第19話 初登校

入学式当日……


さぁやってきますた入学式っ!

ぽくちん楽しみすぎて全然眠れなかったお。

寝不足とワクワクが掛け算されて、もうテンションブチアゲェッ⤴なんだお!

この調子で初日から学園デビューぶちかましたるお!



嘘っす、ごめんなさい。

入学式の準備を徹夜でやってました。

2日で全部終わらせるってキツいね、正気じゃないよ、うん。

みんなも気をつけてね。夏休みの課題は早めにやったほうがいいよ。


……やる気が出ないから後回しにする?


そっかー、まぁやる気がないなら仕方ないよねっ☆ミ


俺もめんどくさいからもう諦めようと思ったんだけどねー。

そんなとき、ふと目を閉じるとあの先生の顔が浮かんできたんだよ。


ガクガクブルブルッ!


……やらねばなるまい。俺が無事に学園生活を送るためにも(白目)


ということで(どういうことだよ)無事?準備を終えた俺は9時に始まる入学式に向けて、7時に家を出るのだった。


なぜそんなに早く家を出るのかって?それはもちろんあの王道シチュエーションを回避するためさ。言わずと知れた〈2度寝したら遅刻ギリギリの主人公っ、急いで学園に行こうとダッシュで曲がり角を曲がったら美少女と頭ごっつん〉シチュエーションをね!

なぜそのシチュを回避するのか、それは、ごっつんする美少女が隠しルート開放の鍵だからさっ。


前にも少し説明したと思うが、オトホラでは徹底したフラグ管理により好きなキャラ同士をくっつけることで、さまざまな隠しルートが開放される。だから主人公(クソザコ)とくっつける訳にはいかんのだよォ 。


この世界がゲーム通りならばそこまで気にする必要はない。しかし瑞希たんチョロインという前例があるため決して油断することはできんのだよォ。


そんなことを考えていたらいつの間にか学園に着いてしまった。


学園の見た目を一言で表すと“城”だ。


三銃士エリア 隠しルートにあった宮殿をも凌駕する大きさと、立っているだけで圧倒される重厚感は、まさにアーサー王のキャメロット城のよう。




ここがオトホラのメイン舞台であるアーサーエリア学園。


画面越しに何度も見てきたそこに、俺は初めて足を踏み入れるのだった。



________________________________________


学園モノのくせに入学式まで19話もかかった問題作の次回予告ッ!


意を決して入学する主人公。


緊張しながらも無事入学式を終えた主人公は、ふと恐ろしいことに気づいてしまう!


「しまった、家に忘れ物をしてしまったっ!」


絶体絶命の窮地に立たされた主人公!


それを嘲笑うかのように、コツコツ と“あの先生”の足音が近づいてきやがるッ!


残された時間はあとわずか!主人公は起死回生の一手を打つことができるのかっ?!


次回!〈主人公、死す!〉


デュエルスタンバイッ!!



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