字数を費やせば、いくらでも世界は表現できるでしょう。
けれども、少ない文字数で自らの世界観を描きだすのは、相当な技量が必要です。
本作はゆあん様の自主企画、『筆致は物語を超えるか』の『雪を溶く熱』のプロットに従って紡がれた物語。
えっ? あのプロットから、この物語が?
現代社会とはまるで様相の異なる時代背景が、さして知識を持たない私にもわかるように描かれておりました。
コレハ スゴイコトダヨ✴
秋人さんと美冬さんの関係性も、強く印象付けられていて、美冬さんの感じる切なさは読者にも容易に感じ取れることでしょう。
古代日本を舞台にした切ない恋の物語。
その時代の空気に触れられるようです。