小説拝読しました。
全二十五話あるうちの十三話目に物語の真相を著しているあたり、三幕構成を意識されているものと拝察しました。
三幕構成は読者に飽きを生じさせない物語構成です。これは或いは私の集中力に問題があるのかもしれませんが、一話あたりの分量がどうにも多く(平均四千字超)、あわせて改行が頻出するために三幕構成を採用したテンポが殺されている点は残念です。
しかしこれは少しの工夫で回避できることなので、欠点とするには及ばないでしょう。
誤字や言い回しの誤用といったミスはほとんど見受けられません。推敲が行き届いている印象で、とりわけ登場人物の心情は丁寧に描かれており、各人物に対する作者の愛情が垣間見えて好感を持てます。見習いたいと思います。
企画に参加させてもらった者です。
周りの情景やその人物が何を感じたのかその人物が何をしようとしているのかとても細々に書かれておりその世界観に入り込みやすかったです。
また5人の少女と奏との物語や奏と少女達の関係の変化も見ていが分かりやすく説明されていました。
ここからは自分がちょっとなと思った所を書きたいです。
正直細々書きすぎて遠回りな言い回しになっていた場所がありました。
ギチギチに世界を固めすぎるよりも隙間を開けてもらえた方が読者にもここはどんな風なんだろうなど想像する余地が出来ると思いました。
後敵側の方が奏を泳がせすぎているのような気がしており、敵の目的が唐突だなと感じました。
ラストの終わりかた何ですが色んな解釈が出来て想像の余地のあるいい終わりかただと感じました。
自主企画に参加し、全話拝見しました
以前、批評家の方が「世界設定がしっかりした作品は防御力が高い・キャラが活きていて展開が上手な作品は攻撃力が高い」と解説されていました
その基準でいくとこちらの作品は「攻撃力高め」かなと感じました
序盤に物語が動く際の主人公の心象や感情の動き、中盤以降のキャラクターのやり取りなどは感情移入できるものでした
少し残念に思ったのは、物語りの導入のあたり
魔力を持ち魔術が使えて当然という世界観や、魔術が使えない人々が障害者としてどのように扱われているかなど、背景や世界が紹介されていると、拉致同然で車に乗せられてからの心理描写が生きるかなと思います
あと、応援コメでも書きましたが、表情や挙動が読み取りにくかったり、一般的ではない表現や誤用がチラホラあって、詰まる箇所がありました
心理描写以外の説明が簡潔なぶん、少しもったいないなと思います
そういった部分を改善されると、テーマがより強調されて面白さも膨らむかなと思いました
大学入試を控えておられるとのことなので、受験が落ち着いてからでも推敲されてはいかがでしょうか
今作のブラッシュアップと今後の作品を楽しみにしております
素人意見を長々と失礼しました