嘘つき
麻城すず
嘘つき
きっとあなたは気付いていない。
例えば煙草を、吸う前にトントンと2回テーブルに当ててみること。
歩き出す時、最初は右足から踏み出すこと。
焦ると意味も無く喉仏に触れることとか。
あなたの、癖。
きっとあなたは気付いていないでしょう。
「来週の土曜は、仕事なんだ」
会えなくてごめん、そう言いながら耳を引っ張るその仕草が、嘘をつく時の癖だということに、きっとあなたは気付いていない。
嘘つき 麻城すず @suzuasa
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます