とても読みやすく、スラスラ物語を追っていける。
それでいて、毎回くすっと笑えるような軽いオチが用意されていることも多く、そのサービス精神がとても好印象。そしてこの場面でどこまで情報を出すかという、駆け引きが上手い。読者は餌に誘われてついついついていってしまう(ついついつい?)。
個人的に、のんびりしたような糸のキャラクターがすごく好き。このメンバーだと、いたって普通なところがかえって目立つ。糸こんにゃくというニックネームセンスも抜群。
「IT」をいろんな意味でからめていて、コンセプトが立っている。ちょっと嫉妬しちゃうぐらいよくできた作品。
「いいよ」「とっても」
大場糸は駄菓子屋にいた。
目の前にいる小学生が電子決済をしている姿に驚きを隠せず、そしてまさかの「ごめんねぇお嬢ちゃん。うちは電子決済だけなんだよぉ」と、現金で払えないことにでその場を後に。
物語はそんなところから始まるのですが、ITに興味を持つこと。
これは、とても興味深いテーマだなと感じました。
現実的に興味を持っている人は少なくないでしょう。
私も大人になってからパソコンに触れることが多くなり、初めてノートPCを持った時は楽しくてあちこち触ったものです。(キーボードは人差し指の身だったころが懐かしいです→寿司打でとことんゲーム感覚で鍛えました(笑))
そんな主人公の少女が見つけたとある広告、その名もMANIAC。
それぞれの理由で、個性豊かな4人の女子高生が、ITを通じて成長していく物語です。現実世界でもITに興味のある方は、彼女たちと一緒に成長できますよ!