こだわった部分なので、コメントしていただけてうれしいです。
市民は「市電」と言って、チンチン電車とは言わないのですが、わかりやすくするのと、昭和の雰囲気を出すのに、あえてそうしました。「アベック」は今じゃ死語ですよね。私、昭和の死語が大好きで。「お熱い」は、実は「アツアツ」にしようかと思ったのですが、いつごろ発生した言葉か分からず、「お熱い」にしたんです。「うっふん」も昭和のお色気言葉。このあたり、すぐテレビやラジオの影響を受ける小学生の感じを出したかったんです。
呼び名のお話なのでばらしちゃいますが、そもそも、なぜ昭和の話にしたかというと、その一つに、秋人という名前が昭和っぽいからです。前回の海斗は平成の名前だと思って高校生の設定で実は途中まで書いていたんですよ。洋子は昭和の子で登場する予定でした。未完結。間に合わなくて断念。残念。(←韻を踏んだみた)
雪を溶く熱への応援コメント
小学生の頃に冷やかされて、距離ができて。だけど心は近くにあった気がします。それ故に、別れの時は辛かった(>_<)
『自分の半分をなくしたような気分だった』が、どうしようもないくらい喪失感を出していました。・(つд⊂)・。
けどその切なさを乗り越えたからこそ、最後の暖かい家庭のありがたさがよくわかりました。
『あっくん』と『みいちゃん』、『秋人』と『美冬』、『お父さん』と『お母さん』。変わっていく呼び名が、その時の二人の関係を表していて良かったです(*´▽`)
作者からの返信
コメント&お星様までいただき、ありがとうございます(*゚∀゚*)
自分の半分をなくすという短い言葉でうまく伝わるかなと思っていたのですが、伝わって良かったです。近所の毎日会っている人が亡くなった時、自分の一部が欠けたような気がしたので、半分にしてみました。
2人の呼び方の変化、ここでは書いていない、恋愛している時の2人について想像を膨らませて欲しいなと思い、あえて「秋人」「美冬」と呼び合ったということにしています。なので、その関係性を感じ取っていただけたのでしたら「しめしめ」とニンマリさせていただきます(o^^o)
ありがとうございましたm(_ _)m
編集済
雪を溶く熱への応援コメント
>「あっく~ん、みいちゃ~ん、うっふ~ん」
そばにいた男子が私たちをからかった。それをきっかけにみんなが私たちをはやしたてた。
「お熱いねえ~!」
あっという間に黒板に大きな相合傘が現れた。そこには「秋人」と、私の名前「美冬《みふゆ》」が並べて書かれ、傘の上には大きなピンクのハートがあった。
「アベックなら手をつなげよ~!」
あ〜、昭和の小学生っぽいからかい方ですね〜♪
以下は、拝読していて気になった箇所です。
>ずっと私の胸に突き刺さっていた氷の楔《くさび》がジワリと熱をもって違う感情に変わろうとしていた。
>聞き慣れない低くて甘い声が、私の心に蜜を落とした。
この小説は、全体を通して平易で読みやすい文章で書かれていて、“おそうめん”を食べるようにスルッと心地良く入ってきてくれました。
ですが、上記二ヶ所に関しては、そこだけ“ざるうどん”が入ってみたいな感じ?
あからさまに難しいというか、かっこいい文章になっています。『チカラ入れて書きました』感っていうのかな?
それが、他の部分との兼ね合いで目立つような。
『氷の楔』とか『蜜を落とした』とか、ここだけ格調高いのは少し違和感を感じたのです。
二回通して拝読して二回とも、『ん?』と感じたので。
私の個人的な意見ですが、平易な文章で通した方が良いかな、と思いました。
とはいえ、些末な事柄ですから。お気になさらず。
読後感の良い素晴らしい物語だったと思います。やっぱりハッピーエンドは良いですね☆
作者からの返信
素敵なレビューを、ありがとうございました。過分なお言葉、感謝感激です(〃ω〃)
また、的確なご指摘をありがとうございます。おっしゃる通りです!タイムリーと言いますか、昨日長編の修正をしている時、気になって迷っていたところがあり、その答えがまさに魔女っ子★ゆきちゃんさんのご指摘と同じだったので、感動(ToT)
蜜を落とすの一文は後で修正した箇所なのですが、皆様の文章を見て、少し背伸びをしてしまった気がします。
また、魔女っ子★ゆきちゃんさんのレビューを見ながら、私の文章の特徴が、平易な文章で映像を見せるというところだと気がつかせていただきました。一生懸命考えた格調高めの表現を捨てるのは勇気が要りますが、やはり、自分の魅力を最大限活かすために、捨てることにいたしました! 今後はブレないように、精進していきたいと思います
٩( 'ω' )و
早速直しました。
それから、昭和の言葉、アツアツを使っていいのか迷いました。いつ頃から出てきた言葉かご存知だったら教えていただきたいです〜(≧∀≦)
ありがとうございました(o^^o)
編集済
雪を溶く熱への応援コメント
美冬を取り巻く舞台設計が丁寧なだけでなくとても具体的で、物語への没入感をしっかりと高めてくれます。どこかにこんな風景がきっとあったんだろうと、納得感をもって想像させます。
秋人たちの出奔も、過去という設定のおかげであまり違和感なく受け取れます(過去に対してちょっと偏見入っていると思いますが……)。「フェイントかけるんだ」という言葉を強がりと見抜く、という描写もとてもリアリティがあります。こういう部分に、この作品の強度の秘密があると思います。
秋人の父親が、酒を飲んで暴れるという文章があったので、おとなになって再会した秋人が、居酒屋で酒を飲んで気分を良くしているという部分が悪い伏線のような気がしてひやりとしました。けっきょく思いすごしで、定年まで家族円満なままふたりはすごしているので、めでたしめでたしなのですが。そこがちょっと、気になりました。
近過去をえがく作品の面白さの詰まった、素敵な作品でした!
(6/20 21:10追伸)
抜いてしまうのはもったいないです! 父との対比をえがくのであれば、たとえばお酒の飲み方がやや抑制的であるとか、そういう書き方もあると思います。あるいは最後の定年のシーンで、穏やかにお酒を嗜んでいる描写を加えるのもいいかもしれません。父とおなじ過ちは冒さないという秋人の対比自体は、この作品で大切なものだと思うので。
取材は素晴らしいですね! それによるリアリティは作品に見事に出ています。努力の痕の見える描写は、良い強度を持つと思います。
作者からの返信
コメントありがとうございます。実は、本当にあった風景です。先日、「今夜ロマンス劇場で」を見たばかりというのもあって、昭和を書きたくなり、こういうところに住んでいた方に取材して、書きました。
秋人がお酒を飲んで機嫌が良くなるというところは、私としては父みたいな人じゃなかった、というのを強調したかったのですが、あえてそれは入れずにハッピーエンドを迎える方がいいのかもしれませんね。そのようなこだわりを捨てきれず、今の私には、その部分を抜く勇気がないのですが、他の方から同じ意見が出るようなら速攻でカットしようと思います。(これを見て、誰か、アドバイスしてくださらないかしら?)
ありがとうございます。
♪♪♪
【追記】
一晩考えて、やはり、おっしゃる通り、書かない方がいいと思いました。その一文を削除しても伝わるとは思ったのですが、居酒屋が楽しかったことも伝えたいので、少し書き替えてみました。
また、たった一文を加えるだけで伏線になるんだということも知ることができ、本当に良かったです。
ありがとうございました!
(*^▽^*)
雪を溶く熱への応援コメント
此度、自主企画にご参加頂きましてありがとうございます。
とても面白かったです。お話を組み立てるのがお上手だと思いました。筆致作品だから云々ではなく、一読者として素直に楽しめました。
古き良き時代の描写から世界に引き込まれます。バブルな時代、海外の文化が止めどなく流入し変革を遂げていった日本文化。その最中に落とされた2人に子達。まるで2人の秘密基地のような舞台設定が大変素晴らしいです。
特に引き込まれたのは、秋人が遠くに行ってしまう理由。時勢を反映した致し方なさや、業の深さなどが描かれており、納得感のある物でした。
まさしく秋人は「生きている」と感じました。
この物語の作り方、牽引は大変見事でありました。
一方、筆致となると、まだまだ詰める事ができる余地を感じます。
一つは、地の文の整え方です。
非常に読みやすく、難しい言葉を用いないスタイルは大変良かったです。
しかし、これは「いつの美冬が語っているのか」と考えると、違和感が出てきました。
作中、美冬は数回に渡って年齢が変わります。
幼少期の美冬、中学生の美冬、成人した美冬、そして定年の秋人の妻としての美冬。
さて、本作全体は、一体どの美冬が語っているのでしょう。
これは一つ決めの問題ですが、考えうるのは
①場面ごとの等身大美冬
②ある時まではある時点の美冬で、それ以降は現在の美冬
③常に現在の美冬
のパターンであると思います。
お話の締めを考えると、③なのかな、と思うのですが、この③の視点で見ると、所々、地の文の言葉遣いがシンプル(語弊を恐れずにいうなら幼い)部分があると感じました。
例えば秋人を隠れて見送るシーンでは、
▶︎ 中学生になって男っぽくなったと思う。
→と言います。これは等身大の表現ですよね。60〜65の美冬なら、使わない表現だと思います。
一方、現在の美冬は、こうも表現しています。
▶︎ あの頃の話をすると、秋人は必ずそう言う。家族みたいに育ったのにそういうもんなのかな。父親って。
今の私と秋人は、SNSをよく使う。
→ここも、やや幼く感じます。彼らは孫がいてもおかしくない訳で、より感慨深い表現をしても良い場面だと思います。
他にも、二十歳の美冬は、
▶︎ 聞き慣れない低い声だったけど、とても心地よかった。
→と言いますが、久しぶりに再開した思い人が男らしくなっていたのですから、美冬はもう少し、語弊を恐れずに言うなら、性的にも魅力を感じるのではないかと思います。昔と違う彼の声はどうような感じで美冬の体に浸透し、心地よく感じたのでしょうか。
ここらへんの、美冬が感じたものの表現のボキャブラリーというか、風情というか、そういうものが随所にあると、「ただ美冬が秋人に再会した」だけではなく、読者に「秋人という存在の質感」までを伝えられるのではないでしょうか。
全体の「いつの美冬が語っているか」は物語の見え方、捉え方が変わってくる部分だと私は感じます。
他には、会話文の後の地の文の段落下げ、空行の扱いなどにより統一感があった方が良いと思います。
横組み前提で、WeB小説として読みやすさを追求するのか、縦組みで小説としてのスタイルをとるのかによっても、整え方は変わってくると思います。
また、「」の中にある最後の「。」についてですが、
▶︎「あのね、みいちゃん、謝るよ。ごめんね。本当にごめん。」
「え? 何? どうしたの?」
「6年の時、俺、みいちゃんのこと、別に好きじゃないって言っただろ? ずうっと後悔していた。なんであんなこと言っちゃったんだろうって。本当はみいちゃんのこと、大好きなのに。だからどうしても会えなくなる前に謝りたかったんだ。」
→の部分で二回使用されております。
個人的にこの「。」の処理は、
①全部使う ②全部使わない ③ここぞというセリフだけ使う
の三択が多勢かなと思いますが、③にしては二回使われておりますし、全体を見た時に、「ここではないのではないか?」
と思いました。
以上は筆致企画につき申し上げている点ですが、全く気にならない人もいるし、別の印象を持たれる方もいるし、わかってて執筆されていることもあるかと思います。
あくまで一個人の意見として受け止めて頂ければ幸いです。
とはいえ、そこらへんは些細な問題と言ってしまっても良いかも知れぬほど、本作は面白かったです。話に引き込まれました。
改めまして、此度のご参加、誠にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
作者からの返信
ありがとうございます。丁寧に読んでいただき、的確なアドバイスをいただけたこと、心より感謝しております。
一人称で語る時、どう書けばよいのかは、私が一番モヤモヤしていたところでした。コメントを読ませていただいて、霧が晴れました!③で語ります。
句読点についても、納得できました!
また、身に余るお言葉、大変うれしく、感激いたしました。
過去の作品に自信をなくし、下書きに戻したりしていたところなので、ほめていただいた作品がひとつでもできたことは財産です。アドバイスを参考に修正したいと思います。
この度、他の参加作品を読むことで、自分のこととして気づいたこともあり、この企画はとても有意義な企画と大変感謝しております。
次回も楽しみにしておりますので、今後ともよろしくお願いします。
ありがとうございました。
雪を溶く熱への応援コメント
まず冒頭の古き良き昭和の時代を丁寧に描写していらっしゃった部分のリアリティーと固有名詞の使い方の巧みさに感嘆しました。
悪親からの逃亡、二人の間だけの約束、そして再会、結婚、と柔らかい筆致で描かれるストーリーが温かな余韻を心の中に残してくれる、素敵な作品でした。
作者からの返信
コメント+お星様までいただき、ありがとうございますm(_ _)m
昭和のリアリティ、私は建物や看板は見たことあるのですが、そこでの生活は知らないので、そういうところで暮らした人に幼い頃の遊びを聞いたんです。2人の遊びは事実ばかり(笑)ということで、リアルです。
温かい気持ちになっていただけたなら、私も幸せです。ありがとうございます。
編集済
雪を溶く熱への応援コメント
別れが重い話でしたけど、幸せになってくれた…!
賭博から綺麗に終わる話が見れてよかったです。
どこからも懐かしい香りが漂ってきて良いですね。
別れた間より長い時間連れ添っているのも素敵ですが、
時間経過が一瞬すぎて、ちょっとだけ困惑しました。
この終わりなら時代が変わったような描写を何か挟めば綺麗だろうな、と少し思いました。
作者からの返信
ありがとうございます(≧∇≦)
このようなコメント、お待ちしておりました! 早速書き直してみると、自分でもこちらの方がいいなと思います!深みが出た気がします!ありがとうございます。また何かお気づきのことがあればよろしくお願いしますm(_ _)m
雪を溶く熱への応援コメント
じわじわじわじわと。
景色と情景が浮かぶいいお話ですね。
個人的には、ちょっと淡いオレンジ色の、色が単色な雰囲気かなと思いながら、最後に色鮮やかになっていくような雰囲気を味わいながら読ませてもらいました(≧∀≦)
素敵な物語を読ませてもらいありがとうございます(●´ϖ`●)
作者からの返信
ともはっと様
☆レビューをありがとうございます(≧▽≦)
わあ! このお話を色で感じてくださったのですね。さすがお絵描きのともはっと様。そんな風に感じていただけたこと、とっても嬉しいです。
ありがとうございます。