第1章・再会

友達の美縁に誘われ、駅前のカフェに来た。

猫をモチーフにしたような可愛いカフェ。

こういう所に来る時だけは自分を普通の高校生だと思える。


「遅くなってごめん」

「遅れたー」

「おそーいぞ」

「...」

「お?この子社長令嬢の」


初手から痛いところを着いてくる人。

だけど...隣にいる人はこないだ助けてくれた...


助けてくれたんだし、お礼くらい...


「瞳月。この2人は坂月涼真と海流時駿」

「よ、よろしくお願いします。」


お礼を言いたいけれど...

私のことを覚えてくれてるかすら怪しい...

怪しまれて変な奴と思われるのも尺だ。

そもそも...覚えてるなら言うはずだ!

うん。絶対そう!

でも...、

こんなモヤモヤした気持ちで私楽しめるかな...


「じゃあ!始めよ!」

「「カンパーイ」」


楽しめるよね...

きっと

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