祝福のうた

 雪の降る中をひとり行く

 景色に溶けそうな 白い服着て

 さくさく 音立て 踏みしめて


 降れや降れ 振るえや振るえと

 両手をひらいて 舞いながら


 円を描く ちっぽけな靴跡を残し

 雪の向こうに待つ あの人の元へと向かう



 星の海をふたり行く

 瞬くいろまとう あなたと手を繋いで

 しずかな空間を どこまでも どこまでも


 光れや光れ 閃き注げと

 声をそろえて 歌いながら


 たがいが描く 幾つもの波紋を残し

 星の向こうにある 新たな世界を目指して

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うたの詩集 K・t @kuuuuu

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