第14話 告白

 告白シーンはプロローグにも書いてはいますが、あちらは導入部分なので書けない場面も多かったのでこちらが正式なものだと思ってください!


 それと更新遅れて申し訳ありません!毎週3つくらいレポート提出しなきゃいけない状況に加えて卒論にも取り掛かっていて本当に時間がないです……出来るだけ更新はしていくのでご理解くださいm(__)m



 それではお楽しみください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾




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 今は4時過ぎ、宿泊行事を決めるホームルームが終わった放課後である。俺は今から水島さんへ告白をする……


 今更振り返る訳でも無いが、水島さんにはとても優しくしてもらった。


 病気の看病や、お弁当、それに勉強など数えるとキリがない。それについさっきの班決めでもそうだ。新しい友達まで水島さんのおかげで作れた。


 俺はこういった行動を出来るという彼女の優しい性格に惚れてしまった。だから気持ちを伝えたいと思う。


 俺が体育館裏についてから5分ほど経っただろうか? 誰かの足音が聞こえてきた。


 足音のする方向を見てみると、歩いてきていたのは水島さんだった。


 俺は人という字を手のひらに書いて3回飲んだ。緊張した時のおまじないだ。少しでも緊張を和らげたかった。


 彼女は俺の前に来た。顔は俯いてしまっているが。


『あの、呼び出したりしてごめんね?』


『……大丈夫……』


『今日水島さんを呼び出した理由なんだけど、聞いてくれるかな?』


『うん……』


『あの……今日は水島さんに告白したいから呼び出しました! いつも水島さんは俺に優しくしてくれて、そんな心が綺麗な水島さんに俺は惚れました!どうかこんな僕で良ければ付き合ってください!』


『……』


『返事は今貰っても大丈夫かな…?』


『うん……。』


 水島さんは深呼吸をしてまた話し始めた。


『私が…こんな地味な見た目でも好きでいてくれたの?』


『当たり前だ!俺は水島さんの内面に惚れたんだ。どんだけ俺に優しくしてくれた?お弁当だったり、看病だったり、それに勉強もそうだ。こんなに優しい水島さんが俺は好きなんだ!それに俺は水島さんがどんな顔でも好きだ!』


『本当に本当……?私が眼鏡とマスクを外した姿を見ても気にしない?』


『俺は何も気にしない!』


『じゃあ高校入ってから初めて私の素顔を見せるけど、引かないでね?』


 そうして彼女はマスクと眼鏡を取った。そして三つ編みを解き、ストレートの髪にした。


 そして顔を上げた時俺は度肝を抜かれた。


 とてつもなく端正な顔だった。


 ぱっちりとした二重の目に、スラッとした高い鼻。それにぷるっとした唇に、きめ細やかな肌。


 彼女の容姿ほど優れた人を見たことがないほど綺麗だった。


『私、実はアイドルをやっているの。それで顔を隠して学校で生活していたの。人見知りなのは本当は嘘で、人と関わらないようにしたらバレないかなと思って誰とも話してなかった。』


『そうだったんだ、めちゃくちゃ驚いたよ。こんなに綺麗だったなんて…。』


『自分ではそう思わないけど、容姿のせいで色々と危ない目にも遭ってきたから隠すのが好都合だったの。それでね、返事なんだけど……しても大丈夫かな?』


『あ、うん。お願いします……』


『こんな私で良ければ東君の彼女にしてください。私も東君が好きです!』


 え?マジで?神様、これは現実ですか?


 内面に惚れたのは違いないけど、こんな絶世の美少女に好きって言ってもらえるなんて…。


 俺は急いで返事をした。


『ありがとう!俺達付き合うって事で良いんだよね?』


『もちろん!これからは2人きりの時は普通に話すね!』


『やったあああぁぁぁ!!!!』


『もう、喜びすぎだよ? 私も嬉しいけどね!』


『あ、でもアイドルが付き合っても大丈夫なの?』


『私アイドルって言ってもそこまで売れてないからね…。そうだ、今から家に来てよ!隣だしね!私のアイドル活動のDVDとか見せるから!』


 俺は告白に成功した!!!


『それじゃあ帰ろっか!それと今日はありがとうね。』


『ん?陽奈ちゃんのこと? 陽奈ちゃんは唯一私がアイドルをやってるって知ってる人だから班にいた方が安心かなって。』


『まあそれもそうなんだけど、俺を班に入れてくれて……そして友達も作ってくれて……』


『だって…… 私の好きな人だったんだもん…… 同じ班になりたいし、私の友達とも仲良くして欲しいから……』


『なんか照れるね……いざ付き合ってみると……』


『うん…… まあ帰ろうよ……』


『そうだね!』


 俺達は自分達の家へ向けて帰り始めた。


『あのさ、東君…… 手を繋いで帰ろうよ……』


『う、うん…… それじゃあ失礼します……』


 童貞の俺にはハードルが高いけど、水島さんが手を繋いでくれるなら喜んで…… とりあえず手汗を拭いてから繋いだ。すごく小さい手なのにとても柔らかい……


『あ、スーパーに寄ってからでも良い?これからは出来るだけ一緒にご飯食べよ?』


『本当!?めちゃくちゃ嬉しい!荷物は俺が持つからね。』


 今日この日が2人の高校生活を2つの意味で大きく変えたとは知る由もない……




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陰キャの俺の彼女が実はアイドルだった!? 〜マネージャーになって芸能界トップを目指す〜 こーへ @kooohei

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