2大流派と同流の兄弟子と弟弟子の女の子
そう、以前は傭兵やったり、戦争に実際参加したりなど
自作の機動騎士も有ったので手広く活動していた。
ナントカって男爵の傭兵になった時が、一番ひどかったなぁ。。。
――結果は負け戦。
しかも当主が公開処刑になって悲惨の一言だった。
――それは良い、しょせん他人事だしな。
後払い分の報酬が貰い損ねたことと、相手の伯爵家の強さがやばくて、
自作の脱出ポットシステムが無かったら………俺は、あの戦争で死んでた。
――あの時は今でも思い出す。
24メートルぐらいの金色の機動騎士を見かけたときは、
ほんとに生きた心地はしなかった。
見えない斬撃が上半身の上をかすったおかげで、
システムを起動させて爆発と同時に逃げ切れたのだ。
幸い、脱出ポットの推進も無事で、生きていたので、
何とか俺も生き延びたわけだ。
*****************************
――あれからまた数年経過してたりする。
剣神の手掛かりはいまだにつかめない。
しかし、昔剣神が住んでいたと思われる長屋は発見できた。
お隣のおばちゃんが言うには、
やかましい(にぎやか?)女の子2人と住んでいたらしい。
時折苦情を言いに行ってたから覚えていたとの事。
しかし、そのおばちゃん………。
その人が剣神だというのを最後まで信じなかったな。
冴えないおっさんだったっていう話だし。
一体どこに居るんだろう………?
旅については至って順調。
もちろん日課の剣の素振りは朝と夜にやってる。
ここでも宿の裏庭でやってたら、
いつの間にか注目貰ったり、
声をかけてもらって、
夜食の差し入れがあったりと、
ちょっと恥ずかしいけど、日課だからちゃんとやるようにしている。
ある日、帝国領内にある大衆食堂に来ていたのだ。
小腹がすいたので麺料理を食べていた。
テレビを見ていると「ある流派が偽物!?」
みたいな報道番組をやっていた。
『最近話題の流派ですが、これがとんでもないデタラメ剣術だったと判明しました』
『それはそうですよ。伯爵の言っていることが本当なら、
今まで表に出てこなかったことが不思議です。嘘ですよ、嘘』
周囲の客たちも、その流派について話していた。
(――その流派って確か剣神の流派だよな?)
その番組では、その二大流派の当主や師範代たちが、
その流派を悪く言っていた。
(しょせん世間一般の評価はそんなもんか。)
でも、確かめてみる必要はある。
目で見たものしか信じない。
しょせん噂なんてそんなもの。
本人や関係者が言うならともかく、
第三者や評論するテレビが言う事だし噂の領域は出ていないか。
――それから数日後
新たなに展開することになる。
あの二大流派の惑星が何者かによって襲撃を受けたのだ。
電子新聞を見た時にそう書いてあった。
というより動画を見た時衝撃的だった。
ある女の子が取ったと思われる動画がみていたんだけど、
紺色のロングヘアー、そしてサラサラした髪で桜色の瞳。
(――この子すごくかわいいな!)
しかし………?
(あれ――この子どこかで見たことがある………?)
『お久しぶり~みんなのアイドル剣士、りほちゃんだよ。
きぉ~う~は~本拠地に殴り込んじゃった! てへっ』
可愛らしいポーズをとるが、周囲の光景は血の海だ。
(何この子!?――言動が怖いんだけど!!)
『僕の流派を馬鹿にした酷い人たちだから、ボコボコにしちゃった。
――ちょっと、物足りないけど、
次は兄弟子を斬るからウォーミングアップと考えておくね。
兄弟子は強いらしいから、今から楽しみだよ。
応援してくれるみんな、次回の報告を待っていてね。』
どうやら以前剣神の師匠が強いとか言ってた領主らしき男が兄弟子のようだ。
同じ流派の戦いは壮絶になりそうだ………と予想してみる。
しかし、剣神はどこに居るんだろ………?
帝国にはいないかもしれない。
他国も探してみようと思う。
――こうして俺は、剣神の弟子になるべきジャックの旅は続くのであった――。
剣神の弟子を夢見て旅をする すたりな @sutarina
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます