第1章・社長令嬢と庶民。
なんやかんやで始まった。
だけどあまり溶け込めていない。
美縁ちゃんは楽しそうに話してるし、邪魔はできない。
私はただ、コップに入ったジュースを啜った
このまま啜ってるだけで終わりそうだ...
時刻は6時手前。
そこそこ話をしもう少しで門限だということに気づき私は席を立った。、
店をでた手前で
「社長令嬢には退屈だった?」
「坂月さん...」
「社長令嬢と庶民は違うよね〜」
「...」
「いいよね〜。なんでも買ってもらえるんだろうし」
「私は好きで社長令嬢になった訳じゃ...」
「そんなこと言うの?」
「え?」
そんなこと...
きっとみんなには私には分からないことで
分からないはずなのに...
なんで?
「俺だって好きで庶民になったわけじゃないんだよ」
「ッ!?」
「社長令嬢と庶民どっちが辛いかなんて一目瞭然だろ」
そんなことない...
私にだって私の辛さがある。それと同じで他の人には他の人の悩みがある。だから一目瞭然なんかじゃない
私だって辛いこと我慢してきたのだから
「辞めろよ」
「海流時さん?」
「ふっ」
怖い...
そう思った。
この人普通じゃない
「何やってんの?瞳月門限大丈夫なの?」
「う、うん」
「戻ろっか。美縁ちゃん」
「う、うん」
違う。
この人は私の事が気に食わないんだ。
それだけなんだ。
きっと私が...
才能のない私が社長令嬢だから
気に入らないんだ
「気にしなくて大丈夫だよ」
「はい。ありがとうございます」
「普通のことだから」
海流時さんはどうして私に優しくするのだろう。
私なんかに優しくする理由なんてないのに...
変わってる
君と過ごす平凡な日々 如月愛 @kans360424
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