夢喰いの魔女～帝国軍古書館に魔女は棲む～

【第1部】登場人物

【Character】

◆七瀬ミズキ (20) ♀

本作の主人公。帝都カムイ図書館に勤務している司書。

図書館の利用者である帝国軍人・周防レンを好きになるが、それが運の尽き。魔女の末裔【夢喰い人（アルプトラウム）】だということを周防に知られ、軍本部古書館の司書として転職するはめになる。

幼い頃【ハンス・ペルシュメーア号事件（大型旅客蒸気船ハンス・ペルシュメーア号の完成記念式典に招待された貴族や企業家、200名ほどの宿泊客がたった1人の夢喰い人（アルプトラウム）に襲われ、記憶を消されるという事件）】に巻き込まれ、一度、記憶のほとどんを失った経験がある。ほぼ戻りつつあるものの、今も思い出せないことが少しだけある。

◆周防レン (32) ♂

帝国軍古書館の責任者であり、ミズキと同じ魔女の末裔【夢喰い人（アルプトラウム）】。

軍服の上から着物を上着代わりに羽織った出で立ちで、眉の上を走る切り傷がある。ミズキの想い人。ミズキが夢喰い人だと知ると、あらゆる手段を使い、図書館から古書館へと見事に転職させる。

甘いものが好きで、職場の机の上には、いつも山のように菓子が積んである。

ミズキと同じ【ハンス・ペルシュメーア号事件】の被害者。

◆来栖ショウ (32) ♂

帝国軍【特務局（事件を担当する部署。押収された物証等が古書館に送られる）】の大佐であり、周防の幼馴染。周防と同様の甘党で、よくお菓子を持参してお茶をしに古書館にやってくる。幼い頃に事故に遭い、右手は義手である。

◆巽エレナ(26)♀

記憶入れ替え事件の鍵を握る女性。全ての記憶を失った状態で軍本部へと保護される。

◆レンエン(30)♂

記憶入れ替え事件の際に協力を得た彫り師。魔女の末裔【闇人（ナハト）】。

見た目は女性だが、声はその容姿に反してかなり低いため、口を開けばすぐに性別がわかってしまう。本人曰く「恋愛対象はどちらもいける」とのこと。