第二百十話 ここはファンタジーの世界
空から落ちてくるビクニを見て、彼女の体を受け止めようと走り出す者たちがいた。
その
体力の
今の自分では、落ちてくるビクニを受け止めることはできないと
「ビクニ……やっぱりあなたはすごい人なのですよ……」
彼女は落ちてくるビクニを見上げながら、
「リムはあなたが生きていてくれて……本当に
そしてリムは膝をついたまま、彼女の
そんな彼女を置いて、ライト王国の兵や
さらには海の国の住民や
その集団を後ろから
「ビクニィィィッ!」
ライト王国の
ラビィはこの
だが、
ラビィは
そして、落ちてきたビクニをギリギリのところでその
しっかりとラビィの腕に
ラビィはそんな彼女に
「ビクニ、よくやったっすよ」
「ラ、ラビィ姉……?」
自分を抱いているのがラビィだと知ったビクニは、彼女の
ラビィはそんな彼女を
ビクニの顔を自分の顔を寄せ、ただ泣いている彼女をあやすように。
よしよしと、泣いている彼女へ
それでもビクニは泣き
自分のせいでソニックとググが死んでしまった。
彼らを
いつも守られてばかりで
ラビィは
――女神が
ライト王国の
あの後――。
ラヴィはルバートと結婚し、ささやかな
ソリテールは二人の
リムは王国の復興が
レヴィもドラゴンの
皆、それぞれ別の道を歩き出していたのだ。
「お~い! ビクニ!」
横になっているビクニの
「今日もサボったなッ!」
そして、近づいてきたリンリはいきなり
寝ているビクニの上にフライングボディアタックを
ビクニの周りでゴロゴロしていた動物たちが、
そして空中から落ちてきたリンリの体が、
ぐえッ! と押し
「殺す気かッ!?」
「いや~ごめんごめん。避けると思ってさ」
「全くあんたは、
それからリンリは
それは、二人が
数千年前に神が
なんでも海の国で
リンリはその
「こりゃ行くっきゃないでしょ! いざ新たなる
右手を
ビクニはため息をつくと、笑みを
女神を
元の世界へ――家にいる祖母にまた会えるかもしれない。
それに、もしかしたら旅の
魔法もあった、神も
ビクニはそう思うと立ち上がる。
掲げているリンリの手を取る。
「よし、行こうッ! また冒険へ!」
「うん! 今度はあたしも一緒だよ!」
そして二人は空に見える
できないことなど何もないと。
了
イントロバートガール·シヴァルリィ~無気力少女の異世界冒険記 コラム @oto_no_oto
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