1章のあとがき

 ここまで読んでいただいて、本当にありがとうございます。舛本つたな です。


 本作『トロル』では多くの書籍を引用いたしました。それで「はぇ〜、舛本つたなって普段からめちゃくちゃ本を読んでいるんだなぁ」みたいなマウントがとれそうですが、実際はそんなことはありませんよ。

 実は、紹介した本の半分以上は、本作を書くために初めて読みました。しかも、まずは『100分de名著』という解説番組で概要を把握し、原著が難しい時は簡単な解説本へとひよった読み方です。哲学ガチ勢のように原著で読むなど私にはできません。


 さて、本作の続きですが、今のところ未定です。読んで頂ける人の数次第ですね。生々しく言えばランキング次第です(笑)。哲学×SFという試みがどの程度の人に受け入れられるかが怖いところ。

 なので、もし面白かったら、評価スコアを入力ください。私が喜びます。


 さて、ここからは、本作『トロル』と前作『僕は、お父さんだから』との繋がりについて、ネタバレを含めて紹介していきたいと思います。


 ですので、もし前作を読んでいない人で、前作にも興味が出たという方はそちらも読んでくださると嬉しいです。ここから以降は、前作のネタバレもあるので、お気をつけくださいませ。


 一応、前作のリンクを張っておきますね。リンクに飛ぶ前に、本作に評価スコアの入力をお忘れなく(大事なことなので二回言いました)。

 『僕は、お父さんだから(書籍化名:遺伝子コンプレックス)』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888021812


 さて、ここからは前作読者の方だけですね? 

 では、参りましょう。


 まずは、人物紹介です。


布津野フツノ莫葉バクバ

 布津野孤児院の出身の孤児。名字は布津野ですが、これは孤児院の出身者ならだれでも名乗れます。なので、忠人、冴子、ロク、ニィ、ナナ、彼らの子孫たちとも血のつながりはありません。

 本物語中に「親にエロ本を見つかったことがある」などと発言していましたが、この後書きを書いている時に「親→保護者」に変更したのでセーフです。親にエロ本が見つかってしまったのは、バクバではなく私自身の経験でした(笑)。

 孤児院の院長はすでに老齢になったニィです。また、バクバの合気術の師もニィです。ちなみにロクが継承した合気術が本家本流だとすると、ニィの技は分家傍流に位置づけられます。バクバは銃や短刀を組み合わせて戦いますが、これはニィから教えられた技です。対して、ロクが管理する本家の布津野流では絶対に銃火器を使用しません。

 かなりの蛇足ですが、バクバが使う短刀は忠人の小太刀のレプリカだったりします。これはニィが忠人のマネをして弟子に小太刀を配ったものになります。ニィはわざと刀に銃弾傷をつけて、弟子たちに授与していたようです。

「小太刀と短刀じゃあ長さが全然違うだろ」というツッコミは勘弁してください(笑)。多分、取り回しを重視したバクバが短く打ち直したのでしょう。

 ちなみに、本物は「玉傷の小太刀」と呼ばれ、ロクが厳重に管理しています。

 これこそ本当の蛇足ですが、『トロル』の初期バージョンでは、バクバが抜いた短刀を見て、布津野流の使い手だとバレてしまう、という展開がありましたが。それはカットしました。本作は新規さんでも100%楽しめるがモットーですので。


▼アルナナ(本名:アルファ・ナナ)

 第七世代品種改良素体のナンバー7のクローンです。なので、彼女の目はナナと同じ能力がありますが、本作中では使う機会がなかったですね。

 彼女の外見はナナと同じ白髪赤目のアルビノかもしれません。違うかもしれません。外見は読む方にお任せいたします。ナナのクローンですが、この世界の技術を使えば容姿はある程度は自由に変更できると思います。

 本作『トロル』では、ほとんどのキャラクターの容姿や外見の特徴を描写していません。唯一の例外はカタリを「美しい少年」と記載しただけですね。これは意図的にそうしています。個人的には、物語のヒーローやヒロインが必ずしも美しい必要はないと考えています。


 明確に前作のキャラクターと関連があるのはバクバとアルナナの二人ですね。次に世界設定についてです。


▼社会大脳と共有脳による完全な相互理解システム

 シナプスコーディング技術を発明し、この共有社会を確立したのは布津野ロクです。この改革にニィは強固に反対し、二人はたもとを分かつことになりました。その時点では、二人の父親である布津野忠人はすでに他界していました。


▼ざっくりとした年表

 前作の終了時点は、だいたい2035年くらいでしょうか(曖昧)。忠人が引退し、ロクが三十歳になったころですね。それ以降の世界の変遷は次のようになります。


▽2075年くらい

 布津野忠人が他界します。


▽2075〜2080年くらい

 布津野ロクが共有脳インプラント技術を公開し、積極的に日本社会に普及させていきます。それに強く反対したニィは隠居し、布津野孤児院の院長として余生をおくります。


▽2085年くらい

 バクバが生まれた時です。その後、孤児院に迎え入れられます。


▽2120年くらい

 本作『トロル』が描かれる期間です。


 ある程度確定的な本作設定は以上です。もし、『トロル』の続きを書くことになったら、ちょっとは変わるかもしれませんけど。そこは許してください。

 

 さて、長くなりましたが、後書きはここまでにしましょう。

 もっと詳しいことが知りたければ、感想で頂ければ答えられるかもしれません。でも多くの場合、作者すら答えられないことばかりですので、あしからず。感想をお待ちしています。

 最後に、評価の入力をお忘れなく。(三回目)

 それでは、次の新作か本作の続きでお会いしましょう。



 舛本つたな

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