【外出自粛の街で#5】御茶ノ水・神保町・秋葉原・渋谷・原宿 5月24日15時半～20時

御茶ノ水・神保町・秋葉原・渋谷・原宿 5月24日15時半～20時

　2020年5月24日。すでに42府県では緊急事態宣言が解除され、残りの5都道県も明日(25日)にも解除される見通し。そのせいか、相変わらず電車に人は少ないが、街には人が戻っていた。普段通りとまではいかないまでも、4月や5月の初めの頃とは明らかに異なっていた。

　時計が回り始める準備は出来ている。「よーいスタート」の号令をかければ鐘を鳴らして歯車が回りだす、そんな予感が漂っていた。

　なのであまり書くこともないのですが、備忘録というか、目にした街の印象を書き留めておこうと思います。

　緊急事態宣言により、日曜恒例の歩行者天国が中止中の秋葉原。それでも歩行者は普段の日曜の半分程度はいたのではないか。少ないともとれるけれど、人出が戻っている印象。ヨドバシアキバも入場制限は解除され、一部店舗は閉まったままでもさほど不便は感じない。

　アキバ・トリムは閉まっていたし、短縮営業の店もあるけど、本来の顔に戻りつつあった。

　夜7時の渋谷のスクランブル交差点。通行人は普段より少ないながらも数え切れないぐらいには増えていて(2、300人ぐらい？)、センター街も開いている店が増え、歩行者も増えていた。日常まであと一歩といったところ。

　だけど竹下通り。

　緊急事態宣言が出てから4度目の竹下通り。ここは本当に、不思議なほどに、人が少ない。まだまだ非日常の空間で、この日も夜の8時前なのに、ほとんどのシャッターが降りていて、街灯も少ないせいで通り全体が暗くて、お祭りが終わった次の日の夜の境内みたいな寂しさだった。日曜の夜は普段から賑わっていないのだろうか。

　『外出自粛の街で#4』にも書いた様に、緊急事態宣言下の竹下通りは、他の街と比べて明らかに人通りが少なかった。

　にもかかわらず

　5月19日のフジテレビ『バイキング』で、過去の写真を使い、混雑していると放送したそうです。後日訂正とお詫びをしたそうですが。

　他の局でも「原宿に人が戻っているます。クレープ屋に人が集まっています」とやっているのを見ました。『外出自粛の街で#4』に書きましたが、この取材班を実際に見かけたのですが、クレープ屋の前にとどまっていて、何をやっているんだろうと不思議に思っていました。それでたまたま次の日番組を見たら「原宿に人が戻っています」。

　えっ？！

　全然人いなかったでしょ。クレープ屋も人いなかったでしょ(映像ではクレープ屋の前に数人の客がいましたが)。

　テレビの報道とはやはり結論ありきなんだろうなと。「原宿はどうなっているか」ではなく「原宿に人が戻っている」ことにしたいわけですね。

　緊急事態宣言下最後の日曜に。