初夏色ブルーノート
こちらは筆致企画を終えた蜜柑桜の反省会+時々他薦です。ネタバレありなので、未読の方や作者の執筆ノートに興味はない、という方は他薦だけでもどうぞ。筆致企画参加者の方々は実にレベルが高いので。
さて、今年も去年第二クールと同時期にやってきました筆致企画。
「初夏色ブルーノート」。
https://kakuyomu.jp/works/16816452220011874246
企画ページはこちら。
https://kakuyomu.jp/user_events/16816452219771446698
もうタイトル見た瞬間に、「ブルーノートかぁぁぁ(ため息)」+「ゆあんさんらしい!」でした。ここから音楽の話が入るので、無駄話も多くなります。
企画者さまの企画エッセイで説明が行われていたように、ブルーノートはブルース(正しい発音だとブルーズのはず)で使われる音階「ブルーノート・スケール」の音です。
音階は、西洋から始まり今や普遍的になったドレミ(長調・短調)のほかに、民族音階(沖縄民謡などを聞いてみてください)など、様々にあります。「旋法」とも言い換えられるかな。日本の伝統音楽は五音音階(ペンタトニック)と言って、7音ではなく5音で構成される音階。ドレミでいう音階上の4と7番目の音が抜けるので「ヨナぬき音階」とも呼ばれます。
*YouTubeなどで「僕の大好きなクラリネット」のペンタトニックヴァージョンや沖縄民謡ヴァージョン検索してみてください。面白いから。
*ペンタトニックは日本固有のものではなく、ヨーロッパ民族音楽などにも含まれます。どの音が抜けるかはそれぞれに特徴があります。
それで、ブルーノートが使われるジャンルの代表がジャズです。ジャズの特徴はブルーノート・スケールのほか、リズムの特徴としてスウィングがあります。クラシックだと標準的なアクセントの位置は「頭」。二拍子系なら小節の頭と真ん中。三拍子系は頭。三連符なら最初。ここからズレるとシンコペーションを作ったりします。
スウィングは、例えば三連符なら最初ではなく3番目につけます。基本的にアクセントの位置が違うんですね。
話が逸れてきました。はい、蜜柑桜はクラシック寄りの人間なので、最初にタイトルをみた時、
「ブルーノートかぁ(ため息)。ジャズかぁ……(ネタがない)。これ絶対、えーきちさんとゆうすけさん、強くていらっしゃる。すごいの作ってくるに違いない」
でした。
その後、「ジャズ」「クラシック」「ジャズ」「クラシック」と若干悩み、「あ」と。
割と早くに出てきてくれたのがガーシュウィンです。クラシックの要素とジャズの要素を取り入れた、「シンフォニック・ジャズ」。そしてあれはピアノがあるじゃないか。ピアノ編曲もあったはず。
そう思ったら、その後でゆあんさんもブルーノートのある曲の例で紹介されていましたね。ちろっとみました。ちろっと、というのは、今回のゆあんさんの企画エッセイは、早々に作品紹介があったので、なるべく大事なところ以外は読まないようにしていたのです。
自己ルール「書くまで他の方のは読まない」の延長で、他の方の作品のレビューも読まないようにしていたので。
また、今回はブルーノートということもあり、ゆあんさんも曲・音楽に関して詳解なさっていました。これらも、恐縮ながら読むのを避けました。自分はその辺りの知識はあると踏み、むしろ紹介されている曲に左右されるのが怖かったので。
そして自分自身は曲が決まったらどうするか。
まず全体のプロットがさっと立ち、その構成に悩みつつ、中に演奏部分は入れたい。ということで、「楽譜を買いに行こう」です。
ネットでも落とせるのだけれど、ガーシュウィンなら好きだし持っていてもいいかな、と。ソロ・ヴァージョンなら千円でお釣りがくるし。緊急事態宣言直前(ラッキーだった!)に楽譜屋で手に入れてきました。
〜〜続く〜〜
余談1:そういえば後から気が付きましたが、ガーシュウィンなら、私の好きなミュージカル分野でもクレイジー・フォーユーがありましたね。あの収録曲にはブルーノートあったかな……
余談2:ジャズでSing Sing Singも入れようか迷いました。昔、踊ったんです。あとSimply Irresistible、これも5♭入ってるけれど? ブルーノート・スケールは当初は3と7が半音下がり、5はまれに、というのが一般定義なのですよねー。
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