応援コメント

あとがき:御礼」への応援コメント

  • 続き、書いてくださいね。

    うふふ。

    作者からの返信

    暗黒星雲様
    ご読了、コメント、★まで頂き本当にありがとうございます。
    全話にコメントを頂いたのも初めてで、こちらの方にまとめて返信させて頂きます。
    この作品で続きを期待されたり、アフターストーリーを思い描いて頂けるとはよもや思わなかったため、
    そこまで楽しんで頂けたことにとても嬉しい気持ちでいっぱいです。
    やはり怪獣が暴れ回るような場面を期待されていたとすると、私の力不足でご期待に添えず……という申し訳なさもあります。
    個人的にはもっと火薬臭くて鉄と炎が入り乱れる場面もぜひ書いてみたいのですが、
    そこまでいくとさすがに悪ノリが過ぎると思い、どうにかなけなしの理性を働かせていました。
    それでも「自分ならこの物語をこうする、ああする」と言って頂けるのは非常に興味深くて、また書き手としてとても幸せなことだと感じます。

    ……それにしても、もし現実にこういう状況になった時、「しゃーねぇ、こうなりゃ核だ」「遺伝子使って生体実験だ」ってなるものなのでしょうかね。。
    人間はそこまで愚かでないと信じたいものですが、完全に信じきれないところに、種としての恐ろしさというか、モンスター的側面があるのかも知れません。

    いくつものコメント、本当にありがとうございました。


  • 編集済

    やっぱり作品から、みなさんはゴジラみたいな怪獣映画なんだなぁと。
    しかしですね、わたしがこの作品から思い出したのは、『猿の惑星』なんですよ。
    あのラストの主人公が猿の支配から逃げ出し、さ迷ったさきで見付けて呆然とした、倒れた自由の女神。
    あの場面を、この作品から思い出しました。
    子供のころ見て、言葉にも出来ない衝撃を受けたラストです。
    怖いなんて感情ではなく、心の底から這い上がるような悪寒。
    人間なんてちっぽけだと言葉にしながらも、目の前に証拠を突き付けられたような、DNAに刻み込まれている恐怖なんですよ。

    この時、わたしならと考えて……きっと真っ先に逃げ出しているから、無いなって。(笑)

    作者からの返信

    穂乃華 総持様
    ご読了、コメント、★まで頂きありがとうございます。。!
    4話、5話にもコメントを頂きましたので、こちらで返信をまとめさせて頂きます。(複数回コメントを頂き本当にありがとうございます)

    他の方への返信でも書いたのですが、こちらの作品は完結させた時に私の手から飛び立っていった感覚がありました。
    ですので、書き手としてはこういうつもりで書いたけれど……というものはあるのですが、もうそれよりも読まれた方がどう思われたかの方が正解かな、というのが素直な心境になっていたりします。

    そうした意味で、「虚無感」というもの、それから『猿の惑星』のラストシーンのような恐怖感をお感じ頂けたとのご感想はとても興味深く感じました。
    私も子どもの頃に見た猿の惑星のラストには何とも言えない後味悪さを感じた記憶がありますが、
    そのようにお感じ頂ける描写ができていたことにむしろ安堵するような気持ちです。。

    虚無感、とのコメントで少し考えてみたのですが、確かに本作には美冬の心情の背後で通底していることがあります。
    まず、ツノには完全にお手上げ、処置なし、こんなもんどうしたらいいんだ、という描き方をしていること。
    思い返すと、HBO制作の『チェルノブイリ』をちょっと前に観た時の絶望的なイメージが本作を書いている時に若干あったのかも知れません。
    そして、美冬がさっさと逃げ出さなかったためそこで運命が決まってしまったという点も、生存という意味での希望が閉ざされた状態で話が進んでしまったと言えるかも知れません。
    また、怪獣のせいで町が滅ぶという展開にしつつ、仮にツノがなくたって町は消えてしまうということに触れているのですが、
    (この作品というより)私個人の問題意識はそこに割と強く根をはっているところがあって、なるべくノンポリ感を意識した本作ですが、ここだけは風刺的に描いています。
    ある意味怪獣よりも対処が難しい過疎や衰退の問題に地域は直面している、とわざわざ触れているのも救いがないところかも知れません。
    そして、ラストシーンの自問自答で美冬は胸のつかえが取れたからいいかもしれないけど、結局問題は何ひとつ解決してないよね……? という見方もできるかも知れません。

    もしかするとそれらの点から後味の悪さのようなものをお感じになられたのかも……と想像いたしました。
    (そういう目線で見ると、確かにかなり不穏なまま終わってしまいますね……)


    ただ、これも他の方の返信で書いたのですが、(本作がハッピーエンドかどうかはさておいて)文長個人はハッピーエンド主義者だと思っています。
    重暗い作品や、絶望の描写が特別好きというわけでもなかったりします。
    (前々回の筆致企画では、本当にド直球の青春もので挑んでみたりもしていました)
    なので、これもこれでハッピーエンドという見方もできる余地はあるのかな……とは感じています。
    ※ただ、決してその見方や印象だけが正解ではないと感じておりますので、穂乃華様のご感想を矯正する意図は全くございません。


    ともあれいろんな感じ方をして頂けて、それに耐え得る質の作品に仕上がっていたとすればとても喜ばしいことと感じています。
    貴重なコメントを頂けて、私自身も作品を見つめ直すいい機会になりました。
    本当にありがとうございました。

  • 特定熱源体、I-パル、熱災特措法、九条通報、四国北西部熱災、氷棺などなど……。とにかく魅力的な固有名詞がふんだんに導入され、SF的現実感が緻密に構成されていくワクワク感がたまりません。政治ゴシップ的な話題の挿入、リアリティある報道シーンの描写、ミリタリー的な関心など、「シン・ゴジラ」を思わせるモンスター・パニックの構成です。氷結による対処が原発事故を想起させる点も、共通しています。
    でも決定的にちがうのは、この作品が主人公である美冬個人にしっかりとフォーカスしている点だと思います。それは最後の、氷棺のネジが目の前の窓に突き刺さるシーンに強くあらわれています。圧倒的な破壊者と直接に向き合う、最期の文章も同様です。「シン・ゴジラ」は立ち向かう組織をテーマにしていましたが、この作品で重要なのは美冬がなにを感じ、なにを受けいれたかだと思います。個人の感情に深くフォーカスする、小説だからこその描写だと思います。
    自然災害の多い日本には、圧倒的な自然による破壊に対する特有の、あきらめや受容といった感性があると思います。美冬の視点にフォーカスすることによって、それをうまく取り出しているように思いました。
    こんな作品に出会えるなんて! という企画ならではの感動を強くしました。素敵な作品を、ありがとうございました!

    作者からの返信

    あかいかわ様
    ご読了、コメント、さらにはレビューまでありがとうございます。。!
    非常に丁寧に読み取って頂けて、恐縮してしまうほど嬉しく思います。

    初代ゴジラが戦争の強烈な記憶と水爆実験に揺れる戦後日本の世相と不可分な作品だったように、シンゴジラも直近のこの国の災害体験に立脚し、怪獣というアイコンに対して現実の問題を照射した作品でした。
    どちらの作品も最後にフォーカスされるのは、人智ではどうにもならない異物や自然現象に相対した時に浮かび上がるヒトとしての在り方、そして鏡のように写される我々の社会の姿だと感じています。
    本作を書いている間はあまり明確に意識していたわけではありませんが、それらの作品のエッセンスが頭にあったからこれを思いついた……という部分は確かにありました。

    そして、まさにご指摘頂きました通り、ああいった作品に比べて個人の心情にフォーカスした展開にしています。
    災害シミュをやればシンゴジの劣化コピーにしかならないし(それぐらいあの作品の力とバランスは凄かったと思います)、
    かと言って怪獣というある種神秘的で童心に寄り添うべき存在を、イデオロギーや風刺、説教のための藁人形にはしたくない、という想いもありました。(その意味で、九条通報や氷棺などの原発を下敷きにした諸々の造語は自分のポリシー的にギリギリだったりもしたのですが……)

    ですので、未知の巨大な存在の壮大さとか、それと生死を懸けて向き合う個人の無力さとか、その中でなおも残る等身大の気持ちってどんなものだろう……と考えてみて、
    あくまでそこにフォーカスしながら本作を書いてみた、というところがありました。

    そんなこんなを思いながらの執筆でしたので、諸々の舞台装置をお楽しみ頂きつつ、
    美冬の心情にきちんとフォーカスできている、と思って頂けたのは「本当によかった……」という気持ちでいっぱいです。
    何より貴重な時間を頂いてお読み頂けましたので、楽しかったと感じて頂けましたらこれ以上喜ばしいことはありません。
    (やはり特撮は理屈じゃなくて楽しくなければ! と思っています)

    先日あかいかわ様のご作品を拝読した際には「すごい……」と感じて圧倒されていましたので、その方からよもやこんなにも拙作を読み込んで頂けたことに恐縮至極です。。
    頂いたご感想とレビューはこれからもずっと忘れないと思います。本当にありがとうございました。

  • こんにちは。企画から来ました。
    なんか、すごい作品を読ませていただきました。
    こんなスケールの大きな作品、うちには書けないわと思いながら読みました。
    美冬の決断、納得です。

    作者からの返信

    物語る人様
    読了、コメント、★まで頂きありがとうございます。。!
    美冬の決断こそ作品の肝なので、そのための諸々の設定と演出、秋人を置いていました。なので、そこにご納得頂けたことに何よりもほっとしました。
    少しでもお楽しみ頂ける作品となっておりましたら幸いです。ありがとうございました。

  • 企画から来ました、失礼します。

    スケールがすごいので、私がコメントしても良いものかな、とも思ったのですが、せっかくですからコメントを残させていただきます。

    SFは有名どころの映画しか見たことないので、それについてはコメントできないのですが、極限状態の人間ドラマを見させていただきました。
    どちらも譲れないもの(頑な心)を持っているのが良いですね。
    最後の熱源が産まれる描写、それを眺める姿も感動に似たものを覚えました。

    作者からの返信

    かこ様
    読了、コメント、★まで頂きありがとうございます。。!

    便宜上ジャンルはSFにしていましたが(あまりSF感も描けていない気もしていますが。。)、
    化け物が暴れようが何しようが、結局は人の心が1番大事だ……と思いながら書いていました。
    長くて読みにくい作品だったかも、、と思いますが、もし何かお楽しみ頂けたところが少しでもあったとすれば大変幸いです。
    コメントありがとうございました。大変励みになりました。

  • 完結、お疲れさまでした~。ぱちぱちぱち(拍手)。

    すごく面白かったです。

    美冬が最後まで町にこだわった気持ちに説得力があったのが、最大のポイントのような気がします(そのエピソード、ちょっとギャレス版ゴジラの博士の奥さんのシーンを連想しました)。あそこが弱いと後半の流れが成立しないと思うので、お見事でした。

    ほんと、企画は思いがけない作品と出会えるので、私もゆあん様に感謝、です。

    作者からの返信

    Han Lu様
    本当に過分なお言葉の数々、痛み入ります。。
    Han Lu様は「きらり」の時も今回の企画でも個人的にとても感銘を受けた作品を書かれていたので、
    その方からここまでのことを仰って頂けるなんて……と胸がじーんとしています。
    (それに特撮作品好きとお伺いして「えっそうなんですね!」という驚きもありました笑 映画のお話とか、ぜひ伺ってみたいです。。笑)

    最初はもっと簡素で乾いた作品にまとまるかな、と思っていたのですが、
    主人公たちの言動の納得性のようなことを考え出す内にいろいろな噛み合わせを揃えていけたと思います。
    それでも「これで伝わるかな……」という不安があったので、そのように感じて頂けてよかったです。

    今企画はまだ数作品しか拝読できておりませんが、やはり色々な方の完全書き下ろしが読めるということと、
    コメントや★を比較的気軽に送りやすい環境ということで、とても素晴らしいですね。
    Han Lu様の御作品もとてもスルメ型のように感じましたので、もうちょっと言語化できればぜひレビューの方も寄せさせて頂ければと思います。

    参加してよかった、書いてよかったと思える数々のコメント、本当にありがとうございました。
    よろしければ今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

  • 完結、お疲れさまでした。大変良かったです。こういう企画ものも、自分でも久しぶりにやってみたいなあと思いました。
    ずいぶん昔に、怪獣&ヒーローもののパロディSFみたいなシリーズを書いていたことがあるのですが、ああいうのもまた書こうかな、とか思ってみたりもしました。

    作者からの返信

    天野橋立様
    何度もコメントを頂きありがとうございます。
    不安や心細さもありましたが、コメントや応援を頂いた皆様のお陰で完結できたとしみじみと感じています。
    他の方の御作品を見ていても、本当にその方々の人となりや感性が形になっていて、
    しかもスタートラインが揃えられているので、どれを読んでも必ず書き下ろしの完全新作、というのがいいですね笑

    天野様の怪獣・ヒーローもの、きっと素敵な作品になる予感がします。。!
    長編ものを綴るのもロードムービー的楽しさがありますが、こうした企画で瞬発力に任せて書き上げるというのも、それはそれで違った面白さがあってすごくいいものだと感じますね。。

    天野様の創作意欲を刺激できる質の作品に仕上げられたこと、とても嬉しく思います。
    読了頂き、本当にありがとうございました。

    編集済
  • チェンソーマンはいいですね! あの滅茶苦茶+頭からっぽなとこがサイコーです。雪ならファイアパンチですが!←違う

    失礼しました(笑)。
    基本パニックもの人間ドラマ(あまり見たことがある訳ではないのですが)好きですので、これできっちりまとめてくださり楽しかったです!

    作者からの返信

    江戸川ばた散歩様
    読了、★まで頂きありがとうございます!
    チェンソーマン、ツボをしっかりと押さえつつ、うおりゃ〜!というぶん投げをしているのでとても信頼できます笑(何の話や
    ファイアパンチの方は未読なのですが、絶対好きになれる気がするので読んでみます!笑

    誰が読むんやろこれ……と思いながら書いていたところもあり、
    応援、コメントを何度も頂けて本当に励まされました。
    パニックものならではの味や楽しさをお感じ頂けたとすると、この作品を書いた甲斐があったと感じます。。
    本当にありがとうございました。。!