4話 文化祭に向けて

 「2年生はステージの進行、よろしくね」

 文化祭実行委員では、クラスの出し物や模擬店の中心になる他、ステージの飾りつけや来賓の方の招待状も送らなければならない。

 3年は受験もあり、1年は全然分からないから、ほとんど2年の仕事になる。


 「月乃さん、自由演技の応募って何件来てる?」

 「全部で21件、内9件がダンスで約6分、5件が歌で約10分、その他7件が約10分。」

 月乃は口でいいがらメモを取っている。

 「うん、午後にはちゃんと終わりそう。」

 「そっか、よかったぁ」

 「うん‼」


 あ、また笑った。

 結構些細なことで笑うんだなぁ。


【後日】

 「クラスの出し物、ステージか模擬店どちらかきめたいとおもいます。」

 HRの時間。

 月乃さんが司会で文化祭のクラスでやることを決める。


 ステージと模擬店、それぞれ利点を出しあってから多数決をとり、模擬店となった。

 それでも僅差だったため

 「模擬店とかつまんなくね?」「せっかくうちのクラスは王子がいるのに」

 など、声が上がった。まぁ、想定内だよね。

 月乃さんはおどおどしていた。

 ここは俺が一言。

 「まぁまぁ、みんな楽しければそれでおっけーでしょ?頑張るからさ、ね?」

 得意の王子スマイルをみせた。こういうときに役立つんだよなぁ。

 「まぁ、そうだなっ」「海崎たちにかかってるからな~」「王子~♡」


 「ごめんね、海崎くん、私人まとめるの苦手で。」

 月乃さんは申し訳なさそうに言う。

 「いやいや、俺は何にもしてないよ。」

 こういう時、本当の王子様だったらどんなことを言うのだろうか。ありがとうだけでいいんだよとか、月乃さんのおかげだよとか、かっこいい言葉を言うのだろうか。

 でも俺は所詮、見かけだけの王子だ。

 

 「うんん、本当にありがとう。海崎くんがいてよかった。」


 こんなセリフがさらっといえる純粋な子ってホントにいるんだ....



**************************************

おまけ 新くんと話してみた


はむ「新くんの出演回数少なくてごめんね(´・ω・`)」

新 「いや、いい、ん、だよ?(´;ω;`)」

はむ「この後新キャラもでるんだけど…」

新 「え…」

はむ「あ…もっと出せるように頑張るね」

新 「よ、よろしくね(圧)」

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王子様は地味女が好きになったなう。 はむくん @hamukun

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