応援コメント

最終話  ―雪を溶く熱―」への応援コメント

  • 化け物が暴れ始めたところで終わりでした!
    そんな予感がしてたんですよね。

    悔しいのでこの先のあらすじを捏造してみます。

    破壊された美冬の自宅に突如現れた秋人は、オフロードバイクの後部座席に美冬をのせ、辛くも脱出に成功する。

    自衛隊の砲撃では止められなかった怪獣に対し、米艦隊がトマホークミサイルとレールガンで攻撃するも効果は認められず。最終手段として戦術核を使用した。

    しかし、その核でさえ怪獣には通用しなかった。


    対応に苦慮する政府に対し、国立感染研究所から一報が入る。
    怪獣の細胞分裂を加速させるウィルスの開発に成功したのだ。

    それは一時的に怪獣を巨大化させるが、餓死へと到達する時間が早くなる。

    自衛隊特殊部隊は、増殖させたそのウィルスを怪獣に接種することに成功し、目論見通り怪獣は餓死した。

    しかし、当該地域は核汚染とウィルス汚染により閉鎖され、立ち入り禁止とされた。

    残された怪獣の細胞は様々な研究に利用された。
    その一つに、怪獣の遺伝子を組み込んだ遺伝子改造人間の製造というものだった。

    その研究施設である日爆発事故が起こった。
    そして、何体かの試験体の姿が消えてしまった……。

  •  ああ、こんな設定にできるんだと、感心した次第です。
     独創的な作品に仕上がっていました。
     あらすじもといプロットを自分のものにできている感があります。

    作者からの返信

    雪白様
    ご読了、コメントを頂きありがとうございます。
    書くからにはお題ありきじゃなく完結した作品にできれば、という想いだけは強く持っていました。
    どこからこんな話や設定になっていったのか、自分でも実はよく思い出せないのですが、お題を見てから骨格の部分は自分の中では割と自然に組み上がっていった物語という気がしています。

    粗もたくさんある作品かと感じておりますが、頂いたコメントを拝見しまして、プロットをものにできていると感じて頂けたことに胸を撫でおろしています。
    大変励みになりました、ありがとうございました。

  • ううん……。
    面白かった!

    すごい。
    終末の虚無感、生きた人間の感情、SFなガジェットと、モンスターの描写、ラストシーン、全部良かったです。

    ううん……。
    唸るしかない。
    凄い作品に出会えました。
    ありがとうございました!

    作者からの返信

    lager様
    読了、コメント、さらには★まで頂きありがとうございます。
    拙作にそこまで仰って頂けて大変恐れ入ります。。恐縮の限りです。。

    筆致を見比べるお題企画の枠組みで書く作品としてはキワモノ的なアプローチに思われてしまうだろうな、と思っていたので、
    中身はキワモノ扱いされないように心情描写をきちんとしようと心掛けていました。
    ですので、生きた感情が描けているとお感じ頂けたことはとても嬉しく思います。

    そして、何より純粋に面白い、楽しかったと思って頂けたことが1番嬉しいです。
    とても励みになるコメント、本当にありがとうございました。

  • 感情の整理がつかないですが、すげえ作品だなというのが正直な感想です。

    美冬の気持ちは正直分からないです。
    たぶん、同じ境遇にないと無理なんでしょうね。

    作者からの返信

    新巻へもん様
    読了、コメント、さらには★まで頂きありがとうございます。

    美冬の気持ちと判断をどこまで理解できるかは、読まれた方によるかも知れません。
    私自身も同じ境遇になったら彼女のようにする(感じる)……とは、確信を持って言えない可能性も実はあります。
    ただ、「もしかしたら、ほんの少しは理解できてしまうかも……」という気持ちを描こうとしました。
    全面的な共感や賛同、理解は難しいかもしれません、ただもしほんの少しでもその「ああ、わかるかも……」という可能性を感じて頂けたとすれば、本作の描写は成就したと言えるのではないか……と考えています。

    感情を何か揺さぶるようなものをお感じ頂けたとすれば、本作を書いたかいがあったと思えて大変幸いです。
    本当にありがとうございました。

  • 素敵と言っていいのか、わたしとしては迷う作品です。
    小説に希望と救いを求める、わたしでは絶対に書けない虚無感が、この作品にはあります。それは、絶対の支配者であった人間が簡単に捻り潰される、天の蔑みに他ならないもの。何て無力で、矮小で、無価値であるのかを突き付けられた、挑戦状にも感じられました。
    この感覚は久しく無かったなぁ、と思いながらも、その絶望に立ち向かう作品を求める自分があったことを、あらためて思い出しました。
    決して素敵とは言いません。それでも文長さんの作品から、熱い想いを受け取ったような気持ちがします。

  • 良質の怪獣映画を、小説化したようなお話ですね。
    そして映画と違うのが、ツノへの対抗手段が、もう無いということ。目覚めた驚異に対して、人間はあまりに無力です。

    この町が好きだという美冬と、この町が嫌いだと言った秋人の対比が良かったです。自分も秋人と同様に、美冬には町を離れて生きてほしいと思いましたけど、どれだけ言葉や理屈を並べても変わることは無かったでしょうね。

    『お疲れ様、お父さん。』には、ツノが暴れ出す合図であると同時に、美冬の中の憑き物が落ちたように思えました。
    悲しいのは、そんな彼女の思いを、誰も知ることがないと言うこと。

    最後まで自分を貫いた美冬。どうかゆっくり、休んでください。

    作者からの返信

    無月弟様
    ご読了、コメント、さらに★まで頂きありがとうございます。。!
    美冬のように意地をはるか、秋人のように逃げるか……どちらを選ぶ人がいても「あー、そっちの方の気持ちもわかるなぁ」と思ってもらえることを意識していましたので、
    町に対する見方も含めて対立軸をうまく設定できていたようで安心いたしました。

    美冬の顛末についても同様に、色んな感じ方ができるかもしれません。ともかく感情移入頂けましたようで、よかったです。
    とても丁寧なコメントを頂きありがとうございました。

  • すごい! 鳥肌が立ちました。参ったなー、これは。いえ、別に私が困ることはないんですけど、なんか、それが今の正直な胸の内です。

    他の人も書かれていますけど、ネジが飛んでくるところ、むちゃくちゃいいです。うまい。すごく映像的な演出ですよね。ハッとしました。こういうことができる人は少ないです。

    そして、ツノの実体を見て、思わず感動してしまう美冬の気持ちがすごくリアルです。おそらく、実際に美冬の立場になったら、恐怖や憎しみの前に、自分もそう感じてしまうだろうと、うなずかずにはいられませんでした。

    ラストも、もうこれ以上ふさわしいラストはないというくらいの締めくくり方です。

    ツノが飛来しなくても、滅んでいったであろう町の実情が、物語に奥行きを与えていますよね(この部分は、もう少し伏線が欲しかった気もしますけど、テーマがそっちに引っ張られるかもしれないので、これでいい気もします)。

    ともかく、傑作だと思います。ありがとうございました!

    作者からの返信

    Han Lu様
    読了、コメント、★を頂きありがとうございます。。!
    このまま額縁に入れて飾りたいほど、「ここまで言って頂けていいの⁈」と思ってしまうほど自分には勿体ないコメントで、本当に嬉しいです。。
    感情の描写はいつも想像力との戦いなのですが、怪獣と相対した時の反応に共感を頂けたことに安堵しました。。

    全体的に、場面展開ははまるべき箇所にはまってくれた感覚は自分の中であったのですが、ご指摘の町の実情のくだりはまさに少し迷ったところでした……見抜かれてしまうものですね。。

    ともあれ、読んでお楽しみ頂けたことが作り手として何より嬉しく思います。頂いたコメントは宝物にさせて頂きます。。

    編集済
  • めちゃめちゃ面白かったです!
    これはとんでもない重厚な近未来SFですね。
    残るか去るか。秋人と美冬、それぞれの父親たち。
    いろんな人々の思いが怪獣に交錯しています。
    いやあ、お見事でした。久しぶりに本気で感動しました!

    作者からの返信

    ゆうすけ様
    応援、レビューまで頂き本当にありがとうございます。。!
    思わず縮こまってしまう言葉がたくさん並んでいるレビューであわあわしています……‼︎

    両義性と言いますか、カラスを白と言ったり黒と言ったりしてぶつかったりすれ違ったりしている作品が好き(語彙力…)で、
    怪獣モノだとそういう書き方がすごくバチっとくる気がするんですね。
    今回のお題を見て、そちらに振り切っても意外といけるんじゃないかな、とささやかな野望があったりもしたので、
    自分の筆力や知識の天井を何度も感じつつでしたが、お楽しみ頂けて本当に嬉しく思います。
    とても勇気づけられるコメント、本当にありがとうございました。。!

  • 一本のネジが目の前のガラスに突き刺さる、これをメッセージとして使うという展開が素晴らしいと思いました。巨大な熱源を受け入れて、恐らくは溶けていく彼女なのだろうと思いますが、これが救いなのか、考えさせられる終わり方でした。

    作者からの返信

    天野橋立様
    読了、そして過分なコメント頂きありがとうございます。。!
    作品の中でふと見える示唆的なサイン――というシーンにお感じになって頂けるものがあったとしたらとても嬉しく思います。
    書き上げてみて、この作品はもう私の手元から飛び立った感覚がありますので、
    きっと読まれた方がそれぞれお感じになられた印象こそが1番正しいのだと思います。
    (……ただ、私個人はハッピーエンドが大好きな人間です笑)

  • もうラスト、美冬さんのみですが、ツノに対する愛憎混じった思いは何よりも強かったのですね。
    で、ある意味「これでこの大好きな町はずっと人々の心の中で生きてゆける」という思いがあったのではないか、と思いました。「どうせ滅びるなら自分の命もあげるから全ての人々の心に爪痕を残すくらいの」。
    幸せの一つの形だと思います。

    作者からの返信

    江戸川ばた散歩様
    早速お読み頂き、また素敵なコメントを頂きありがとうございます。。!
    コメントを拝見しまして、自分の頭の中にあった物語が他の方に伝わって、
    行間から感じられるものが生まれた……ということに、とても嬉しい思いです。
    書いていても、これでもキャラたちの抱くはずの感情の一側面しか描写できていないのでは、という気もしていますが、
    キャラの感情の解釈や、怪獣に何かを重ねるのかによっていろんな見方ができる(耐え得る)作品になっていればいいな、と思います。ありがとうございました。