間違いなく君だったよ
増田朋美
間違いなく君だったよ
間違いなく君だったよ
その日もなぜか曇っていて、まさしくすっきりしない天気というのがぴったりであった。道路を歩いている人は、憂鬱なせいか、比較的少なく、みんな家の中でテレビを見たり、将棋をしたりしているのだろうかと思われた。テレビでは、面白い料理の仕方とか、家のガーデニングのこととか、そういう楽しいことばかりやっていて、疲れをいやすとか、そういう番組は一切やっていなかった。
その日、杉ちゃんとジョチさんがショッピングモールに買い物にいったときの事だ。ちょうどレジでお金を払っていた時のこと、スーパーマーケットの入り口から、五六人のグループが、入ってきたのが見えた。
「あれ、あの人たちは何だろう?」
商品を、持ってきた紙袋の中に入れながら、杉ちゃんがぼんやりとつぶやく。確かにその人たちは、楽しそうに買い物をしている。でも、どこかおかしいところがあるのだ。なんだかぼんやりしたような顔をしている人もいるし、周りを怖がって、びくびくしているような人もいる。近くには、引率しているような人もいるが、なんだかまとまってピクニックにやってきたというような、楽しそうな印象ではなかった。
「一体何だろうね。あの人たち、何をやっているんだろうか。」
杉ちゃんもジョチさんもおかしいなという顔をして、その団体の様子を眺めていた。
「たまにあるんですけどね。何かの医療施設かもしれませんね。時々、患者さんをこういうところに連れてきて、日常生活への訓練でもしているんじゃないですか?」
と、ジョチさんはそう推量した。
「はああ、なるほど、そういうことか。」
と、杉ちゃんが言った。
「ちょっと、かわいそうな奴らだね。」
まあ、確かにそういう見方もあるのかもしれないが、大体の人は、ああいう人をかわいそうだなと思うことはないと思われた。そこにいた五六人の男女は、普通の人とはいえる顔ではなかったからである。
その日は、単に、その団体の様子を眺めているのに過ぎなかったが、後に、すごい大問題に発展してしまうとは、思いもしなかった。
その日の翌日、杉ちゃんとジョチさんが、また買い物へ行くために、道路を歩いていた時のことである。ショッピングモールのすぐ近くの住宅街を歩いていたところ、一件の住宅の前に、黒い大きな車が止まっていた。その周りには、黒い服を着た、三人の男女が並んでいる。なんだろう、葬儀だろうか。それにしては、人数が少なすぎるような気がした。
「あれれ、どなたかなくなりでもしたんかいね。」
杉ちゃんがぼそりといった。
「まあ、今は、簡素に葬儀される方も多いですよね。いわゆる家族葬というものなのかな。」
ジョチさんと杉ちゃんは、そのままそういうことを言いあって立ち去ろうとした。でも、その時、逆方向から、一台のタクシーがやってきた。その中から、黒の紋付を身に着けて、正装した竹村優紀が現れたので、二人はまたびっくりする。それは、葬儀をしていた、家族も同じようであった。
「どうもすみません。井上さんのお宅を調べてみたら、やっぱりここでした。せめてお線香だけでもあげさせてもらおうと思いまして、急いでやってきました。」
と、言う、竹村さんは、非常に冷静だった。
「あの、祥子が、先生に、自分の住所を教えたのでしょうか。」
多分祥子というのが、故人の名前だろう。そういったのは、たぶん、母親と思われる女性だった。つまり、この葬儀は、井上祥子という女性の葬儀だったんだ。
「ええ、彼女のスマートフォンから、こちらを割り出しました。彼女、GPSをつけていたものですから、
大体どこにいるか、見当はついていましたが。」
と、竹村さんは言った。
「な、なんでまたそんなこと。警察ではないのに、、、。」
と、父親と思われる男性が、そういうことを言った。
「ええ、彼女に何かあったら、すぐに何とかできるように、GPSをつけていただけるようにお願いしたんですよ。」
竹村さんはそういうことを言っている。
「それでは、うちの子のプライバシーというかなんといいますか、、、。」
「ええ、確かにそうかもしれません。でも、祥子さんは、いつこうなってもおかしくない状態でしたから、それを阻止すべく、GPSをつけさせてもらったんです。」
お父さんが詳しく話してくださいというと、竹村さんは、こういうことを言った。
「おかしいと思ったんですよ。先日から、祥子さんのスマートフォンが、居場所を示してくれなくなりましてね。ずっと公園の公衆便所に置きっぱなしになっていたから。私が気が付いた時には、遅かったのでしょうか。それで、今日の岳南朝日新聞に、公園で若い女性が死亡していると出ていたので、こっちに来させてもらっただけのことです。」
「それでは、祥子の事件のことを、あらかじめ知っていたんですか?」
と、母親と思われる女性がそういうことを言う。
「あらかじめ知っていたわけではありませんが、そうなってしまうのは、しょうがないとは予測してましたよ。彼女も、私のところへバイオリンをならいに来ていた時、もう自分は生きていけないって、そういっていましたからね。私は、自殺はいけないといったのですが、もうそれは遅かったですね。そういう人は、不思議な能力のようなものがあるらしくて、彼女は、やっぱり完遂してしまったなというのが、正直な印象ですね。」
竹村さんはいかにも慣れているという感じで言った。
「それでは、うちの子を、止めてはくださらなかったんですか。」
と、母親が言った。
「私も止めましたが、私にはできませんでした。申し訳なかったです。」
母親がわっと泣き出して、父親である男性が、人前で泣くなと、彼女を叱った。その隣にいた、20代くらいの若い男性は、何をしたらいいのかわからないという感じでその二人を見つめている。彼はきっと祥子さんのお兄さんか弟さんだろう。
「あの、すみません、火葬場の時間もありますので、、、。」
と、黒い車の運転手がそういうことを言った。お母さんは泣きはらしたままだし、お父さんは彼女を止めるのに精いっぱいだ。
「あの、早く乗ってくれませんかね。」
と運転手がいうと、
「お父さん、お母さん、早く祥子とお別れしてきなよ!」
それまで黙っていた若い男性が、そういうことを言った。それと同時に竹村さんも、
「ええ、彼女と最後のお別れだから、しっかりしてやってください。」
と、二人に言った。二人は、半分泣きながら、車の後部座席に乗り込む。竹村さんは、若い男性と一緒に、その車が走っていくのを見送っていた。
「はあ、すごいなあ。最近の支援者はそんなことまでするんか。僕、見いっちゃったよ。」
と、いきなりでかい声で杉ちゃんがそういったため、若い男性はびっくりしたようだ。竹村さんのほうは、またあなたたちですか、という顔をして、杉ちゃんたちを見た。
「やっほ、竹村さん。今日は、正装して犠牲者の追悼ですか。」
と、杉ちゃんがからかうと、
「犠牲者ではありません。私も、力不足だったと反省しています。スマートフォンのGPSが、公園にあったことを示した時に、彼女を助けに行けばよかったのかなと。」
と、竹村さんは言った。
「僕も、そう思っていました。」
と、隣にいた、若い男性が言った。
「妹が、今回自殺したのは、僕のせいであったかもしれないので。」
と、言うことは、お兄さんがいたということか。
「どうしてそう思うんですか?」
と、ジョチさんが、そう聞いた。
「どちらにしろ、ここではまずい。どこか喫茶店でも行きましょうか。そのほうが、話しやすいのではないですか。」
そういわれて、全員そうすることにした。そういうことを話すのは、ちょっと離れた場所のほうがいいのは、みんな知っている。
全員、ショッピングモールの近くの喫茶店に入って、座席に座った。幸い歩いて行けるところに、カフェがあるのは好都合であった。みんな同じコーヒーを注文して、それが届くと同時に、杉ちゃんが、一体どうしたんだよと彼に聞く。
「ええ、妹の、井上祥子のことですけど、、、。本当に祥子が悪かったかどうか、よくわからないんですよ。周りのひとからは、あんたも一つ気が楽になったねと言われるし。」
と、お兄さんはそういって、自分の名前を井上勝と名乗った。
「一体何があって、いまに至ったのですか?」
とジョチさんが聞くと、
「ええ、昨年、祥子は、高校に進学しました。しばらくは普通に通っていたのですが、ある日突然、学校に行きたくないと言いだして。父が、ちょっと変だからと言って、病院に連れて行ったんですけど、今度は、母に当たり散らすようになって。それで、別の薬に変えたんです。そうしたら今度は、体が思うように動かなかくなってしまったみたいで、、、。」
と、勝はそういった。
「それで、私のところに、体の機能を回復させるためと言って、お母さまが連れてきたんです。音楽をすれば、少し楽になるのではないかと。」
と、竹村さんが付け加えた。
「それでも投薬が続いたわけですね。まあ、大体の治療者はそうしますよね。」
「ええ、それからは本当にひどいものでした。父や母の話も通じなくなってしまったし、僕が一生懸命抑えようとしても、振りほどいちゃうし。なんで妹がこういう風になってしまったか、わかりませんでしたね。僕は、この近くの製紙会社で働いていたのですが、そこでも、変な評判が立ってしまうし。もう、一気に、近所の人たちが、味方ではなく、敵みたいになってしまったみたいで。」
確かに、精神とはそういうものだった。みんな親しく付き合ってくれた、近所の人たちも、一気に寄り付かなくなってしまう。
「それで、妹さんは、自殺してしまったんですか?」
ジョチさんが聞くと、勝ははいと言って頷いた。
「そうかなるほど。あんたも少し気が楽になったねとは、そういうことだったわけか。」
杉ちゃんがそういうと、竹村さんが、そういうことは言ってはいけないと言った。でも、なんだかそのほうが正しいように見えてしまうのだった。
「まあ、ねえ。非常にむずかしい問題だが、そうならないと楽にならないのも事実だし。」
杉ちゃんがそういった。確かにそれはそうなのだが、、、。
「どこかで、相談するとか、そういうことはしなかったんですか?公的な窓口とか、そういうところに相談するとか。」
と、ジョチさんが聞くと、
「大体の人はそういいますが、それができないのが現実です。他人に人の家に入ってこられるというのは、まだいやだと考える人が多いみたいで、それはしない人が多いですよ。」
と、竹村さんが訂正した。
「まあ確かにそうだ。日本人は変なところでこだわりがあるからな。もうちょっと誰かに頼ってもいい社会になってくれればいいのにね。」
「まあ、一人ひとりの声掛けがどうなっているか、試さないといけない時代なのかもしれませんね。人と関わりたくないという人が増えているけど、関わらないといざというとき、こういう風になってしまう。それではいけないのですが。」
と、竹村さんが言った。みんな、その態度でしんみりしてしまった。
「まあな、間違いをしてしまったのはしょうがないとして、今日は、陽気にパーッとやろうや。な、泣きたいのだったら、思いっきり泣いちまえ。僕も、ジョチさんも竹村さんもいる。だから、静かに泣くというのはやめて、もう開き直っちまえよ。」
杉ちゃんが、勝の肩をたたいて、そういうことを言っている。竹村さんは、不思議な方ですね、そんなことを言うなんて、という顔をしているが、ジョチさんは杉ちゃんの言う通りにした方がいいと言った。勝は、わかりましたと言って、自分の顔をハンカチで覆って、わっと泣いた。
その日は、勝が泣き止むまでカフェにいた。それで、もうここまでにしてくれと勝が言ったため、泣きたかったらいつでもいいぞなんて言いながら、彼を自宅にもどして、みんなそれぞれの場所へ帰ったような気がする。
その翌日のことであった。
朝、自宅で朝食をとりながら、新聞を読んでいたジョチさんは、その最後のページにこういう記事が書いてあったので驚いてしまう。
「バラ公園近くの水門にて、女性の死体が発見された。女性は、持っていた免許証によると、医師の新井由美子と判明。」
新井由美子という名前に見覚えがあった。確か、自身が買収した出版社が出している雑誌に、インタビュー記事を掲載したような気がする。それくらいというか、彼女の名はちょっと知られている人物でもあるのだ。
そういえば今日は、会議があったなとジョチさんは思い出した。小園さんのスマートフォンに、市民センターに送ってくださいと、お願いする。小園さんは、すぐ来てくれた。会議と言っても、いつも通り、今月の予定や目標などを話し合うだけであるが、それが、結構大事なのではないかとジョチさんは、思う。とりあえず、平行線のような会議は終了し、参加者たちはそれぞれの持ち場へ帰っていった。ジョチさんは再び小園さんの車に乗って、自宅へ帰るかと言った。
「そういえば、あの事件の犯人、捕まったでしょうかね。」
と、小園さんが運転しながら言う。
「あの事件ってなんですか?」
ジョチさんが聞くと、
「ええあの、新井由美子さんの事件ですよ。彼女、医者ではあったけど、ちょっとねえってところ
ありましたよねえ。」
と小園さんは答える。
「どういうことですか?」
「ええ、あの先生は、ちょっとガサツというか、薬は出すけれど、ほかのことは一切関与しなかったから、恨みを買われても仕方なかったんじゃないですか。」
「そうですねえ、、、。そういうところはありましたよね。」
そういわれてみればジョチさんもそう思った。確かに、焼き肉屋の従業員の中にも、新井由美子に診てもらっていたという人がいたが、彼女たちはけっしてよくなったとは言えない。彼女たちは、見かけが大幅に変わったり、暴れるのは止まったが、動けなくなってしまったということをよく口にしている。それをいくら言っても、新井由美子は方針を変えなかったという。
まあ、医者というのは、病人を治すのが役目なのだが、新井由美子がそれを果たしているのかというと、そういうことは、なかったと言ってもいいだろう。
「まあ、新井由美子が、遺体で見つかったというのも、ある意味では仕方なかったかもしれませんな。彼女のことですから、結構彼女に恨みを抱いていた人間も多かったでしょう。」
小園さんは、そういうことを言っていた。確かにそうですね、とジョチさんも言った。昨日の、井上幸子さんの件もそうかもしれないが、生きていたってどうしようもないというか、こうならなければ解決しないという件は、結構ある。
「何よりも、新井さんに診てもらっていた、患者さんがかわいそうですよ。ほかの病院で診てもらえるならまだいいけど、最近は新規患者を嫌がる医者もいますから。」
ジョチさんは、そういって一つため息をついた。自分たちには事件を解決することはできないけれど、何とか事件が解決してほしいと思うのであった。
「じゃあ、ちょっと文房具屋に寄って行ってくれますか。ちょっと、ボールペンのインクが切れてしまったので。」
ジョチさんがそういうと、小園さんは、わかっておりますと言って、車を方向転換させた。
文房具屋に行くには、警察署の前を通る必要があった。小園さんの車が通りかかると、ちょうど正面玄関から、竹村さんが出てくるのが見えた。ジョチさんは、小園さんに、ちょっと止めてといった。
「あの、竹村さん。どうしたんでしょうか?」
「ええ、新井由美子さんの事件のことで呼び出されたんです。」
と、竹村さんは、そういった。
「新井由美子さんの事件?」
「はい。新井由美子さんの患者さんで、僕のところへバイオリンを習いに来ていた人が何人かいましたから。」
「そうなんですか。」
ジョチさんは、竹村さんの言動に驚いてしまった。
「こういう仕事すると、世界が狭くなるんです。僕は何度も、新井由美子さんのところに文句を言いにいったことがありますので。」
と、いう竹村さん。
「そうですか。どういう文句を言っていたんですか。」
「ええ、一言で言えば多剤投与をやめろと。新井由美子さんには、単に薬を与えるだけではいけないということを、伝えたまでですが、通じたかどうかはわかりません。それでも、文句をいう必要があったんです。」
確かに竹村さんの言う通りかもしれない。文句を言い続けなければいけないと、ジョチさんも思う。でも、医者である、新井由美子さんにそれが通じるだろうか。
「医者となると、なかなか文句を言えない身分と思っちゃいますからね。えらい人だとか、立派な人だとか。そういう風に考えるから、みんな彼女に従うしかなかったんでしょう。あ、これは警察にも言いましたが、僕は、彼女が殺害された時、自宅でバイオリンのレッスンをしていました。そのことは、ほかの人が証明しています。これははっきりさせてくださいね。」
と、竹村さんは言って、スマートフォンをダイヤルした。多分、タクシーを呼ぶための電話なのだろう。
「そうですか。竹村さんは、そういう人にも文句を言うことができるんですね。」
ジョチさんは、ふっとため息をついた。
「竹村さんが、うちの店の従業員に、バイオリンのレッスンしてくれたら、いいのになあと思いますが、それは無理ですかね。」
小園さんが、理事長、はやく行かないと、文房具屋さんしまっちゃいますよ。と、いった。そうですね、
とジョチさんは、車の窓を閉めた。
「ええ、もう犯人は誰なのか、警察もめぼしはついているみたいですけどね。まあ私も、そうなんだろうなと思うんですが。まあ、ああいう亡くなり方をしてしまいますと、彼女の怒りの矛先が、新井由美子さんに向かってしまうのも仕方ないかなと思うんです。」
と言って、竹村さんは、カバンの中にスマートフォンをしまった。誰なのだろうと、ジョチさんも思う。しばらく道路を走っていると、また五六人の男女が、横断歩道を歩いているところが見えた。多分、杉ちゃんとスーパーマーケットで出くわした団体だと思う。ただ、引率していたのが別の女性だった。今度は、威圧的なところのない、優しそうな人だった。こういう人でないと、引率は務まらない。それに、精神障害のある人だって、心を開くことはないかもしれない。
そこから、しばらく行くと、先日あった、住宅街に出くわした。あの、井上さんの家も車の窓から見えた。家族葬で葬儀をしたから、家の前に黒い旗がたつわけでもないし、新仏の石灯籠が立つわけでもない。いつもと変わらないように見えるけど、家の中では、何か、悲しいままだろうかなとジョチさんは、ふっと思うのである。
「もしかしたら、井上さんなのでは?」
と、ジョチさんはひとことつぶやいた。もしかしたら、新井由美子さんを殺害したのは、井上祥子さんのお母さんなのではないだろうか。きっとそういうことだろう。間違いなく、彼女ではないか。そんな気がしたまま、車は、ジョチさんを乗せて、走り去っていった。
間違いなく君だったよ 増田朋美 @masubuchi4996
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