第4章 襲撃

「ヴィーはメリア書体って知ってる?」

 少しあらたまった様子で、ディルは尋ねた。

 その問いにヴィーは驚いた顔になる。

「……なぜ貴方がそんなものを知っているのです?」

「やっぱりヴィーは知ってるね。おれ、ずっと前に見たことがあるんだ」

「貴族や知識層なら、その名を耳にすることくらいはありますからね……。それよりも、なぜリリー卿に仕えていた貴方が目にしたのか、そちらのほうがよほど謎です」

「おれの家族、何年か前までは別の家で働いてたから。そこでほんとにたまたま、見たことがあるんだよ。もうその家、旦那様も跡継ぎの若様も病気で死んじゃって、無くなっちゃったんだけど」

「……ずいぶん貴方が小さいときの話なのでは?」

「うん。本で見たんだ。すごく綺麗だったから忘れられない。その家の司祭様はおれがその本開いてるの見て、えらい慌ててたけど。平民は学んでもいけない書体なんだってね」

「そうですよ。王侯や、政府高官が大切な書簡に署名するための文字ですから、使える人はとても限られています」

 メリア書体、あるいはメリア文字と呼ばれるそれは、高度に意匠化された特殊な装飾文字である。学んだことのない者には、判読も難しい。

 大抵の場合、王侯貴族が文書や書簡を自らしたためることは少ない。それはその家付きの聖職者や、その助手である書記の仕事である。

 しかしメリア書体の文字は彼らの主人にしか書けず、こればかりは代筆できない。

 つまりこの書体による署名は、確かにその差出人の自署であることを示し、その書簡の内容の信憑性を大いに保証するものであった。ゆえに、主に親書や密書などに使われる。

「でも、それをリリー家の書記の部屋で見たんだ」

「……!」

 ヴィーは珍しく絶句した。

 ディルが仕えていたというリリー卿は、確かに名門の一族に連なるものの、その中では末席に近い。議会では影響力のある重要な人物とはいえ、大臣といった行政の長でもない以上、メリア書体で文書に署名する身分ではないのだ。

「あそこには父さんともうひとり、ベネットっていう書記がいるんだけど、たぶんそいつが書いたんだと思う」

 ディルの言葉に、ヴィーはまじまじと彼の顔を覗き込んだ。

 当然、その署名のある文書はおいそれと余人の目に触れさせてよいものではない。厳重に管理することは受け取り手の当然の義務であり、礼儀だった。

 信じ難い、という内心の疑念を隠せないヴィーの視線を、しかしディルは揺らぐことなく真っ直ぐ捉え、じっと彼の顔を見返す。

 確信を持ったディルの強い眼差しに負けたように、ヴィーはやがて盛大なため息をついた。

「……それは大問題ですよ。貴方の言葉でなかったら、有り得ないと言い切ってしまっているところです……」

 ヴィーは眉根を寄せ、頭痛を堪えるような表情で右手を額に当てた。

「本当に? その書記が書いたのですか?」

 ディルは常に飄々としていた彼の、珍しく深刻そうな様子にいささか困惑しながら、躊躇いがちに肯いた。

「……たぶん。書いてるところを見たわけじゃないんだけど、今あの部屋で書き物をするのはベネットしかいないし、おれが見たのは少し古い書簡――たぶんこれが本物なのかな――と、それと同じ署名が書かれた立派な便箋で、そっちはインクを乾かしてるところだった。だから、書かれてすぐだったに違いないんだ」

「――つまりベネットという書記が誰かの署名を別の書簡に書き写していた、と言いたいのですね?」

「うん……。ほかに字が書けるのは司祭様と家宰のケインさんだけだけど、ケインさんはそこまで書くの上手じゃないし、司祭様はその日出掛けてたから違うと思う。だとすると、やっぱりベネットしかいないんだ」

「なんてことだ……」

 再度嘆息しながら、ヴィーは曲げていた自分の膝に顔を埋め、頭を抱え込んだ。しばしの時を置いて、のろのろと顔を上げる。

「……それで、どうなったのです?」

「おれが見てるところにベネットが戻ってきて――」



 その日、ディルは羊皮紙やインクなどの筆記具を書記の執務部屋に届けに行った。

 それは毎月商人が納めに来る補充の品々で、ディルにとっては何ら特別でもない用事だった。

 前回、同じ用を言い遣ってこの部屋に来たときは、当然のように父がいた。真剣な面持ちで机に向かっていても、ディルがこの部屋に現れればほんの少し、その表情を和らげて迎えてくれた。

 でも、もうそのような、なんてことのない小さな幸せを感じる瞬間は、二度と訪れないのだ。

 突然人手が減ってしまったせいか、以前よりいささか雑然としている見慣れた部屋の中、父が使っていた机の上にも書類が無造作に積まれていて、そこがもはや書き物用の机として機能していない現実を思い知らされる。

 どうにか遣り過ごせたと思っていたはずの痛みがずきりと胸に蘇り、ディルは立ち尽くした。

 部屋は無人だった。涙が滲みそうになるのを必死に堪え、奥歯を噛み締める。

 感傷に浸っている場合ではないと自分を叱咤して、持ってきた筆記具をどこに置こうかと辺りを見回し――そしてあるものに目が釘付けになった。

 金箔の装飾が型押しされた豪奢な羊皮紙が二枚、今はこの屋敷唯一の書記となったベネットの机に広げられている。

 ひとつは書きたてでインクがまだ鈍く光っており、もう一枚はずっと以前に書かれたものだろう、全体的に若干色褪せていた。

 古いものにはわずか数行の、対して新しいものにはもう少し長くて難しげな単語が連なった、どちらもよく似た筆跡の本文、……そこまではいい。貴族同士のやり取りで使われる便箋に、昔の書簡の筆跡などを参照しながら代筆したのだろう、と説明がつく。

 しかし問題はその先だった。

 どちらの羊皮紙にも同じ、全体の下三分の一ほどを占める範囲に書かれた、巨大とすら言える豪奢な飾り文字の署名――。

 ディルは唖然とした。これは、書記が働くような部屋にあってはいけないものだ。

 でもかつて、同じようなものを見たことがある。



「司祭さま、これなに? すごいきれいだけど……文字?」

 それは数年前の記憶。文字を覚え出した五歳くらいの時のことだ。

 好奇心から無邪気に開いた本のページを埋め尽くす、絵か模様と見紛う華麗な文字の数々。

 しかし振り返った先の年老いた司祭はその顔を驚愕に凍りつかせ、そして慌ててこちらにやってきた。

「これはお前が読んではいかん」

「え……?」

 きょとんとして首を傾げるディルから、司祭は本を取り上げる。

「なんということだ、若様が置き忘れていかれたのか。よいか、ディル。これは旦那様以外使ってはならぬ特別な文字なのだ。若様とてご成人までは正式にお使いになれぬもの。覚えようなどとしたらお前は厳しく罰せられるぞ」

「ええっ!?」

「二度とこの本を覗くでない。分かったか?」

 司祭の口調はいつになく厳しかった。

 文字の美麗さに心を奪われていたディルは残念で仕方なかったが、しかし平民の自分には、貴族である主人やその家族に比べて行動に様々な制約がある、ということが分かりつつある歳でもあったので、悄然と頷いた。

「……はい、司祭さま」

 しかしやはり未練のためか、司祭に取り上げられた本の表紙を盗み見る。

 そこには古めかしいがどうにかディルにも読める通常書体で、『メリア書体 教本巻一』とあった。

(あれ、メリアしょたいっていうんだ……)

 書体という言葉が何を意味するのかもこのときは分からなかったが、それでも鮮明にディルの記憶に焼き付けられたのである。



「なんだディル。死んだ親父が恋しくて泣いてるのか」

 突然声をかけられ、ディルははっとして部屋の入口を見た。

 いつの間にこの部屋に戻ってきたのか、書記の青年ベネットが、薄笑いを浮かべて立っていた。

 敢えて父のことを持ち出すあたり、明確な悪意がそこに見て取れる。仮にもつい先日まで共に働いていた仲間へのいたみはないのだろうか、と子供心にも思わずにはいられない態度だった。

「別に。……これ、今月分の」

 ディルは半眼になり、最低限の言葉で両手に抱えた荷物を示した。部屋の中に入ってきたベネットは、ひったくるようにそれをディルの手から乱暴に取り上げる。

 彼のこの調子はいまに始まったことではないが、しかしディルはひどくむっとした。

 ベネットはこの屋敷の使用人のなかでも古参の一族で、ちょうど今のディルのように、子供の頃からここで働いている。

 対してこの家では新参で、しかし書記としては経験豊富なディルの父を、ベネットはとにかく煙たがっていた。

 その延長でディルに対しても総じて態度が良くない。良くないどころか、父の目の届かないところで取るに足らない些細な意地悪をしたり、心無い言葉を吐きかけたりといったことが日常茶飯事だった。

 そんな相手にディルは辟易してはいたが、騒ぎ立てるほどのことでもない、まともに相手にするのも馬鹿馬鹿しい、などと思ってこれまで黙々と受け流していたのであるが。

 軽口で父のことまで持ち出されたからだろうか。あるいは彼がまったく父を惜しむ素振りすら見せないからだろうか。その日は黙って引き下がる気になれなかった。

「あれ、メリア書体だよね」

 この腹立たしい青年の狼狽する姿が見たい。ただその一心で、ディルは簡潔に言った。ことの重大さや、後先などは何も考えていなかった。

 ディルが投げかけた言葉に、確かにベネットは凍りつき、顔色を変えた。

「……」

 寸刻の奇妙な沈黙。しかし彼はすぐに動揺を隠し、さも馬鹿にしたようにディルの顔を覗き込む。

「はぁ? お前はどんな与太話を吹き込まれてるんだ。自分が読めない書体見たからって、よりによってメリアときた」

 そこまで言って身を起こし、自分よりはるかに身長の低い相手を見下ろす。

「お前の誇大妄想に付き合ってる暇はない。さっさと礼拝堂に戻って蝋板でも引っ掻いてろ」

 言い捨てて自分の席に腰を下ろす。

 蝋板は平らに塗りつけられた色付きの蜜蝋に、先の尖った棒で文字を書いたり消したりするための練習用の板で、つまるところベネットは、紙にペンで文字を書ける身分でない半人前、とディルを揶揄したのだった。

「……言われなくても戻るよ」

 そのこと自体にはさして腹を立てもせず、ディルは踵を返す。

 ベネットの表情の変化や態度で、彼が禁を犯していると認識した上であの書簡を書いていたのだと、ディルは確信した。

 ベネットはああ否定し、もしかすると心底ディルが当てずっぽうでメリア書体と言ったと思っているのかもしれないが、何と書いてあるかは分からずとも、あれほど印象的な書体を自分が見間違えるはずはない。

 弱みを握ったような気分になり、ディルはほんの少し、胸がすいた。

 だが翌日、ディルはリリー卿に呼び出され、唐突に解雇を宣告されたのである。

「まったく、お前の亡き父はとんだことをしてくれていたものよ」

 リリー卿は肉付きのよい身体を執務室の椅子に気だるげに沈めたまま、眉間に深い皺を刻んで言った。

 まったくもって何のことだか分からず、部屋の隅に立たされたディルが沈黙していると、リリー卿は更に続ける。

「あろうことか書簡の偽造に手を染めていたとは。一家で路頭に迷っていたところを拾ってやったというに、この屋敷の内でなんという恥知らずな真似をしてくれたことか」

 ディルは愕然とした。

(そんな馬鹿な。……それって、まるきりベネットのことじゃないか)

 そこまで思って、はっとした。……つまり、禁に背いた罪の露見を恐れたベネットが、先手を打って嘘の告発をしたのだろう。

 ここにきて、ディルは自分が感情に任せて重大な過ちを犯したことにようやく気付く。そして絶望した。

 片や曾祖父の代からリリー家に仕える、屋敷の中でも一目置かれている譜代の一族の書記。片や新参の上に両親すら失い、天涯孤独の半人前の子供。

 自分の言など誰もまともに取り合わないであろうことは目に見えている。

 勝算があったからこそ、ベネットはこの手に出たのだ。

「かように恩知らずな罪人の子を屋敷に置いておくことなどできぬ。早々に出ていくがよい」

 リリー卿は苦々しげな口調でディルに言い渡した。

 ディルは唇を噛んで項垂れる。

 自分の軽率な言動が、誠実にこの屋敷に仕えてきたはずの父に罪人の汚名を着せることになってしまったのだ。なんて愚かだったのか、今更悔やんでももう遅い。

 今の自分が何をどんなに否定したところで、恐らくベネットには勝てない。――それでも、分かっていても、このまま黙ってはいられなかった。

 拳を握りしめ、決然と顔を上げる。

「父さんは、そんなことしていません。……絶対に」

 自分がここで言わなくて、いったい誰が父のために、その潔白を主張してくれるのか。

 どうせ自分の人生も終わりだ。

 父もなくこの屋敷から放り出されたら、自分をわざわざ書記見習いとして雇ってくれる場所などありはしない。

 良くても生涯下男として家畜のように扱き使われるか、どこぞに売り払われるか、最悪、野垂れ死ぬか。もはやまともな道などこの先に続いてはいないのだ。

 それならせめて、今このときだけは戦おうとディルは思ったのである。

 真正面から主人の顔を見据え、はっきりと言ったディルに、リリー卿は眉を跳ね上げた。

 物の数でもない使用人の子供が、主人たる自分に正面から反論してくるなど、予想外のことだったに違いない。

 しかし、リリー卿の動揺は一瞬で、すぐに彼は面倒そうな顔つきになって言った。

「……お前は年端もいかぬ子供だ。父から何も聞かされておらぬだけのことよ。お前の父のことは許しがたいが、お前自身についてはせめてもの情けだ、家人かじんには罪人の子ゆえの追放ではなく、引き取り手の親類が現れたということにしておいてやる。……だがよいな、お前が余計なことを口走れば、たちどころに父の悪事が皆の知るところになろうぞ」

 だから有難く黙って屋敷を去れというのか。

 自分としては渾身の反撃であってもさして相手には響かなかったことに、ディルは再び唇を噛んだ。

 リリー卿は早くも興味を失ったような顔つきで、ディルの顔を見もせずに去れという手ぶりをした。

「もうよい、退がれ。明日の朝、使いをお前の部屋に向かわせる。その者に従ってこの屋敷を出よ」



「――それで、翌朝旦那様の使いだっていう騎士が俺のところに来て、王都の外郭まで連れ出された。そのあとあの盗賊たちに襲われて、森まで連れてこられたってわけ」

 ヴィーは終始難しい顔をしたままディルの話に耳を傾けていた。そしてしばし沈黙したのち、ようやく口を開く。

「……その書簡の偽造とやら、少なくともその書記単独で行えるものではありません。メリアの署名付き書簡など、一介の書記が手に入れられるものではないですから。それに、貴方の父上に罪を着せ、貴方を屋敷から追い出したのは、恐らくその書記だけの画策ではなくリリー卿自身も一枚噛んでいるとみて間違いないでしょう」

 ディルの顔に驚愕が広がる。彼は思わず立ち上がって叫んだ。

「う、うそだ……! 旦那様が? なんで!?」

「それは――」

 ヴィーはそこまで言うと、突然言葉を切って自分の外套をばっと広げ、それでディルの身体を包んで引き倒した。

「!?」

 あまりに唐突なヴィーの行動に声も出ないほど驚いたのは、この夜二度目のことだった。ヴィーは再び外套を翻して自分の背に流すと、何かを帯に挟み、それからディルの腕を掴んで言った。

「立って。逃げますよ」

「え?」

「早く!」

 ヴィーは長剣を左手に持ったまま立ち上がり、ディルにもと来た道を示して走るように指示した。

 甲高い金属音が辺りに響くのと、ディルがその場から駆け出すのはほぼ同時だった。

「な、なに?」

 走りつつも頭が混乱の極みに達したディルは、泣きそうな声をあげながらヴィーを振り返る。

 ヴィーは手に持った剣で何かを弾き返したようだった。まだ鞘から抜いてはいない。そしてディルの後を追って身を屈めながら駆けてきた。

「暗器です。ディルを狙ってる。とにかく走って!」

「おれ……!?」

 馬鹿な。自分のことは殺すなと、先ほどの男たちは言っていたではないか。それなのになぜ。

「あれは赤夜狐じゃない、別口です!」

 ヴィーがそう言う間にも、ただの藪にしか見えない道の脇から何かがディルの背後に躍り出た。それが人だとディルが分かるよりも早く、ヴィーが剣の柄頭でその頭を殴りつけ、昏倒させる。

 普段の彼からは想像もつかない荒っぽいやり方だった。

 訳が分からず、ディルは悲鳴のような声を絞り出した。

「ヴィーってなんなの……!?」

「今その質問ですか!?」

 自分は恐怖と混乱、更には疲労でもはや思考が破綻し、今思ったことしか口から出てこないというのに、ヴィーときたら相変わらずだった。

 来た道を、今度は駆け下る。しかし登り坂だった先ほどのようにはうまく脚が動かなかった。

 とにかく前に進もうとするが、疲労と空腹で身体に力が入らない。脚も腕もひどく重い。まるで泥の中で身体を動かしているようだ。

 呼吸も必死に繰り返しているのに、空気がちっとも入ってこないのか、息が苦しくて仕方がない。

 足がもつれ、べしゃりと転ぶ。落ち葉の破片か何かが口に入り、土の味が口腔に滲む。が、顔をしかめる暇もあらばこそ、後に続くヴィーが即座にその襟首を掴んで引き起こした。

「止まったら死にますよ! 足を動かして!」

 そうは言うがヴィーの行動も言動も、無茶もいいところだった。いったいどういう膂力りょりょくをしているのか、彼はディルを離さず、さりとて走る速度も緩めない。

「……っ……も……くるし……」

 猫の仔のように掴み上げられたディルは呼吸もままならず、潰れた喘ぎを漏らす。

 ヴィーは走り続けながら、自分の右手のディルを見下ろした。

 先ほど逆に逃げてきたその疲労も回復しきっていない彼は、どう考えても限界だった。ヴィーはそんなディルを引き摺ったままほんの数瞬思案する。

 そしてあるところで立ち止まり、彼から手を離した。

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