登場人物(第三章まで)

◇浅井家

藤堂高虎……主君の長政を尊敬するひとりの足軽であったが、織田信長の伝聞を聞きそれと敵対しようとする主君への不安に駆られ脱走同然に信長の陣へと走る。

浅井長政……若き浅井家の当主。好人物であるが時に果断であり、非常な決断を下す事もできる。

お市……長政の妻。紛れもなく美女。

阿閉貞征……高虎の直接の上官であった存在。高虎及び田中吉政の身柄を引き渡す事により出世街道をたどる。

磯野員昌、赤尾清綱……浅井家内部の長政派中核人物。

田中吉政……高虎と並ぶ浅井の若手。

遠藤直経……長政の側仕え。

浅井久政……長政の父。既に隠居しているが未だに権力を持つ。根っからの反織田。

今村掃部……久政の側近。

藤堂孝則……高虎の兄。伊賀での戦で命を落とす。


◇織田家

織田信長……織田家を一代で大大名にした人物。大胆なほどの軍略と高速の用兵、さらに新たなる価値観を持って動く。

柴田勝家……かつて信長と敵対した織田家一の猛将。お市に恋慕している。

丹羽長秀……初めて高虎と会った織田の将。温和な好人物。

明智光秀……信長の忠臣。織田以外には無愛想。

木下(羽柴)秀吉……農民上がりの重臣。自分にはない物を持つ高虎を高評価している。


◇徳川家

徳川家康……三河の大名。勇猛果敢であるが、同時に計算高い。

大久保忠世……家康の重臣。年下の主君の言動にやきもきしている。


◇朝倉家

朝倉義景……朝倉家の当主。良くも悪くも戦国時代になじめない悠長な人間であり、戦にまったく慣れていなかった。

朝倉景鏡……朝倉家の重臣。真っ先に織田に降伏して「朝倉家当主」の座に就くが、さらなる苦難に巻き込まれて行く。

朝倉景紀……景鏡と並ぶ朝倉家の重臣。浅井と織田に対する激しい敵意を抱く。

朝倉四葩……義景の娘(今作では1560年生まれ)。景紀により越前から連れ出され加賀へと亡命するが、そこで高虎に思いを寄せるようになる。

朝倉愛王……義景の息子。

富田長繁……木ノ芽城の守将。


◇本願寺

本願寺顕如……本願寺の当主。「仏敵」織田との戦いを進めているが、最近少し消極的になっている。

下間頼照……本願寺より加賀に派遣された坊官。宗教的権威を盾にかなり民をこき使っていた。「天魔の子」の生みの親。

七里頼周……頼照の同僚。頼照とまったく類友であり、高虎により真っ先に斬り倒された。

斎藤龍興……かつての美濃の国主。かなりの猛将に出世していたが、同時にそのカリスマと功績を危険視された。

本多正信……三河一向一揆の指導者。家康により放浪を命じられ、加賀一向宗の軍師となっていた。

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