<番外編> アンビリーバボー
今回は、母から聞いた私の幼少期の話をしたいと思う。
ちなみに、私の子供の頃は外で遊んだり、ごっこ遊びをしたりとヤンチャだったらしい。
ある日、私は家の中で転び、左腕を骨折した。どうやら、手の突き方が悪かったようである。
転んだ際、大泣きをしていたが、母が様子を見に来るとピタリと泣き止み、キョトンとした顔で見つめた。
何ともない様子を見て、不思議そうに母が出て行くと、また大泣きをする。そして、母が見に来るとキョトンとする。
━━そんな不思議なやり取りが何度かあったらしい。
ちなみに、この話で驚いた事は、この後の話である。
それは、私の左腕が曲がっていることに気付いた母と一緒に、病院へ行った時のこと。
骨折し大泣きしていた私が、病院の待合室で待っていた時には泣き止んでいたのだが……。
なんと、「ふ〜ん♪ふふ〜ん♪」と鼻歌を歌っていたのである。
ついでに、呼びに来た看護師さんに「骨折をしているのは、本当にこの子ですか?」と言われたらしい。
腕を治す際は、さすがに痛かったようで泣いたようである。
……如何でしたでしょうか? 皆様も信じられないだろうが、一番信じられないのは私である。
初めてこの話を聞いた時は、驚きのあまりに「嘘でしょ!?」と頭を抱えてしまった。
━━ちなみに、この話には少しだけ続きがある。
左腕にギプスをはめて病院から帰る途中、「その腕、どうしたの?」と聞かれ、私は「こっせちゅ! こっせちゅ! (骨折、骨折)」と答えながら、右手で左腕のギプスをバシバシ叩いていたらしい。
……何とも、ヤンチャすぎるエピソードだ。
たまに今でも、この話で母にからかわれるのは、また別の話である……。
鬼灯姫の人生珍道中ーこの話はノンフィクションです。 鬼灯姫 @mypace-17sai
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