第13話 新しい友達


 それではお楽しみください(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾




-----------------------




 ぼっち陰キャにとって本当の最大の試練、グループ作りが始まった。俺が頼れるのは水島さんだけだ。


 周りでは陽キャ達がワイワイガヤガヤしながら班作りを楽しんでいる。


『水島さんはもう誰かと既に班に参加してる……?』


『えっと…… 実は昔からの友人が1人このクラスに居て…… その方と一緒になりますね……』


 まさかの水島さんも班に参加していたなんて……俺は余りになって残りの班の人に嫌々ながら入れられるパターンになるんだろう……


『そっか…… それじゃあそっちの班で楽しんでね。』


『あ、いや…… 東君にもそこの班に参加して欲しいんです……』


『え、良いの……?』


『はい…… 』


 二重の意味で良かった…… ぼっちにならずに済んだし、それに水島さんとも同じだし。


『それで一緒になるって言う人は……?』


『それは…… 今呼びますね……』


 水島さんは立ち上がってその人を呼びに行った。そして連れてきたのは2人いた。イケメンとめちゃくちゃ美少女だった。名前は残念ながら覚えてないが……


『えっと、私の小学校時代からの…友人の…… 生田陽奈ちゃんです……』


『こんにちは、東君? いつもあかりがお世話になっているみたいで!よろしくね〜。』


『ちょっと陽奈ちゃん……学校ではやめてよ……』


『あー、ごめんごめん。とりあえずよろしくね!それと隣のこの人は私の彼氏の、松本翼。』


『よろしくな、東。こいつ馴れ馴れしくて苦手だろうけど、俺達男同士なら大丈夫だろ?仲良くしような。』


『ちょっと、彼女に向かってそれは無いでしょ!?』


『陽奈ちゃんは…そう言う所ありますよ……』


『もう、あかりまで……』


『まあ落ち込むなって。とりあえずこの班でやっていこうな。よろしく皆んな。』


 なんか話がとんとん拍子で進んでいったけど、なんなんだこのキラキラした2人は……


『東君…… 大丈夫?』


 水島さんがそう尋ねてきた。もちろん大丈夫だ。


『ああ、大丈夫だよ。よろしくね、みんな。』


 すると泊先生が少し大きな声でクラスに向けて言葉を発した。


『班が決まったら班長を決めて、班員を私に報告してきてくださ〜い!今日はこれで終わりにします!』


 今日はこれで終わりか…… 時刻は3時30分くらいか…… 告白までもう少しだ…… 緊張してきた……


『東、俺達に緊張すんなって。これから友達でやっていこうな。』


『翼…… あんたって鈍感ね……』


『ん? なんでだ? 今まで関わってなかったんだから緊張するのは当たり前だろ。』


『そうじゃないわよ、全く…… とりあえずあんたが班長で先生の所へ報告してきなさいよね。』


『へいへい、わかったよ…… それじゃあ報告するから皆んなは解散でいいぜ。』


『ありがとう、翼。校門で待っているわね。』


『おう。』


 生田さんは割と松本君を尻に敷いているみたいだ……


『東君はこの後予定あるんでしょ? 頑張ってね!』


 生田さんが俺にこっそりと水島さんに聞こえない程度で耳打ちをしてきた。生田さん知ってたの!?


『それじゃあね、あかりと東君! 何かあったらまた学校で聞かせてね?』


 生田さんはそう言ってすぐに消えていった…… 告白の事バレてたのがめちゃくちゃ恥ずかしい……


 ただ俺も心に決めてるんだ、絶対成功させてやる!


『それじゃあ水島さん、この後体育館裏に来てくれるかな……?』


『うん……』


『良かった…… それじゃあまた後でね……』


 俺は告白の為に先に教室に出て、体育館裏へ向かった。


 今日は色々な事があったけど、ここが1番の大事な所だ…… テストよりも勿論大事だ。


 俺は緊張しながら水島さんが体育館裏へ来るのを待っていた……




-----------------------



 良ければ星とフォローのほどよろしくお願いします(●´ω`●)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る